マーケット市況情報

2005年10月07日 14時59分

2005年9月の貴金属市況2005年10月07日 14時59分

価格ベース
金 US$ London Fixing 円建 税抜参考小売価格
プラチナ US$ N.Y.F.M 円建   〃

金(Gold)

■海外金相場
9月の金相場は、米国南部を直撃した過去最大級のハリケーン「カトリーナ」による経済的打撃の報道に注目が集まる中、NY原油先物相場は通常の取引時間帯に初めて1バレル=70ドルを突破し、つれて金相場は440ドル台まで上昇して始まりました。その後は、昨年の最高値455.75ドルを目前にして当面の利益を確定させる為の手仕舞い売りと、ハリケーン被害の深刻化、原油高を背景としたインフレ懸念等を受けて、いわゆる「安全な資産の逃避先」としての買いが交錯する形となり、中旬にかけて440ドル台での揉み合い相場を形成しました。この間、昨今の金相場に比較的影響を与えやすい経済指標であった、米国の雇用統計や貿易収支が発表されましたが、9月に限っては「ハリケーン被害」「原油価格動向」に完全に目を奪われ殆ど影響力を持ちませんでした。
しかし16日には、前述の材料に加え、10月中旬から11月にかけての需要期を前にしてインド勢の先行買いや、原油高で潤った中東諸国の資金が次のターゲットとして金市場に向かうとの観測が引き金となって、一気に昨年の最高値を上回る450ドル台後半まで買い進まれました。その後、20日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で予測どおりではあるものの、政策金利(FFレート)が0.25%引き上げられ3.75%に達した事や、次なるハリケーン「リタ」の勢力が弱まり被害予測が縮小した事などから一部手仕舞いの売りが散見される場面も見受けられましたが、基本的構造としての「原油高」「インフレ懸念」「安全な資金の逃避先」を背景とした金の買いは根強く月末にかけて470ドル台まで値を伸ばしました。
月を通じて上昇相場を形成した事により9月月初に凡そ350トンであったCOMEXにおける投機家の買持ち玉数は9月月末現在では500トンを超えるレベルまで増加しました。通常買持ち玉数の増加は潜在的な売り圧力の増加を意味しますが、既に昨年の最高レベルである450トン程度を上回る数量に達しており、9月における強い金相場の地合を物語る結果となりました。

■ 為替相場
ドル・円為替相場は、110円近辺でのスタートとなりましたが、本邦の景気回復やそれに伴う株価の上昇などを背景に中旬にかけては一時110円を割り込む場面も見受けられました。 しかし11日の衆議院選挙で自民党が単独過半数を超える等圧勝すると金融政策を含めた既存路線の継承が確認されたと市場は判断。円と米ドルとの金利格差が再び着目され円相場は軟調地合に転換しました。つれて円相場は16日には111円台まで下落。予測通りではあるものの、20日開催されたFOMCでは0.25%の米国政策金利引上げが決定された事から日米の金利格差は一層鮮明となり、21日の東京時間には112円台まで円安が進みました。更には 原油相場の上昇により輸出額超過である日本の対外貿易の基本構造が修正され、9月に発表された8月の貿易統計では輸出の超過額は1,138億円にまで縮小(7月は8,688円の輸出額超過)。これは潜在的な円需要の減少を意味するとの見方も加わり、円安に拍車をかける結果となりました。結果ドル・円相場は月末には113円台後半と114円台目前まで迫り安値の内に越月しました。

■国内金相場
国内円建て相場は、ドル建て金価格の上昇に加え、為替相場も特に月後半に円安基調となった事から、月を通じて上昇基調を保ちました。昨年来の「ドル建て金価格上昇時には、ドル円為替相場が円高基調」、逆に「ドル建て金価格下落時には、ドル円為替相場が円安基調」であったため、円建て金価格の値動きの幅は限られると言う構造でしたが、それが終焉。 月初に月間の最安値となる1,594円でスタートした後ドル建て金価格の上昇を主な要因として、中旬にかけては緩やかな上昇基調を描きました。その後はドル建て金価格の継続的上昇に加え、為替相場も円安商状となった事から円建て金価格は足を速め、22日には1,720円まで上昇。 その後も強地合の取引を続け、月末に月間の最高値となる1,749円まで上昇して越月しました。月中の上げ幅は155円に達するなど近年には珍しい大幅上昇となりました。


プラチナ(Platinum)

■ 海外プラチナ相場
9月のプラチナ相場は890ドル台でスタートしましたが、原油価格の上昇に伴い堅調地合となった金相場に追随して上昇、TOCOMを中心とした投機家の思惑買いに2日には900ドル台を回復しました。その後は900ドル台まで上昇したことから一応の達成感が台頭して中旬にかけては900ドル〜910ドル台と比較的狭いレンジでの往来相場を繰り広げました。しかし16日にはハリケーン「カトリーナ」の米国経済に与える影響が予想以上に深刻であるとの観測やそれに伴うインフレ懸念を背景とし、加えて金相場の堅調等がプラチナの支援材料としてクローズアップ。 TOCOMにおいて一般空売り筋の買戻しが顕著となると、22日にかけて一気に930ドル台まで買い進まれました。 その後は、一転現物需要の低迷に910ドル台まで急落しましたが、安値では投機家による新規の買いも活発で920ドル台まで値を戻して越月しました。

■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、ドル建て相場が月初安→月末高になった事に加え、為替相場も概ね円安傾向での取引となった事から、特に下旬にかけて上昇幅の大きい相場を形成しました。月初に月間の最安値となる3,247円でスタートした後、中旬にかけては緩やかに上昇し3,300円台後半で徐々に底値を切上げる展開となりました。16日にドル建て相場が上昇し、為替相場における円安商状も加わり、ほぼ調整局面を向かえる事無く上昇を続けました。結果 月末には3,430円と月間の最高値で越月しました。月を通して上昇相場を形成したと言えますが、上昇幅は月前半に比して月後半が圧倒的に上回る展開となりました。
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