マーケット市況情報

2009年06月08日 10時28分

2009年5月の貴金属市況2009年06月08日 10時28分

価格ベース
金 US$:London Fixing  円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
  881.50ドル近辺でスタートした5月の金相場は、原油相場同様、月間を通して上値を切り上げる展開で推移しました。
  月初、本邦や英国が休日となり様子見ムードが広がったものの、ドル安や原油価格の上昇を材料に堅調に推移。節目となっていた900ドルを超えると、米大手金融機関の健全性を審査する資産査定(ストレステスト)の結果発表を前に安全資産としての買いが強まり、910ドルを突破しました。7日に発表されたストレステストの結果は市場予測の範囲内で、また8日発表の米雇用統計が予想よりも好結果となったことから米景気の先行き不透明感が後退すると上値を抑えられる展開となり、910-920ドル近辺での小動きとなりましたが、その後発表された米小売売上高の悪化を材料とした米株式の下落やドル安により上昇。13日には925.75ドル近辺をつけました。
  中旬にかけては、米株式の反発から下落に転じる場面も見られましたが、景気回復を決定づける材料は見当たらず、安全資産としての金相場は底堅く、920ドルを下回ることはありませんでした。19日に米住宅着工件数の悪化などから株式が下落すると、ドルが売られたことから反発。その後発表されたFOMC議事録で米GDP見通しが下方修正されドル売りが加速したことなどから金相場は上昇基調を強め、22日には959.75ドル近辺をつけました。
  その後月末にかけて、米国の堅調な経済指標を背景としたドルの上昇から一時940ドル台で軟調な推移となりましたが、米長期金利の上昇を背景とした景気回復の後退懸念や原油価格の65ドルを目指す急騰を材料に堅調に推移し、月末にはユーロが対ドルで昨年末以来となる高値まで上昇したことをきっかけに金相場は月間最高値となる975.50ドルに大幅上昇して越月しました。

■為替相場
  98円台後半でスタートした5月のドル円為替相場は、月初、本邦失業率の悪化などから円売り優勢となり、その後発表された米4月製造業景況感指数が市場予想を上回ったこともあって、月間の最安値圏となる99円台半ばをつけました。本邦が連休となる4日から6日にかけて、米長期金利の低下やユーロの急騰などから円は一時98.00円近辺まで買われましたが、7日に発表されたECBによる政策金利引き下げ(0.25%下げ、年1%)と債権買い取りなどの金融緩和策の決定を背景としたユーロの下落につられ、再び99円半ばまで下落しました。
  8日に発表された米4月の雇用統計で失業率が24年ぶりの悪化となったことからドル売り基調となり、11日に米国の2009会計年度の財政赤字予想を大幅に修正したことなどから、ドルは97円台前半まで下落。また13日発表の米4月小売売上高の悪化からダウ平均が大幅下落しドル安が加速すると、17日には94.50円近辺まで下落しました。その後、米株式が上昇に転じたことから96円台半ばまで戻しましたが、米4月の住宅着工件数が過去最低だったことなどから再びドルは売られ、さらにFOMC議事録で米GDP見通しが下方修正されたことや、本邦1-3月期GDPが市場予想通りだったことを好感して円は上昇。22日には月間高値圏の93.90円近辺をつけました。
  その後、北朝鮮による地下核実験、短距離ミサイル発射などの地政学的リスクや、26日に発表された米5月の消費者信頼感指数が市場予想を上回って改善し、個人消費が回復に向かっているとの見方からドルが買われ、円は反落。28日に発表された米経済指標が良好だったこともあり、97.00円近辺まで下落しました。月末にかけて、欧州での景況感に底入れの兆しが見られると対ユーロでドルは下落に転じ、95.35円近辺で越月しました。

■国内金相場
  国内円建て相場は、初日に月間最安値となる2,853円をつけた後、連休明けに2,900円代をつけましたが、円高基調で推移するドル円為替相場と、月間を通して上昇を続けるドル建て相場に相殺される形となり、2,865円から2,890円台での小動きな推移となりました。月末にかけて為替相場がドル高に転じると円建て相場も2,900円台を回復し、3,011円の月間最高値で越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
  5月のプラチナ相場は1,096ドル近辺でスタートした後、本邦や欧州の連休を控えて流動性が低下する中で値動きが大きくなり、1日に月間最安値となる1,076ドルを付けました。しかし1,100ドルを割り込む水準では中国を中心とした投資需要が旺盛となったことや、米株式が急激な上昇を見せたことで工業実需回復への期待感が膨らみ、1,160ドル台に上昇しました。金相場の堅調な推移も投機家の安心感を誘い上昇を後押ししたと見られますが、米自動車大手GMの再建へ向けた調整の難航や、米株式が8,500ドル近辺で頭を抑えられる動きとなったことが嫌気されて中旬にかけては再び1,100ドル台前半に下落。その後は18日に英国JM社の需給レポート発表を控え、やや上値の重い推移となりました。
  発表されたJM社需給レポートでは、需給は11.7トンの供給不足が示され、今後6ヶ月間950ドル〜1,350ドルのレンジで推移する見通しとされたことから、市場に台頭していた悲観的な見方は後退。景気回復に伴う工業実需の戻りは見られないものの、投機筋主導で堅調に推移する金相場を追いかける展開となり1,150ドル近辺まで上昇しました。月末にかけては再建の鍵となるGMと同社債権者の交渉が難航しているとの報道を受けて投機家が売り持ちを増やしたことから、やや弱含む場面もありましたが、同社の連邦破産法11条を使った法的整理への流れが徐々に明確になるにつれて買い戻し圧力が強まったことや、堅調な金相場と比較しての出遅れ感を好感した投機筋の買いが入ったことから上昇し1,175ドル近辺の月間最高値で越月しました。

■国内プラチナ相場
  3,600円近辺でスタートした国内円建て価格は、ドル円相場が99円を挟んでの値動きとなる中でドル建て相場が上昇したことから、8日に月間最高値となる3,779円を付けました。しかし、ドル安が進行したことで、円建て価格に下押し圧力が強まると、英国JM社需給レポートを控えたドル建て価格の下落も手伝い18日には月間最安値となる3,488円を付けました。その後はドル建て価格が戻りを見せたことや、ドル円為替相場が94円近辺を上値にしたレンジ相場に移行したことから、3,500円台後半での値動きとなり、月末にドル建て価格が急騰したことから3,691円に上昇しての越月となりました。

以下、18日に発表された英国JM社の「白金族年次報告」でのプラチナに関する要旨です。

08年プラチナ需要は、下半期の価格下落により宝飾需要、現物投資需要の回復が見られたものの、自動車生産台数の低下を受けた触媒需要の減少や、世界的な景気後退による工業用需要の微減から、前年比5.0%減の197.4トンとなった。
08年プラチナ供給は、前年比9.5%減の185.7トンとなった。鉱山閉鎖、精錬所の操業停止、熟練工の不足などにより、南アからの供給が減少したためで、需給は11.7トンの供給不足となった。
価格に関しては今後6ヶ月間950ドル〜1,350ドルのレンジで推移する見通し。


以上
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