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マーケット市況情報
2008年05月12日 12時28分
2008年4月の貴金属市況2008年05月12日 12時28分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
4月の金相場は欧州大手銀行のサブプライムローン問題に伴う損失の追加計上の報道をきっかけにしたユーロ急落を受けて、900ドルを割り込んで始まりました。その後4日発表の米雇用統計が5年ぶりとなる大幅な悪化となりドルや株が売り込まれると反発し900ドル台回復すると、その後も原油価格が連日高値更新を続けたことや、月の半ばに米企業の決算が集中することから、インフレヘッジや資金逃避目的の買いが入り17日には月間の最高値となる951.50ドルまで上昇しました。しかし、中旬に発表された米大手金融機関の決算ではサブプライムローン問題に絡んだ追加損失計上を余儀なくされたものの、想定範囲内として信用収縮問題の終息は近いとの見方が広がり米株価が上昇しドルの買い戻しも加速したことから18日に金相場は908.75ドルに下落しました。またこれまで商品市場への投機資金流入を主導してきた原油相場が需給逼迫懸念の後退から下落に転じたことも金相場の下落を加速させ、24日には再び900ドルを割り込みました。900ドル割れの水準ではアジア圏を中心に実需の買いが見られたものの、金ETF残高の急減(最大の金ETF Street Tracksの残高は月初より50トン以上減少)に示される投機資金流出が上値を抑える形となり軟調地合が継続しました。その後月末にかけては原油価格が再び騰勢を強めたもののFOMCでFF金利誘導目標の0.25%引き下げが発表されると、利下げ打ち止め観測が台頭してドル高が進み、金相場は月間最安値となる867.75ドルに下落して越月しました。
■為替相場
前月末を100円近辺で終えた円相場は、月初に欧州大手銀行がサブプライムローン問題に絡む追加損失計上を発表したことから対ドルでユーロが急落、つられて円も売られ102円台後半までの大幅下落となりました。しかし米国の雇用統計の悪化や11日のG7(先進7カ国財務相中央銀行総裁会議)で金融不安に対する具体的な対応策が講じられなかったことからドル売りが加速、円は一時99円台まで上昇しました。その後、相次いで米国の大手企業の1-3月期決算が発表されると悪材料の出尽くし感から米株価が上昇、ドルも買い戻されることとなり104円中盤まで円安となりました。月末の米連邦準備理事会(FRB)では0.25%の引き下げが発表され発表後一時的に103.50円近辺までドルが売られたものの、利下げ局面の終盤にはいっているとの見方が広がったことからドル高地合となり104円台前半での越月となりました。
■国内金相場
国内円建て相場は、ドル建て相場の上昇に歩調を合わせる形で18日に月間最高値となる3,124円を付けるまでほぼ右肩上がりの相場を形成しました。その後ドル建て相場は下落に転じたものの、円安に相殺される形となり中盤にかけては3,050円近辺でのレンジ相場となりました。月末にはドル建て相場が900ドル割れまで急落したことを受けて、30日に月間最安値となる2,948円を付けて越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
4月のプラチナ相場は年初以来プラチナ価格に大きく影響を及ぼしてきた南アの電力問題の動きも乏しく新鮮味を失ったことから、概ね月を通して他貴金属相場や通貨相場の動向を眺めての値動きとなりました。信用収縮に関連した投機筋の売りが続き1,938ドル近辺に下落して始まると、欧州大手金融機関でのサブプライムローン関連の損失拡大との報道を受けて、ユーロが軟化したことから投機筋の売りが加速し、月中最安値となる1,918ドルまで急落しました。その後は実需筋の活発化や原油相場の反発、米景気先行き懸念からのドル反落などを受けて2,000ドル台に値を戻す場面もありましたが、4月中旬に欧米金融機関・企業の決算が控えていることから、上値では投機筋の売り圧力が強く、中盤にかけては2,000ドルを挟んで乱高下する展開となりました。その中で金相場が950ドル台をつけた17日には月中最高値となる2,065ドルをつけましたが、後半にかけては欧米企業決算が概ね波乱なく終わったことから金融不安が後退、米株式やドル相場が上昇基調となったことから軟調な地合となり1,929ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場はドル建て相場が急落した初旬に月間最安値となる6,385円を付けると、その後はドル建て価格が独自要因に乏しくドル相場の動向を眺める展開となったことから、ドル円為替相場と相殺する形となり6,600円を挟んでのレンジ相場に終始し21日に月間最高値となる6,870円を付け、6,461円にて越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
4月の金相場は欧州大手銀行のサブプライムローン問題に伴う損失の追加計上の報道をきっかけにしたユーロ急落を受けて、900ドルを割り込んで始まりました。その後4日発表の米雇用統計が5年ぶりとなる大幅な悪化となりドルや株が売り込まれると反発し900ドル台回復すると、その後も原油価格が連日高値更新を続けたことや、月の半ばに米企業の決算が集中することから、インフレヘッジや資金逃避目的の買いが入り17日には月間の最高値となる951.50ドルまで上昇しました。しかし、中旬に発表された米大手金融機関の決算ではサブプライムローン問題に絡んだ追加損失計上を余儀なくされたものの、想定範囲内として信用収縮問題の終息は近いとの見方が広がり米株価が上昇しドルの買い戻しも加速したことから18日に金相場は908.75ドルに下落しました。またこれまで商品市場への投機資金流入を主導してきた原油相場が需給逼迫懸念の後退から下落に転じたことも金相場の下落を加速させ、24日には再び900ドルを割り込みました。900ドル割れの水準ではアジア圏を中心に実需の買いが見られたものの、金ETF残高の急減(最大の金ETF Street Tracksの残高は月初より50トン以上減少)に示される投機資金流出が上値を抑える形となり軟調地合が継続しました。その後月末にかけては原油価格が再び騰勢を強めたもののFOMCでFF金利誘導目標の0.25%引き下げが発表されると、利下げ打ち止め観測が台頭してドル高が進み、金相場は月間最安値となる867.75ドルに下落して越月しました。
■為替相場
前月末を100円近辺で終えた円相場は、月初に欧州大手銀行がサブプライムローン問題に絡む追加損失計上を発表したことから対ドルでユーロが急落、つられて円も売られ102円台後半までの大幅下落となりました。しかし米国の雇用統計の悪化や11日のG7(先進7カ国財務相中央銀行総裁会議)で金融不安に対する具体的な対応策が講じられなかったことからドル売りが加速、円は一時99円台まで上昇しました。その後、相次いで米国の大手企業の1-3月期決算が発表されると悪材料の出尽くし感から米株価が上昇、ドルも買い戻されることとなり104円中盤まで円安となりました。月末の米連邦準備理事会(FRB)では0.25%の引き下げが発表され発表後一時的に103.50円近辺までドルが売られたものの、利下げ局面の終盤にはいっているとの見方が広がったことからドル高地合となり104円台前半での越月となりました。
■国内金相場
国内円建て相場は、ドル建て相場の上昇に歩調を合わせる形で18日に月間最高値となる3,124円を付けるまでほぼ右肩上がりの相場を形成しました。その後ドル建て相場は下落に転じたものの、円安に相殺される形となり中盤にかけては3,050円近辺でのレンジ相場となりました。月末にはドル建て相場が900ドル割れまで急落したことを受けて、30日に月間最安値となる2,948円を付けて越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
4月のプラチナ相場は年初以来プラチナ価格に大きく影響を及ぼしてきた南アの電力問題の動きも乏しく新鮮味を失ったことから、概ね月を通して他貴金属相場や通貨相場の動向を眺めての値動きとなりました。信用収縮に関連した投機筋の売りが続き1,938ドル近辺に下落して始まると、欧州大手金融機関でのサブプライムローン関連の損失拡大との報道を受けて、ユーロが軟化したことから投機筋の売りが加速し、月中最安値となる1,918ドルまで急落しました。その後は実需筋の活発化や原油相場の反発、米景気先行き懸念からのドル反落などを受けて2,000ドル台に値を戻す場面もありましたが、4月中旬に欧米金融機関・企業の決算が控えていることから、上値では投機筋の売り圧力が強く、中盤にかけては2,000ドルを挟んで乱高下する展開となりました。その中で金相場が950ドル台をつけた17日には月中最高値となる2,065ドルをつけましたが、後半にかけては欧米企業決算が概ね波乱なく終わったことから金融不安が後退、米株式やドル相場が上昇基調となったことから軟調な地合となり1,929ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場はドル建て相場が急落した初旬に月間最安値となる6,385円を付けると、その後はドル建て価格が独自要因に乏しくドル相場の動向を眺める展開となったことから、ドル円為替相場と相殺する形となり6,600円を挟んでのレンジ相場に終始し21日に月間最高値となる6,870円を付け、6,461円にて越月しました。
以上