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マーケット市況情報
2011年01月14日 13時22分
2010年12月の貴金属市況2011年01月14日 13時22分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,391.50ドルでスタートした12月の金相場は、3日に発表された11月の米雇用統計で非農業部門就業者数が市場予測を大幅に下回る内容であったことや失業率が9.8%と7ヶ月ぶりの水準に悪化したことから対主要通貨でドル売りが優勢となり1,400ドルの大台を突破すると、その後オバマ米大統領が大型減税の延長を発表したことをきっかけに財政赤字の拡大が一段のドル安を招くとの見方が台頭し、金相場は代替資産の買いが高まり急騰。7日には月間最高値となる1,426.00ドルに上昇しました。
史上最高値レベルとなる1,430ドル近辺では上値の重い展開となると、その後発表された10月の米貿易収支が市場予想以上に改善したことなどからドルが主要通貨に対して上昇。中国の金融引き締め観測にも後押しされ投機筋の利食い売りが活発化し、10日には1,375.25ドルに下落しました。しかし1,370ドル近辺では値頃感から実需の買いに下値をサポートされると、その後中国の利上げ見送りが発表されたことや、欧州圏の国債買い取りなどECBがユーロ圏の市場安定に向けて動いているとの期待感から、一時、対ユーロでドルを売る動きが強まり14日には1,400ドルを回復しました。
その後月中旬にかけて米格付け会社によるスペインの格付け引下げ検討やアイルランド国債格下げの発表をきっかけに欧州の財政懸念が拡大しユーロが下落。また発表された米経済指標が堅調な内容を示したこともユーロなど主要通貨に対するドルの上昇を後押しし、金相場は下落基調に転換すると、投機筋の手仕舞い売りに16日には月間最安値となる1,363.00ドルに下落しました。1,370ドル近辺では値頃感からアジア圏を中心とした実需の買いに徐々に下値を切り上げ1,380ドル台を回復しましたが、欧米のクリスマス休暇を控えて薄商いとなる中、月後半にかけては1,380ドルを挟んでの小動きに終始しました。
その後はドルの下落をきっかけに代替資産としての買いが高まり1,400ドル台を回復。年末を控えて市場参加者が減少し値動きの荒い展開となる中、29日には一時1,415ドル近辺に上昇しました。月末には発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場予想以上に減少したことなど米経済指標の改善に上値を抑えられる展開となり31日には1,410.25ドルにて越月しました。
■為替相場
83.70円でスタートした12月のドル円相場は、米経済指標の改善や株式相場の大幅上昇を受けて、円売り・ドル買いが優勢になり2日には一時84.17円に下落しました。その後3日に発表された11月の米雇用統計では非農業部門就業者数が市場予測を大幅に下回る内容であったことに加え、失業率が9.8%と7ヶ月ぶりの水準に悪化。米労働環境が回復しているとの期待が薄れ、米国で金融緩和の状態が長期化する可能性が改めて意識されたことで、対主要通貨でのドル売りが優勢となり7日には82.50円近辺に上昇しました。
その後発表された10月の米貿易収支で貿易赤字が市場予想以上に縮小したことが、10~12月期の実質国内総生産(GDP)を押し上げるとの見方につながり、また12月の米消費者態度指数や週間の米新規失業保険申請件数が改善したことから、月中旬にかけて主要通貨に対してドル買いが進行。また米格付け会社によるスペイン国債の格下げ検討の報やアイルランド国債格下げの発表を受けて、欧州の財政問題の先行き不透明感が拡大したことからユーロに対するドル買いが加速すると、この流れは円相場にも波及し16日には月間最安値となる84.25円に下落しました。しかし21日に中国副首相が欧州財政問題に対する支援姿勢を表明したことをきっかけにユーロがドルに対して大きく買い戻される展開となると、ドル・ユーロの動きにつられるかたちで徐々に円高ドル安基調に転換し、23日には82.90円近辺に上昇しました。
月後半にかけてはクリスマス休暇で海外市場と取引が閑散とする中、83円を挟んでの小動きが続きました。しかし月末には発表された米住宅市場に関連する経済指標が市場予想を下回る内容であったことなどからドル売りが優勢となり、年末年始休暇で市場参加者が減少する中、ドル売り円買いが加速すると、やや値動きの荒い展開となり30日には月間最高値となる81.44円に上昇して越月しました。
■国内金相場
3,746円でスタートした国内円建て相場は、ドル建て金価格の上昇に歩調を合わせるかたちで堅調に推移し、7日には月間最高値となる3,807円に上昇しました。その後ドル建て金価格が上値の重い展開となる中、徐々に円高が進んだことから国内円建て相場は軟調な展開となり、17日には3,731円に下落しました。月後半にかけてはドル建て金価格は下げ止まりを見せたものの、円高基調が継続したことから国内円建て相場は軟調な展開となり、月末27日には3,704円に下落して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,673ドルでスタートした12月のプラチナ相場は、米国の自動車販売台数や米国や欧州、アジアで製造業関連の経済指標が改善したことを受けて米株式相場が約3週間ぶりの高値に上昇したことを好感した買いに3日に1,721ドルに上昇しました。その後発表された11月の雇用統計は市場予想を下回る結果であったことで米株式相場は上値の重い展開となったものの、米金融緩和の長期化が改めて意識されドル安が進行したことで商品市場への資金流入が加速し、プラチナ相場も底堅い推移を示すと雇用回復の遅れを受けて大型減税の延長など景気下支え策の強化への期待が強まったことも投機筋の買いを誘い6日には1,729ドルに上昇しました。1,730ドル近辺では上値の重い展開となると、金相場の急落に投機筋の利益確定の売りが加速し1,700ドルを割り込み徐々に下値を切り下げる展開となり10日には月間最安値となる1,673ドルに下落しました。
1,670ドル近辺では値頃感も台頭し、アジア圏の実需の買いに下値をサポートされると、11月の小売売上高が前月比で増加したことなどをきっかけに米景気の回復期待が台頭。米株式相場が堅調な推移を見せる中、プラチナ相場も買いが優勢となり14日には1,711ドルに上昇しました。月中旬にかけてはやや動意に欠ける中1,700ドルを挟んでのレンジ相場を形成したのち、堅調な金相場に追随するかたちで23日には1,729ドルに上昇しました。
その後はクリスマス休暇を前に投機筋の手仕舞い売りに1,720ドル近辺まで下落する場面もありましたが、月末には発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場予想以上に減少したことなど米経済指標の改善が好感され上昇基調となると金相場の上昇にも後押しされ30日には月間最高値となる1,760ドルに上昇しました。1,750ドル以上の水準では投機筋の利益確定の売りに上値を抑えられ月末31日には1,731ドルに下落して越月しました。
■国内プラチナ相場
4,553円でスタートした国内円建て相場は、ドル建てプラチナ価格の堅調を受けておおよそ1ヶ月ぶりとなる4,600円台を回復すると6日には4,698円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が上値の重い展開になったことに加え、やや円高基調となったことから国内円建て価格は徐々に下値を切り下げる展開となり、13日には4,610円に下落しました。中旬にかけては動意に欠ける中、4,650円を挟んでの小動きとなりましたが、後半にかけてはドル建て価格が上昇基調に転換したことに歩調を合わせるかたちで国内円建て相場も堅調に推移し、22日は月間最高値となる4,727円に上昇しました。月末にかけてはドル建てプラチナ価格の上昇に一服感が見られたことや円高の進行に上値を抑えられ、27日には4,664円に下落して越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,391.50ドルでスタートした12月の金相場は、3日に発表された11月の米雇用統計で非農業部門就業者数が市場予測を大幅に下回る内容であったことや失業率が9.8%と7ヶ月ぶりの水準に悪化したことから対主要通貨でドル売りが優勢となり1,400ドルの大台を突破すると、その後オバマ米大統領が大型減税の延長を発表したことをきっかけに財政赤字の拡大が一段のドル安を招くとの見方が台頭し、金相場は代替資産の買いが高まり急騰。7日には月間最高値となる1,426.00ドルに上昇しました。
史上最高値レベルとなる1,430ドル近辺では上値の重い展開となると、その後発表された10月の米貿易収支が市場予想以上に改善したことなどからドルが主要通貨に対して上昇。中国の金融引き締め観測にも後押しされ投機筋の利食い売りが活発化し、10日には1,375.25ドルに下落しました。しかし1,370ドル近辺では値頃感から実需の買いに下値をサポートされると、その後中国の利上げ見送りが発表されたことや、欧州圏の国債買い取りなどECBがユーロ圏の市場安定に向けて動いているとの期待感から、一時、対ユーロでドルを売る動きが強まり14日には1,400ドルを回復しました。
その後月中旬にかけて米格付け会社によるスペインの格付け引下げ検討やアイルランド国債格下げの発表をきっかけに欧州の財政懸念が拡大しユーロが下落。また発表された米経済指標が堅調な内容を示したこともユーロなど主要通貨に対するドルの上昇を後押しし、金相場は下落基調に転換すると、投機筋の手仕舞い売りに16日には月間最安値となる1,363.00ドルに下落しました。1,370ドル近辺では値頃感からアジア圏を中心とした実需の買いに徐々に下値を切り上げ1,380ドル台を回復しましたが、欧米のクリスマス休暇を控えて薄商いとなる中、月後半にかけては1,380ドルを挟んでの小動きに終始しました。
その後はドルの下落をきっかけに代替資産としての買いが高まり1,400ドル台を回復。年末を控えて市場参加者が減少し値動きの荒い展開となる中、29日には一時1,415ドル近辺に上昇しました。月末には発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場予想以上に減少したことなど米経済指標の改善に上値を抑えられる展開となり31日には1,410.25ドルにて越月しました。
■為替相場
83.70円でスタートした12月のドル円相場は、米経済指標の改善や株式相場の大幅上昇を受けて、円売り・ドル買いが優勢になり2日には一時84.17円に下落しました。その後3日に発表された11月の米雇用統計では非農業部門就業者数が市場予測を大幅に下回る内容であったことに加え、失業率が9.8%と7ヶ月ぶりの水準に悪化。米労働環境が回復しているとの期待が薄れ、米国で金融緩和の状態が長期化する可能性が改めて意識されたことで、対主要通貨でのドル売りが優勢となり7日には82.50円近辺に上昇しました。
その後発表された10月の米貿易収支で貿易赤字が市場予想以上に縮小したことが、10~12月期の実質国内総生産(GDP)を押し上げるとの見方につながり、また12月の米消費者態度指数や週間の米新規失業保険申請件数が改善したことから、月中旬にかけて主要通貨に対してドル買いが進行。また米格付け会社によるスペイン国債の格下げ検討の報やアイルランド国債格下げの発表を受けて、欧州の財政問題の先行き不透明感が拡大したことからユーロに対するドル買いが加速すると、この流れは円相場にも波及し16日には月間最安値となる84.25円に下落しました。しかし21日に中国副首相が欧州財政問題に対する支援姿勢を表明したことをきっかけにユーロがドルに対して大きく買い戻される展開となると、ドル・ユーロの動きにつられるかたちで徐々に円高ドル安基調に転換し、23日には82.90円近辺に上昇しました。
月後半にかけてはクリスマス休暇で海外市場と取引が閑散とする中、83円を挟んでの小動きが続きました。しかし月末には発表された米住宅市場に関連する経済指標が市場予想を下回る内容であったことなどからドル売りが優勢となり、年末年始休暇で市場参加者が減少する中、ドル売り円買いが加速すると、やや値動きの荒い展開となり30日には月間最高値となる81.44円に上昇して越月しました。
■国内金相場
3,746円でスタートした国内円建て相場は、ドル建て金価格の上昇に歩調を合わせるかたちで堅調に推移し、7日には月間最高値となる3,807円に上昇しました。その後ドル建て金価格が上値の重い展開となる中、徐々に円高が進んだことから国内円建て相場は軟調な展開となり、17日には3,731円に下落しました。月後半にかけてはドル建て金価格は下げ止まりを見せたものの、円高基調が継続したことから国内円建て相場は軟調な展開となり、月末27日には3,704円に下落して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,673ドルでスタートした12月のプラチナ相場は、米国の自動車販売台数や米国や欧州、アジアで製造業関連の経済指標が改善したことを受けて米株式相場が約3週間ぶりの高値に上昇したことを好感した買いに3日に1,721ドルに上昇しました。その後発表された11月の雇用統計は市場予想を下回る結果であったことで米株式相場は上値の重い展開となったものの、米金融緩和の長期化が改めて意識されドル安が進行したことで商品市場への資金流入が加速し、プラチナ相場も底堅い推移を示すと雇用回復の遅れを受けて大型減税の延長など景気下支え策の強化への期待が強まったことも投機筋の買いを誘い6日には1,729ドルに上昇しました。1,730ドル近辺では上値の重い展開となると、金相場の急落に投機筋の利益確定の売りが加速し1,700ドルを割り込み徐々に下値を切り下げる展開となり10日には月間最安値となる1,673ドルに下落しました。
1,670ドル近辺では値頃感も台頭し、アジア圏の実需の買いに下値をサポートされると、11月の小売売上高が前月比で増加したことなどをきっかけに米景気の回復期待が台頭。米株式相場が堅調な推移を見せる中、プラチナ相場も買いが優勢となり14日には1,711ドルに上昇しました。月中旬にかけてはやや動意に欠ける中1,700ドルを挟んでのレンジ相場を形成したのち、堅調な金相場に追随するかたちで23日には1,729ドルに上昇しました。
その後はクリスマス休暇を前に投機筋の手仕舞い売りに1,720ドル近辺まで下落する場面もありましたが、月末には発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場予想以上に減少したことなど米経済指標の改善が好感され上昇基調となると金相場の上昇にも後押しされ30日には月間最高値となる1,760ドルに上昇しました。1,750ドル以上の水準では投機筋の利益確定の売りに上値を抑えられ月末31日には1,731ドルに下落して越月しました。
■国内プラチナ相場
4,553円でスタートした国内円建て相場は、ドル建てプラチナ価格の堅調を受けておおよそ1ヶ月ぶりとなる4,600円台を回復すると6日には4,698円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が上値の重い展開になったことに加え、やや円高基調となったことから国内円建て価格は徐々に下値を切り下げる展開となり、13日には4,610円に下落しました。中旬にかけては動意に欠ける中、4,650円を挟んでの小動きとなりましたが、後半にかけてはドル建て価格が上昇基調に転換したことに歩調を合わせるかたちで国内円建て相場も堅調に推移し、22日は月間最高値となる4,727円に上昇しました。月末にかけてはドル建てプラチナ価格の上昇に一服感が見られたことや円高の進行に上値を抑えられ、27日には4,664円に下落して越月しました。
以上