マーケット市況情報

2010年12月07日 10時08分

2010年11月の貴金属市況2010年12月07日 10時08分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,361.50ドルでスタートした11月の金相場は、月初に米国の雇用情勢や景況感の改善を示す経済指標が発表されたことを受けて米景気の先行きに対する過度な不安が後退すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えたポジション調整の売りも重なり、3日には1,345.50ドルに下落しました。しかし米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で追加の金融緩和を発表すると、景気や物価が改善するまで金融緩和が継続されるとの観測が台頭。幅広い通貨に対してドル売りが優勢となると、ドルの代替資産としての位置付けがある金に買いが入り上昇基調に転換し、5日には1,395.50ドルに上昇しました。
その後発表された10月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月に比べ15万1000人増と市場予想を上回ったことで米雇用情勢が回復しつつあるとの見方が台頭。ドルが買い戻される動きが見られたことで、金相場は一時1,390ドル近辺で上値の重い展開となりました。しかし米国の追加金融緩和により将来的なインフレ懸念が意識されたことや、アイルランドの信用不安を発端とした欧州財政懸念の再燃などを背景に安全資産としての買いが高まると、金相場は再び上昇基調となり、9日には月間最高値となる1,421ドルに上昇しました。しかしその後発表された米雇用情勢に関わる指標に改善が見られたことや、米国の長期金利が一時上昇したことでドル買いが優勢となると、これまでの上昇に対する利益確定の売りも見られ10日には再び1,400ドルを下回る水準に下落しました。12日には中国当局が海外からの不動産投資の規制を強化するとの報道を受けて、中国が一段の金融引き締めを実施するとの思惑から中国景気の減速が意識され、商品市場全般が軟調な展開となると、金相場も下落基調に転換し17日には月間最安値となる1,336.50ドルに下落しました。しかし1,340ドル割れのレベルではこれまでの上昇に対する割安感からアジア圏を中心に実需の買いが誘われ反発すると、北朝鮮の韓国領砲撃をきっかけとした朝鮮半島情勢の緊迫化をめぐる地政学的リスクを材料に安全資産としての買いが高まり、23日には1,377.50ドルに上昇しました。
月末にかけてはドルが主要通貨に対して上昇したことをきっかけに一時1,350ドル台に下落する場面が見受けられたものの、アイルランドの財政・金融問題がポルトガルやスペインなど南欧諸国に波及するとの警戒感から安全資産としての買いが高まり、30日には1,383.50ドルに上昇して越月しました。

 
■為替相場
80.61円でスタートした11月のドル円相場は、月初に発表された米サプライマネジメント協会(ISM)による非製造業景況感指数など米経済指標の内容が市場予想以上に改善したことで、米景気懸念がひとまず和らぎ、円売りドル買いが優勢となると、3日には81.50円近辺まで下落しました。しかし同日3日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、6000億ドルの長期国債を2011年6月末までに購入する追加金融緩和策を発表。FRBは景気や物価が改善するまで金融緩和を続けるとの観測から、幅広い通貨に対してドル売りが優勢となると5日には81.00円に上昇しました。その後5日に発表された10月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月に比べ15万1000人増と市場予測を上回ったことで、米雇用情勢の回復期待感からドルを買い戻す動きが見られ円相場は下落基調となると、米長期金利の上昇をきっかけとした日米金利差の拡大観測も材料となり円売り・ドル買いが進行。加えてアイルランドなどユーロ圏の一部諸国の財政懸念を背景にドルが対ユーロで上昇したことを受けて、対円でもドル買いが優勢となり12日には82.42円に下落しました。
15日には発表された10月の米小売売上高が市場予想を上回ったことなどから、米景気の改善期待感が台頭。また米長期金利の上昇傾向を背景に円売り・ドル買いの流れが継続し19日には83.66円に下落しました。また23日には北朝鮮が韓国との軍事境界線付近に砲撃したとのニュースを受けて安全資産としてのドル買いが強まったことから円は上値の重い展開となり、月後半にかけては83.50円近辺での相場推移が継続しました。月末28日には欧州連合(EU)がアイルランドへの金融支援策が決定されたものの、アイルランドの財政・金融問題がポルトガルやスペインなど南欧諸国に波及するとの警戒感は根強く、ユーロなど欧州通貨に対するドル買いが継続。対円でもドル買いが優勢となり、30日には月間最安値となる84.27円に下落して越月しました。

 
■国内金相場
3,559円でスタートした国内円建て相場は、月初はドル建て金価格が上値の重い展開となる中、国内円建て価格も軟調な展開となり2日には月間最安値となる3,537円に下落しました。その後はドル建て金価格の上昇に歩調を合わせるかたちで国内円建て相場も堅調に推移し11日に3,700円を突破し、月間最高値となる3,731円に上昇しました。月中旬にかけてはドル建て金価格が軟調な展開となったことから国内円建て相場も下落基調となり、17日には3,617円に下落しました。月後半にかけてはドル建て金価格が回復したことに加え、円安の進行に徐々に下値を切り上げる展開となり月末30日には3,730円に値を戻して越月しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,718ドルでスタートした11月のプラチナ相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたポジション調整の売りから、月初に一時1,700ドルを割り込む水準に下落しました。しかし3日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で追加の金融緩和を発表すると、FOMCの決定を好感した買いに米株式相場が上昇。プラチナ相場にも投機資金の流入が加速し5日には1,764ドルに急騰しました。その後は投機筋の利食い売りに一時1,750ドル近辺に下落する場面がありましたが、金相場が1,400ドルの大台を突破したことなどを材料に投機筋の買いが再び活発化すると、9日には月間最高値となる1,786ドルに上昇しました。
1,800ドルを目前では投機筋の利食い売りに上値を抑えられる展開となる中、大幅な物価上昇率を背景に世界経済の牽引役である中国が追加利上げに動くとの観測が浮上。中国景気の減速が意識され投機筋の手仕舞い売りが加速するとプラチナ相場は下落基調に転換し12日には1,700ドルを割り込む水準に下落しました。また16日に発表されたJM社需給レポートで供給過剰が示されたことも投機筋の売りを誘い、17日には1,637ドルに下落しました。しかし1,630ドル近辺では値頃感が台頭したことに加え、米株式相場が上昇に転じたことも支援材料となり反発すると、パラジウムの急騰にも後押しされ22日には1,666ドルに値を戻しました。
 月後半にかけてはやや動意に欠ける展開の中、他貴金属や米株式相場の動向を眺めるかたちで1,650ドルを挟んでのレンジ相場を形成しました。月末にはアイルランドの財政問題がポルトガルやスペインなど南欧諸国に波及するとの警戒感が台頭したことで米株式相場が下落すると、米株式相場の下落を嫌気した投機筋の売りに29日には月間最安値となる1,636ドルに下落しました。1,630ドル近辺では値頃感から買いが入り下値を支えられる展開となり、30日には1,658ドルに値を戻して越月しました。
 

■国内プラチナ相場
4,536円でスタートした国内円建て相場は、月前半にかけては堅調に推移するドル建てプラチナ相場に合わせてほぼ右肩上がりの相場を形成し10日には月間最高値となる4,721円に上昇しました。しかしその後はドル建てプラチナ相場が軟調な展開となったことで下落基調となり、17日には月間最安値となる4,475円に下落しました。月後半にかけてはドル建てプラチナ価格が下値の固い展開となったことに加え円安が進行したことから、国内円建て価格も底堅く推移し4,500円近辺での値動きとなり、月末30日には4,542円にて越月しました。


以上
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