マーケット市況情報

2010年05月12日 16時29分

2010年4月の貴金属市況2010年05月12日 16時29分

価格ベース
金 US$:London Fixing  円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
  月間最安値となる1,116ドル近辺でスタートした4月の金相場は、月初、欧米がイースター休暇で市場流動性が低下する中、米国3月の雇用統計が良好な結果を示したことから景気回復期待が高まり原油をはじめとする商品相場が上昇、これを好感した投機筋の買いから堅調に推移しました。一方ギリシャをめぐる財政問題により欧州経済への不安感から為替市場ではドル高ユーロ安となりましたが、資金の安全な逃避先として金相場には強材料となり、9日には1,150ドルを突破。その後、ギリシャに対する総額450億ユーロの資金支援がEUで合意されたものの、厳しい財政再建策が前提にあることや、当初ドイツが支援に対し消極的な態度を示したことで、金相場は資金逃避先として投機筋を中心に更に買われることとなり、12日には1,160ドル台まで上昇しました。
  しかし、この水準では高値警戒感から上値の重い展開となり反落。利益確定の売りから1,160ドルを割り込み、概ね1,150ドル台での推移となりました。16日には米国大手投資銀行、ゴールドマン・サックスが証券詐欺罪で訴追されたとの報道をきっかけに、米国株式や商品市場全般が大幅に下落。金相場もこれにつれて急落、19日には1,127ドル近辺をつけました。しかし、1,130ドルを割り込む水準ではインドをはじめとするアジア圏での買いが下値を支えたことや、ゴールドマン・サックスの訴追問題が比較的順調と見られていた米国経済の回復に水を差したことで金相場は資金の逃避先として反発。20日には1,140ドル台まで戻しました。また、ギリシャがEU、IMFに対して正式に支援を要請したとの報道から欧州経済への不安感が一時後退し、対ドルでユーロが上昇。これを好感して金相場も上げ足を早め、26日には1,150ドル台を回復しました。月末にかけて、米国格付け会社がギリシャやポルトガル、スペインなどの長期債務格付けを引き下げると、欧州の財政懸念が広がりを見せ、安全資産と見られる金相場は堅調な推移となり、1,180ドル台を目前に、1,179.25ドルの月間最高値で越月しました。

■為替相場
  93.50円近辺でスタートした4月のドル円為替相場は、2日に発表された米国3月の雇用統計で同国の労働市場が改善に向かっていると受け取られ、また米国長期金利の上昇で円売りドル買いが強まったことなどから、ドルは昨年8月以来となる94.70円近辺まで値を上げる展開となりました。その後、欧米がイースター休暇から明けると、ドル急騰の調整から円が買い戻される中、ギリシャをめぐる欧州の財政懸念から、幅広い通貨に対してユーロが売り込まれ、つれて円も上昇。ガイトナー米財務長官が急遽中国を訪問し、王副主相と会談したとの報道により、人民元の切り上げ観測が台頭したことも円買いの材料と見られ、93円台を抜けるまで上昇しました。
  その後、EUにてギリシャに対する総額450億ユーロの緊急支援が合意されたことなどを受けてギリシャの資金繰りに対する不安がひとまず後退しユーロが値を戻したことや、人民元切り上げへの警戒感から円買いの動きが強まったこと、相次いで発表された米国の経済指標が比較的良好だったことなど材料が交錯する中で、中旬にかけては93円を挟んでもみあって推移しました。しかし、16日には、米国証券取引委員会による米大手投資銀行、ゴールドマン・サックスを訴追するとの報道がなされると、株式や商品相場が急落。リスク回避を目的とする円買いから、91.60円近辺まで上昇しました。
  月後半にかけて、相次いで発表された米国企業決算が好調だったことや、ゴールドマンの訴追について市場が落ち着きを見せたことなどからドルは買い戻され、反発。22日には、ギリシャ財政赤字の拡大が再び明らかになり、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがギリシャ国債を格下げしたことを背景に対ドルでユーロが急落すると、つれて円も下落。23日に発表された米国3月の新築住宅販売が市場予想を大幅に上回る結果となったこともドル買いの材料となり、また、ギリシャがEU、IMFに対して正式に支援を要請したことで欧州経済への不安感が一時後退し、株式、商品市場の上昇から、ドルは94円台前半まで上昇しました。27日には米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがギリシャとポルトガル国債の格付けを大幅に引き下げたことでリスク回避的な円買いが強まり、円は一時93円を超える上昇を見せましたが、FOMCの声明で超低金利政策の長期化が再確認されたことを背景に米国株式が急反発。ドルは買い戻され、94.00円近辺での越月となりました。

■国内金相場
  国内円建て相場は、月間最安値となる3,377円でスタートした後、堅調に推移するドル建て相場に伴って値を上げ、12日には3,520円をつけました。その後、米国投資銀行の追訴問題から急速に円高が進み、ドル建て相場も下落に転じたことから一時3,400円まで値を下げましたが、アジアを中心とする買いから下値を支えられ、反発。月末にかけて3,500円台を回復し、3,562円の月間最高値で越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
  4月のプラチナ相場は、月初に欧米がイースター休暇となり市場流動性が薄い中で、3月末の南アフリカのロンミン社の炉停止をきっかけにした投機資金の流入が続き、1,659ドルの月間最安値で上昇基調でのスタートとなりました。6日には1,700ドル台に乗せる展開となりましたが、このレベルでは投機筋が利益確定売りを入れたことや、急速に拡大する先物市場でのロングポジションが高値警戒感を強めることとなり1,700ドル台中盤を前に上昇は一服することとなりました。その後、中旬にかけてしばらくは先物市場での投機筋の買いとアジア圏からのスクラップや現物投機筋の売りが交錯する展開となり、もみあう展開となりましたが、16日に米証券取引委員会が米投資銀行ゴールドマンサックスを証券詐欺罪で訴追するとの報道が広がると米株式が下落し、プラチナ相場もこれまでの上昇が投機筋の買いであっただけにリスク資産の手仕舞いの流れから売られる展開となり一時1,679ドル近辺まで値を下げました。
  しかし、1,700ドル割れでは中国勢が買いを入れたことや、実需筋の買いも見られたことでサポートされ翌日には1,700ドル台に戻すと、下値を確認した安心感からよりいっそうの投機筋の買いが入ることとなり、また新興国のみならず先進国でも自動車販売が回復ないし成長している中で実需拡大への期待感も手伝って26日には月間最高値となる1,752ドルをつけました。その後、月末にかけては中国の金融引き締めおよび人民元切り上げへの警戒感や、ギリシャ国債の大幅な格下げが欧州財政問題の長期化を意識させ、投機筋のリスク回避への流れが強まり、プラチナ相場は売り優勢となる中で1,711ドルにて越月しました。

■国内プラチナ相場
  国内円建て相場は、堅調なドル建て相場の動きに追随して上昇する展開となりました。月間最安値となる5,053円でスタートすると、中旬には5,200円台に上昇。その後米投資銀行の訴追に関連したニュースを受けた急激な円高とドル建て価格の下落を受けて5,105円まで下落する場面も見られましたが、ドル建て相場に合わせて値を戻す展開となりました。27日には月間最高値となる5,385円をつけると、5,327円で越月しました。


以上
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