マーケット市況情報

2012年06月11日 13時14分

2012年5月の貴金属市況2012年06月11日 13時14分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,661.25ドルでスタートした5月の金相場は、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した4月の製造業景況指数の改善やイタリアの経済指標の悪化などからドルが上昇する中、ドルの代替資産としての側面から売りが優勢となり4日には1,629.50ドルに下落しました。その後は弱い内容であった米雇用統計の発表を受けて一時1,640ドル近辺に値を戻す場面が見受けられたものの、ギリシャの政局不安やスペイン国債の利回り上昇からリスク回避の動きが強まる中、金も売られる展開となり9日には1,582.50ドルに下落しました。その後は欧州金融安定化基金(EFSF)が第2次ギリシャ支援に基づき融資を実行するとの発表が好感され、一時1,600ドル近辺まで値を戻す場面が見受けられたものの、ギリシャ総選挙後の連立協議失敗や同国のユーロ離脱観測などから欧州債務問題の先行き透明感が高まる中、金相場は軟調な推移を示し16日には月間最安値となる1,537.50ドルまで下落しましたが、1,550ドル割れの水準では値頃感が台頭したことに加え、これまでの下落に対する反動から買いが旺盛となり下値をサポートされると、その後発表された低調な米経済指標を受けて米国の追加金融緩和観測の高まりから21日には1,592.50ドルに上昇しました。その後は日本国債の格下げや根強い欧州債務不安を背景にドルが対ユーロなど主要通貨で買われる中、ドルの代替資産としての側面から金は売られる展開となり23日には1,549ドルに下落しました。1,550ドル近辺では実需筋の買いに下値を支えられると、欧州株の上昇を背景にユーロが対ドルで上昇したことを受けて28日には1,579ドルに上昇しました。
スペイン政府が公的資金を注入した大手銀のバンキアが前週末に追加支援を政府に要請すると、これを受けてスペインの金融システムへの警戒感が高まり同国の国債利回りが上昇する中、ユーロに対するドル買いが加速し、株式や商品市場全般でリスク回避の売りが優勢となる中、金相場も軟調な展開となり30日には1,540ドルに下落しました。月末31日にはやや値を戻したものの1,558ドルにて越月しました。


■国内金相場
4,322円でスタートした5月の国内円建て相場は、2日に月間最高値となる4,327円に上昇した後、ドル建て金価格が下落基調となったことに加え円高の進行に10日には4,121円に下落しました。その後もドル建て金価格が軟調な推移を示したことで16日には4,023円に下落したものの、月半ばにかけては円高の進行に一服感が見られ、またドル建て金価格も反転したことから22日には4,113円に値を戻しました。しかし月後半にかけてはドル建て金価格が上値の重い展開となる中、円高の進行に徐々に下値を切り下げ31日には月間最安値となる4,010円に下落して越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,563ドルでスタートした5月のプラチナ相場は、発表された4月の米雇用統計の結果が市場予想を下回ったことから米景気回復に対する先行き懸念が強まり8日には1,514ドルに下落しました。
ギリシャ総選挙後の連立協議失敗や同国のユーロ離脱観測などから欧州債務問題の先行き不安を背景に投機筋の手仕舞い売りが旺盛となり軟調地合いを形成すると1,500ドルの大台を割り込み16日には1,426ドルに下落しましたが、1,400ドル割れが意識される水準では、月初から下落基調を形成していたこともあり工業用実需の買いも見られ下値をサポートされると、発表された5月のフィラデルフィア連銀景況指数が予想外のマイナスに落ち込んだことで米国の追加金融緩和観測が強まる中、徐々に値を切り上げる展開となり21日には1,468ドルに上昇しました。
その後はギリシャの政局混乱や同国のユーロ離脱観測などを背景に欧州債務問題の先行き不透明感が強まると、投機筋のリスク回避の動きがプラチナ相場にも波及し再び下落基調となり24日には1,417ドルに下落しました。1,400ドル近辺では値頃感から反発し、28日には1,439ドルに値を戻したものの、スペイン政府が公的資金を注入した大手銀のバンキアが前週末に追加支援を政府に要請したことを受けて、スペインの金融システムへの警戒感が高まり同国の国債利回りが上昇。欧州債務問題の悪化懸念に株式や商品市場全般でリスク回避の売りが優勢となる中、31日には月間最安値となる1,405ドルに下落して越月しました。


■国内プラチナ相場
4,124円でスタートした5月の国内円建て相場は、2日に月間最高値となる4,139円に上昇した後、ドル建てプラチナ価格の下落に歩調を合わせるかたちで15日には3,789円に下落しました。月半ばにかけてドル建てプラチナ価格が反転したことや、やや円安基調となったことから22日には3,850円に値を戻したものの、月後半にかけてドル建てプラチナ価格が上値の重い展開となると、円高の進行も重なり国内円建て相場は下値を切り下げ、31日には月間最安値となる3,641円に下落して越月しました。


■為替相場
79.85ドルでスタートした5月ドル円相場は、月初に発表された週間の米新規失業保険申請件数が前週比で市場予想以上に減少し、米雇用情勢の回復が鈍化するとの警戒感がやや後退したことをきっかけにドル買いが優勢となり3日には80.30円近辺に下落しました。4月の雇用統計で非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大きく下回り、昨年10月以来6ヵ月ぶりの小さな伸びとなったことで、米雇用情勢の改善ペースが鈍化しているとの見方が台頭し、ドル売り円買いが優勢となる中、9日には79.89円に上昇しました。その後はギリシャの政局混乱や同国のユーロ離脱観測の浮上、またスペインやイタリアの国債利回りが高水準で推移するなど先行きが不透明な欧州情勢を受けてリスク回避の動きからドル高ユーロ安が進行。この流れが円相場にも波及し円売り・ドル買いが優勢となる中、16日には月間最安値となる80.40円まで下落しました。
その後フィラデルフィア連銀が公表した5月の製造業景況指数が市場予想に反して低下したことや、週間の米新規失業保険申請件数が市場予想より多かったこともあり、米景気が減速しているとの見方から円買い・ドル売りが加速しました。また一部では米国の緩和的な金融政策が長期化するとの観測も改めて意識される中、円が買われる展開となり21日には月間最高値となる79.20円に上昇しましたが、その後大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが日本国債の格付けを「シングルAプラス」に1段階引き下げた一方で、4月の米中古住宅販売件数が前月から増加し米景気が勢いを増しているとの見方が浮上したことで、円売り・ドル買いが進行し23日には79.97円に下落しました。月末にはスペイン大手銀行バンキアの救済資金調達を巡る先行き不透明感などを背景にスペイン国債の利回りが上昇し、またイタリア国債の利回りも上昇したことでスペイン・イタリアの財政の悪化を懸念するユーロ売り・円買いが加速。円買いの流れが対ドルにも波及する中、円相場は徐々に下値を切り上げ31日には78.93円に上昇して越月しました。


以上
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