マーケット市況情報

2010年09月06日 16時28分

2010年8月の貴金属市況2010年09月06日 16時28分

価格ベース
金 US$:London Fixing  円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,178ドルでスタートした8月の金相場は、米景気先行き不透明感を背景に堅調な推移となる中、月初に中国人民銀行が金の輸出入に携わる銀行の数を増やしたと報道されたことが中国投資家の金需要が増えるとの思惑につながり、ファンド筋の買いが旺盛となり4日には1,199.50ドルに上昇しました。その後もギリシャの財政問題をはじめとする欧州経済の先行き懸念が緩和されつつある中でユーロがドルに対して上昇したことなどから底堅く推移すると、7月の米雇用統計では非農業部門の就業者数が市場予想以上に減少したことからドル売りが加速。6日には1,200ドルの大台を突破し1,207.75ドルに上昇しました。しかしこれまでの上昇に対する反動もありFOMCの結果発表を前に利益確定の売りが優勢となると、10日には1,192.50ドルに下落しました。
 10日のFOMC声明では景気に対する慎重な見方が示され、また住宅ローン担保証券の償還金を米国債に再投資するといった事実上の金融緩和策が発表されたことから、ユーロなど対主要通貨でドルが下落。資金の逃避先としての買いが高まり金相場は反転し11日には1,200ドルを回復しました。またその後発表された週間の米新規失業保険申請件数が約半年振りの高水準に悪化したことなどから雇用情勢を中心に米景気の回復鈍化が台頭。金相場への逃避資金の流入が加速し19日には1,233.50ドルに上昇しました。
その後ドイツ中央銀行総裁の発言をきっかけとした欧州の金融緩和政策の長期化観測などを背景にユーロ売りが優勢となると、これまでの上昇に対する利食い売りや米株式相場下落の損失を補填するための手仕舞い売りに24日には一時1,218ドルに反落しました。しかし米新築住宅件数が1963年以来の最低水準を記録するなど、月末にかけて米景気の停滞感を強める内容の経済指標が発表されたことから米景気の先行き不透明感が意識され、米株式相場は軟調な展開となり1万ドル割れに下落。資金逃避の動きが再び活発化したことから金相場は上昇基調となり26日に6月末以来おおよそ2ヶ月振りに1,240ドルを突破すると、31日には月間最高値となる1246ドルに上昇して越月しました。8月の金相場は31日に1,246ドルの月間最高値をつけるまで月初からほぼ右肩上がりの相場展開を形成し、結果的に2日の1,178ドルが月間の最安値となりました。

 
■為替相場
86.69円でスタートした8月のドル円相場は、米新規失業保険申請件数が市場予想より多かったことや、7月の米雇用統計において非農業部門の就業者数が市場予想以上に減少したことなどから米労働市場の回復の遅れが意識され、米景気の先行き不透明感から幅広い通貨でドル売りが広がり、9日には85.41円まで上昇しました。10日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明では景気認識が下方修正されたことや、保有する住宅ローン担保証券の償還資金を米国債に再投資する方針が示されたことなどから米景気の減速懸念が一段と強まり円買いドル売りが加速。11日には一時84円台に上昇しました。その後は円の上昇を受けて介入警戒感が台頭したことや、世界的な景気減速懸念を背景に投資家がリスクを回避する動きからドルが対高金利通貨やユーロで上昇したことにつれ、対円でもドルが買い戻され一時86円台に下落する場面が見受けられました。しかし米景気の先行き不透明感は根強く再び円高基調に転換すると、ドイツ連邦銀行のウェーバー総裁が欧州の金融緩和政策の長期化を示唆する発言をしたことを受けて円が対ユーロで買われる動きにつられて対ドルでも円が上昇。加えて米住宅市場に関する弱い経済指標が発表されたことで、景気不安から米長期金利が一時1年5ヶ月ぶりに2.5%を下回ったことも円買いを加速させ、24日には一時1995年6月以来おおよそ15年ぶりとなる83.60円近辺に上昇しました。しかし急速な円の上昇を受けて日本の当局が円高阻止へ動くとの見方が台頭したことや、野田財務相が為替相場について「必要な時には適切な対応をとらなければならない」と述べたことなどから円売りドル買いが優勢となると、約15年ぶりの高値水準に対する利益確定の売りも出て30日には85.72円に値を戻しました。しかし同日開かれた日銀の臨時金融政策決定会合では追加の金融緩和策の内容がほぼ予想の範囲内にとどまり市場にやや失望感が台頭したことや軟調な米株式相場を背景に、円買いドル売りの流れは止まらず31日には84.54円に上昇して越月した。
 
■国内金相場
3,325円でスタートした国内円建て相場は、ドル建て金価格が堅調に推移する中、円相場の上昇に相殺されるかたちで月前半にかけては上昇幅は限定的となり3,300円を挟んでの小動きとなりました。しかし月中盤にかけて米景気先行き不透明感を背景とした安全資産の買いにドル建て金価格が1,200ドルを突破すると、19日には3,414円に上昇しました。その後もドル建て金価格は高値を維持したもののやや上値の重い展開となったことや円高の進行に3,350円近辺での動きとなりましたが、月末に一時85円台半ばまで円安が進んだことから30日には月間最高値となる3,442円に上昇しました。31日には再び円高基調となったことから国内円建て相場の上値は抑えられ3,399円にて越月しました。
 

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
8月のプラチナ相場は2日に発表された7月の米製造業景況感指数が市場予想ほど悪化しなかったことや予想を上回る欧州銀行の決算結果を受けて、米株式相場が5月以来約2ヶ月ぶりの高値に上昇したことを受けて3日に月間最高値となる1,590ドルに上昇して始まりました。1,600ドル近辺は本年6月末以来の高値レベルであったことから投機筋の利食い売りが見られ上値の重い展開となると、7月の米雇用統計が市場予想を下回る結果であったことなどから米株式市場が軟調な展開となったことを受けて、プラチナ相場は下落基調に転換。また中国の新車販売にやや減速感も見られる中、投機筋の利食い売りが加速し12日には1,511ドルに下落しました。
1,500ドル近辺では値頃感から中国などアジア圏を中心とした実需の買いにサポートされると、投機筋の買いも巻き込み17日には1,544ドルに値を戻しました。しかしその後米新規失業保険申請件数の発表を受けて雇用情勢に対する懸念が強まり、米株式相場が一時、本年7月以来となる1万ドル割れに下落。景気先行き不透明感にプラチナ相場も軟調な展開となり1,500ドルを割り込むと、24日には月間最安値となる1,494ドルに下落しました。1,500ドル割れの水準では再び実需の買いが入り下値を支えられ26日には1,534ドルに上昇しましたが、低調な米株式相場の動きを眺めて上値は重く31日には1,515ドルに下落して越月しました。

 

■国内プラチナ相場
4,485円でスタートした国内円建て相場は、3日に月間最高値となる4,552円をつけた後、軟調な推移を示すドル建て価格に歩調を合わせるかたちで徐々に下値を切り下げる展開となり、12日には4,225円に下落しました。その後ドル建て価格が反発に転じたことから、4,300円台に値を戻しましたが、米株式相場の下落を嫌気した売りにドル建て価格が1,500ドルを割り込むと、25日には月間最安値となる4,197円に下落しました。月末にかけてドル建て価格は1,500ドル台に回復したことから国内円建て価格の4,200円台に値を戻しましたが、円の上昇に相殺されるかたちで国内上値の重い展開となり4,236円にて越月しました。
 

以上
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