マーケット市況情報

2009年11月09日 11時26分

2009年10月の貴金属市況2009年11月09日 11時26分

価格ベース
金 US$:London Fixing  円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
  1005.75ドル近辺でスタートした金相場は、米国の経済指標の悪化を受けたドル安や、原油相場が2ドルを越える幅で急騰したことをきっかけに上昇。6日にオーストラリア中央銀行が予想外の利上げを実施したことで投資家が資源国通貨へ資金を移す動きが進んだことや、中東湾岸諸国が原油取引の米ドル決済を中止し、金を含む通貨バスケットでの決済を協議しているとの報道からドル安が進み、これを追い風に金は上げ幅を広げました。後にサウジアラビア中銀総裁は原油の米ドル決済中止報道を否定しましたが、ドル安の流れは継続し、8日には1,055ドル近辺まで上昇しました。
  日米が3連休で薄商いとなる中、金相場はドル安や原油高を背景に堅調に推移し、ドルが対ユーロでおよそ1年ぶりの安値を更新したことをきっかけに一時的に1,070ドルを突破。14日には月間最高値となる1,066ドルをつけました。しかし、連日の高値更新に対する警戒感から上値の重い展開となると、利益確定の売りに押され反落。16日には1,050ドルを割るまでに下落しました。
  その後、米国株式がおよそ1年ぶりに1万ドルを回復し、ユーロが対ドルで1.5000を超え、ともに高値警戒感から上値の重い推移となると、金相場も1,050から1,065ドル近辺でのレンジ相場となりました。昨年9月のリーマンショック以降、各国の金融緩和政策により市場にあふれた資金が金相場にも流入し、ドル建ての史上最高値を更新するまでに相場を押し上げてきました。しかし、月末にかけて米国で株式相場が200ドル以上も下げたことや、原油をはじめとする商品相場も軒並み下落したことなど、投資家の利益確定売りが景気回復の楽観ムードを払拭すると、金相場も失速。利益確定の売りが進み、28日には1,030ドル台前半まで下落しました。月末にかけては急落の調整も入り、1,040ドル近辺へ戻しての越月となりました。

■為替相場
  89.80円近辺でスタートした10月のドル円為替相場は、米国のISM製造業景況感指数や雇用統計など、市場予想を下回る経済指標の発表を受け、ドル売りが進行。6日に中東湾岸諸国がロシア、中国などと原油取引において米ドルでの決済をやめる協議をしているとの報道や、各国が出口戦略を模索する中、先陣を切ってオーストラリア中央銀行が利上げを実施したことで、低金利のドルは主要通貨に対してさらに売りこまれると相対的に円は上昇し、8日には月間最高値圏となる88.20円近辺をつけました。
  しかし、日米が3連休を控えた9日、景気回復が定着した際の金融引き締めの必要性についてバーナンキFRB議長が講演で言及したことをきっかけに、これまで売られ続けてきたドルが調整から買われることとなり、円は反落。15日に米国株式が約1年ぶりに1万ドルを回復したことや、消費者物価指数や鉱工業生産などの好調な米国の経済指標を好感し、ドル買いが加速。16日に円は91円台前半まで下落しました。
  その後、米国大手企業の好調な決算発表により株式が1万ドルからさらに上値を試す中、投資家のリスク許容度が回復したことで低金利のドルは90.00円近辺まで売られる場面も見られましたが、上昇基調を変えるにはいたらず、21日にユーロがドルに対して節目と見られた1.5000を超えたところでユーロに利益確定の売りが入ったことや、好調な米国の住宅関連の経済指標を背景とした長期金利の上昇などもドル買いの追い風となり、26日に円は月間最安値圏となる92.20円近辺まで下落しました。しかし同日、中国人民銀行機関紙による外貨準備について円やユーロの保有割合を上げるべきとの報道をきっかけに円が買われ反発。米国株式が急落したことをはじめとする世界的な株安や、原油が3ドル近い下げを見せたこと、米国9月の住宅販売が市場予想よりも悪化したことなどから景気回復に対する期待感が後退すると、円を買い戻す動きが強まり、29日には90.20円近辺まで上昇しました。月末にかけて、米国の7-9 月期GDPが市場予想以上に増加したことを背景としたドル買いから円は91円台半ばまで下落しましたが、米国株式の250ドル近い下落をきっかけとしたドル売りから戻し、90.10円近辺での越月となりました。

■国内金相場
  2,931円でスタートした国内円建て相場は、2日に月間最安値となる2,905円をつけた後、ドル建て相場を反映して上昇。ドル建て相場が1,050ドルを固めたところで円建て相場も3,000円台に乗ると、円安で推移するドル円為替相場によりさらに上げ幅を広げ、23日には月間最高値となる3,151円をつけました。月末にかけては、ドル建て相場の下落、ドル円為替相場がドル高に転じたことで軟調な推移となりましたが、3,000円を割ることは無く、3,093円にて越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
  1,294ドル近辺でスタートした10月のプラチナ相場は、米国株式市場の200ドルを超える下落や、他商品市場が急落する中、プラチナも同様に売られ、2日に月間最安値となる1,269ドルをつけました。また、米国での自動車買い替え支援策終了後初めての販売台数が発表され、大きく落ち込んでいたことも上値を抑える要因のひとつとなりました。しかし、6日にはアラブ諸国が原油決済通貨をドルから切り替えるとの報道が流れたことでドルへの不信感が強まり、またオーストラリア中央銀行が深刻な景気縮小リスクは終了したとの見方から利上げを実施すると、景気楽観論に乗じた低金利のドル売りなどが活発化し株式市場や商品市場全般に投機資金が流入。プラチナ相場はそれまで上値として意識されていた1,300ドルを抜けました。
  前述のドル安進行局面では金相場が急騰の中心にあり、早々に1,050ドルを超える水準まで上昇。その中でプラチナ相場にも出遅れ感が意識される形で投機資金が入り、中旬にかけて堅調に推移し1,350ドル近辺まで上昇しました。その後も中国の乗用車販売が大きな伸びを見せていることや、南アフリカ鉱山会社ロンミン社で労使交渉が決裂したこと、メンテナンス工事に伴い南アフリカ鉱山最大手のアングロプラチナ社が生産量見通しを引き下げたこと、米国でETF上場に向けた動きが一歩前進したとの報道など、投機筋の買いを誘う材料が続いたことで上値を伸ばし、23日には月間最高値となる1,372ドルまで上昇しました。
  しかし、月末にかけて投機筋の利益確定の動きから商品市場や株式市場でそれまでの上昇に対する利食い売りが優勢となると、プラチナ相場も反落し、27日に1,330ドルを割り込んだところでストップロスの売りを巻き込み急落。また、それまでが息の長い上昇局面であっただけに調整に入ると大きく下落するとの見方が強く、投機筋がショートポジションを拡大したことから28日には一時1,300ドル近辺まで下落しました。しかしこの水準では中国の現物投資需要が多く買いを入れたことや、それまで高値を嫌気していた実需筋などの買いも入ると値を戻し、1,320ドル近辺での越月となりました。

■国内プラチナ相場
  3,837円でスタートした10月の円建て相場は、月初にドル建て相場が最安値をつけたことやドル円為替相場で円が90円台を抜ける水準で推移したことから、2日には月間最安値となる3,786円をつけました。中旬にかけてはドル建て相場が1,300ドル台中盤で小高く推移したことから円建て価格も緩やかに上昇する展開となり、下旬にかけて株式市場や商品市場、新興国為替などが堅調に推移する中で、ドル同様低金利通貨である円も軟調に推移したことから円建て価格は14日には4,000円台に乗せ、21日に月間最高値の4,112円をつけました。しかし月末にはドル建て相場が反落。円建て相場も下落し3,994円での越月となりました。


以上
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