マーケット市況情報

2012年04月09日 12時40分

2012年3月の貴金属市況2012年04月09日 12時40分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
月間最高値となる1,721ドルでスタートした3月の金相場は、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて追加金融緩和への期待が後退したことから軟調な展開となると、中国が経済成長目標の引き下げを発表したことで中国の景気減速に対する警戒感が台頭。欧米の株式相場が下落したことも嫌気されリスク回避の動きが強まり6日には1,669ドルに下落しました。
その後はギリシャ政府が提示した債務削減案に対する民間金融機関の参加割合が高まったとの報にギリシャの債務不安が緩和するとの期待感が台頭し1,660ドル近辺で下値をサポートされると、発表された2月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予測を上回ったことなどから投資家心理が改善。金相場も買われる展開となり12日には1,705.25ドルに上昇しました。
しかしその後発表された中国の2月の貿易収支が11ヶ月ぶりの赤字となったことを受けてこれまで世界経済を牽引してきた中国の景気減速観測が台頭すると再びリスク回避の動きが強まり軟調な展開となりました。また13日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会後の声明で米雇用情勢など景気認識を引上げたことを受け追加金融緩和観測が後退し金は売られる展開となり14日には1,644.25ドルに下落しました。
1,640ドル近辺では値頃感から下値をサポートされると、ドルが対ユーロで下落したことからドルの代替資産としての買いが高まり19日には1,661.50ドルに回復。しかし中国の経済指標が鈍化したことや豪英資源大手BHPビリトンが中国経済の伸び悩みを指摘したと報じられたことで同国の金への需要が縮小するとの思惑が台頭。投機筋の手仕舞い売りが優勢となる中、22日には月間最安値となる1,635.50ドルに下落しました。
月後半にかけては発表された2月の米新築住宅販売件数が4ヶ月ぶりの低水準となったほか米住宅指標の悪化を受けてドルがユーロなどに対して下落。ドルの代替資産としての側面から下値を支えられると、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米雇用情勢に慎重な見方を示したことで量的緩和第弾(QE3)の観測が再浮上。再び金への資金流入が活発化し27日には1,694.00ドルに上昇しました。月末にかけてはドルがユーロに対して上昇したことなどから上値の重い展開となり、また1,700ドルを突破できなかったことも投機筋の利益確定の売りを誘い、軟調な展開となる中30日には1,662.50ドルに下落して越月しました。


■国内金相場
4,497円でスタートした3月の国内円建て相場は、ドル建て金価格が軟調な展開となる中、徐々に下値を切り下げ7日には月間最安値となる4,384円に下落しました。その後ドル建て金価格が反発したことを受けて国内円建て価格も上昇基調に転換。円安の進行も円建て価格の上昇を後押しし12日には月間最高値となる4,559円に上昇しました。月半ばにかけてはドル建て金価格が下落したことで国内円建て価格も軟調な展開となり23日には4,419円に下落しました。月後半にかけてはドル建て金価格が反転したことで27日には4,545円まで値を戻しましたが月末にはやや円高傾向となったこともあり上値の重い展開となり月末30日は4,420円にて越月しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,692ドルでスタートした3月のプラチナ相場は、2日に月間最高値となる1,704ドルに上昇した後、中国が経済成長目標を8.0%から7.5%への引き下げを発表したことに加え南ア鉱山会社でのストライキが収束し操業を再開したことなどから産業用メタルとしての側面の強いプラチナは売られる展開となり6日には1,614ドルに下落しました。
その後はギリシャ政府が提示した債務削減案に対する民間金融機関の参加割合が高まったとの報にギリシャの債務不安が緩和するとの期待感が台頭。また発表された2月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予測を上回ったことなどから米景気の回復期待が高まり投資家心理が改善。欧米の株式相場や金・原油の上昇に歩調を合わせるかたちで13日には1,698ドルに上昇しました。1,700ドル近辺では投機筋の利益確定の売りに上値の重い展開となる中、中国の2月の貿易収支が11ヶ月ぶりの赤字となったことを受けて中国の景気減速観測が台頭すると産業用メタルの側面から需要減速懸念が意識され16日には1,672ドルに下落。また豪英資源大手BHPビリトンが中国の鉄鉱石需要の伸び悩みを指摘したとの報から中国の経済成長鈍化が改めて意識されると、中国や欧米の株式相場が下落。プラチナ相場においても投機筋の手仕舞い売りが旺盛となり軟調地合いの中22日には月間最安値となる1,607ドルに下落しました。
1,600ドル近辺では値頃感から実需筋の買いが散見されたほか、イランに対する欧米の経済制裁の影響でイラン産原油の供給が減少するとの見方が強まり原油相場が上昇すると、原油価格の上昇に追随するかたちで反発し、徐々に下値を切り上げる展開となり27日には1,662ドルに上昇しました。月末にかけては発表された米経済指標がやや弱い内容であったことなどから米株式相場が上値の重い展開となると、投機筋の売りが優勢となる中軟調な展開となり月末30日には1,640ドルに下落して越月しました。


■国内プラチナ相場
4,503円でスタートした3月の国内円建て相場は、月初のドル建てプラチナ価格の大幅な下落を受けて7日には4,276円に下落しました。その後はドル建てプラチナ価格が反発したことで円建て価格も上昇。また円安の進行から上げ足を早め14日には月間最高値となる4,636円に上昇しました。その後は4,600円近辺で上値の重い展開となり、ドル建てプラチナ価格が下落基調となった月半ば以降は徐々に下値を切り下げ23日には4,435円に下落しました。27日には一時4,500円台に回復したものの、ドル建てプラチナ価格が軟調な中月末30日には4,404円に下落して越月しました。


■為替相場
81.25円でスタートした3月のドル円相場は、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がQE3(量的緩和第3弾)にほとんど言及しなかったことを受けて緩和観測が減退すると、米景気の持続的な回復が続いていること円売り・ドル買いを後押しし3日には81.60円に下落しました。その後は民間金融機関によるギリシャの債務削減への参加を巡って参加率が低いとの観測から欧州金融システムが混乱する可能性が意識されユーロに対して円が上昇。この流れは対ドルにも波及し円が買われる展開となり7日には月間最高値となる80.74円に上昇しました。
その後は米連邦公開市場委員会後の連邦準備理事会(FRB)の声明を受け、米国の追加金融緩和の観測が後退。一方、日銀の白川方明総裁が追加緩和の可能性に言及したことから日米金利差の拡大が意識される展開となり、円売り・ドル買いが旺盛となり13日には82.39円に下落。
米国の追加金融緩和観測が後退したことで日銀とFRBの金融緩和を巡る姿勢の違いが意識される展開が継続すると、米連邦準備理事会(FRB)が景気認識を上方修正したことも円売り・ドル買いを加速させ15日には月間最安値となる84.00円に下落しました。
月後半にかけては中国やユーロ圏の企業の景況感を示す指数の悪化や低調な米住宅関連の経済指標の発表などから世界景気が減速するとの見方が強まる中、リスク回避の流れから円買いが優勢となると、2月の日本の貿易収支が5ヶ月ぶりに黒字に転じたことも円買い・ドル売りを加速させ23日には82.74円に上昇しました。日本の2月貿易収支は黒字となったものの、市場では日本の景気回復の鈍さや貿易収支の悪化傾向を背景に今後円安が進むとの見方は根強く、日銀が今後さらなる金融緩和に動くとの観測から円は徐々に売られる展開となり28日には83.01円に下落。月末には発表された米新規失業保険申請件数が市場予想より多かったことなどから米景気回復期待感がやや薄れると、円買い・ドル売りが優勢となり円は徐々に下値を切り上げ82.14円に上昇して越月しました。



以上
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