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マーケット市況情報
2008年04月07日 20時51分
2008年3月の貴金属市況2008年04月07日 20時51分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
978.25ドルと年初来の高値圏で始まった2月の金相場は、引き続きサブプライムローン問題に端を発する信用収縮、ドル安の進行及び100ドルを突破した原油価格などにより1,000ドルの大台を試す展開となりました。しかし5日に米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が住宅市場の不振の長期化を示唆すると、原油価格が景気後退による需要減を嫌気した利食い売りが優勢となり、金にも纏まった手仕舞い売りが出て5日には966.25ドルまで下落しました。
しかしながらファンダメンタルによる上昇気運には大きな変化はなく、原油価格が再び高値更新すると11日には980ドル台を回復しました。同日にはFRB及び欧州中央銀行(ECB)など欧米5中銀による協調資金供給との報道を受けて一時反落したものの戻りは早く、14日には米大手証券会社に対する資金供給が報道されると信用収縮問題が再燃し、米株価も大幅下落、ドルが対ユーロで最安値を更新すると、金価格は史上初めて1,000ドルを突破して1,003.50ドルまで上昇しました。更に週末の16日にFRBが異例の公定歩合の0.25%利下げを実施し、米大手証券会社の救済合併が発表されると、金融システム危機への警戒感から17日に月間最高値となる1,023.50ドルを付けました。
18日に開かれた米連邦公開市場委員会((FOMC)で1.00%の利下げ観測に対して0.75%の利下げに留まったことで失望売りに反落すると、その後はイースター休暇を控えて手仕舞い売りが優勢となり、20日には月間最安値の913.50ドルまで急落しました。この間金ETFも僅か数日間で残高を25トンも急減したことは注目されました。月末に掛けては、値頃感から実需筋の買いも見られて徐々に反発し933.50ドルにて越月しました。
■為替相場
103円付近で始まった3月のドル円為替相場は、引き続きサブプライムローン問題に端を発する信用収縮懸念の高まりと株価下落によるドル売り圧力が継続し、102.70円まで円高が進んで始まりました。5日にはNY株価の反発により一時104円台を回復する場面もあったものの、7日に米住宅金融会社の経営不安などを受けて信用市場の先行き懸念が再燃し、更に2月の米雇用統計が市場予想を大きく下回ると円高が加速し、2000年1月以来の101円台を付けました。11日に米欧中央銀行による信用不安対策の発表があると、一転ドルは103.40円まで大きく買い戻されましたが長続きはせず、再びドル売り・円買い基調となると、13日の東京時間に100円台を付けました。その後もドルの下値を探る動きからドル売りが加速、同日欧米時間には1995年11月以来の99円台を付け、16日に資金難に陥った米大手証券会社の救済買収のニュースが伝わると、一連の信用問題の深刻さが再認識された形でドル売りに拍車がかかり、17日には一時95.70円まで一気にドル売り・円買いが進みました。18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%利下げと市場予想より小幅となったものの、ドルが買い戻され100円台まで値を戻しました。月末に掛けては米経済指標が錯綜する一方で、ユーロ圏の利下げ観測が後退したものの99~100円のレンジ相場に移行し、99.80円近辺で越月しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、ドル建て相場が大きく上昇した6日に月間最高値となる3,311円を付けました。その後はドル建て相場が1,000ドルの大台へ向けて上昇する一方で著しく円高が進んだことから、円建て価格は相殺される形となり、中旬に掛けては3,100~3,200円台で推移しました。ドル建て相場が大幅下落した21日に月間最安値となる2,972円を付けると、その後は2,900~3,000円台に切り下げてのレンジ相場となり、3,008円で終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
2,162ドルで始まった3月のプラチナは、引き続き南アフリカでの電力不足問題による需給逼迫感や堅調な金及び原油価格になびいて投機資金が流入し、4日には月間最高値となる2,276ドルまで上昇しました。しかし7日に南アフリカエネルギー省が電力供給が安定してきたことを理由に鉱山での電力消費量を90%から95%に引き上げると発表すると、大幅下落し10日には1,947ドルまで急落しました。しかし原油価格が100ドル台を維持して推移したことや、金価格の反発を受けて2,000ドル台を回復したものの、材料で尽くし感から利食い売りも出やすく、イースター休暇を控えて金相場が急落すると20日には月間最安値となる1,823ドルまで急落しました。この間NY先物市場の投機筋の買い持ちポジションも月初と較べて30%も減少しましたが、欧州で上場されているプラチナETFは僅かながら残高を増加させました。
その後月末に掛けては月間最高値から400ドル以上もの下げとなったことから投機筋のみならず実需筋の買いも入って反発し、2,000ドルの大台を回復して2,040ドルにて終了しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、ドル建て相場が高値圏で推移した初旬に円建て相場も高値圏で推移し、6日に月間最高値となる7,589円を付けました。その後はドル建て価格が一転大きく反落し、更に円高基調となったことから下げ基調が加速し、21日に最高値から約25%の下落となる6,040円を付けました。その後はドル建て価格が反発したことや、為替相場もやや落ち着きを取り戻したことでやや値を戻し、6,562円で越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
978.25ドルと年初来の高値圏で始まった2月の金相場は、引き続きサブプライムローン問題に端を発する信用収縮、ドル安の進行及び100ドルを突破した原油価格などにより1,000ドルの大台を試す展開となりました。しかし5日に米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が住宅市場の不振の長期化を示唆すると、原油価格が景気後退による需要減を嫌気した利食い売りが優勢となり、金にも纏まった手仕舞い売りが出て5日には966.25ドルまで下落しました。
しかしながらファンダメンタルによる上昇気運には大きな変化はなく、原油価格が再び高値更新すると11日には980ドル台を回復しました。同日にはFRB及び欧州中央銀行(ECB)など欧米5中銀による協調資金供給との報道を受けて一時反落したものの戻りは早く、14日には米大手証券会社に対する資金供給が報道されると信用収縮問題が再燃し、米株価も大幅下落、ドルが対ユーロで最安値を更新すると、金価格は史上初めて1,000ドルを突破して1,003.50ドルまで上昇しました。更に週末の16日にFRBが異例の公定歩合の0.25%利下げを実施し、米大手証券会社の救済合併が発表されると、金融システム危機への警戒感から17日に月間最高値となる1,023.50ドルを付けました。
18日に開かれた米連邦公開市場委員会((FOMC)で1.00%の利下げ観測に対して0.75%の利下げに留まったことで失望売りに反落すると、その後はイースター休暇を控えて手仕舞い売りが優勢となり、20日には月間最安値の913.50ドルまで急落しました。この間金ETFも僅か数日間で残高を25トンも急減したことは注目されました。月末に掛けては、値頃感から実需筋の買いも見られて徐々に反発し933.50ドルにて越月しました。
■為替相場
103円付近で始まった3月のドル円為替相場は、引き続きサブプライムローン問題に端を発する信用収縮懸念の高まりと株価下落によるドル売り圧力が継続し、102.70円まで円高が進んで始まりました。5日にはNY株価の反発により一時104円台を回復する場面もあったものの、7日に米住宅金融会社の経営不安などを受けて信用市場の先行き懸念が再燃し、更に2月の米雇用統計が市場予想を大きく下回ると円高が加速し、2000年1月以来の101円台を付けました。11日に米欧中央銀行による信用不安対策の発表があると、一転ドルは103.40円まで大きく買い戻されましたが長続きはせず、再びドル売り・円買い基調となると、13日の東京時間に100円台を付けました。その後もドルの下値を探る動きからドル売りが加速、同日欧米時間には1995年11月以来の99円台を付け、16日に資金難に陥った米大手証券会社の救済買収のニュースが伝わると、一連の信用問題の深刻さが再認識された形でドル売りに拍車がかかり、17日には一時95.70円まで一気にドル売り・円買いが進みました。18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%利下げと市場予想より小幅となったものの、ドルが買い戻され100円台まで値を戻しました。月末に掛けては米経済指標が錯綜する一方で、ユーロ圏の利下げ観測が後退したものの99~100円のレンジ相場に移行し、99.80円近辺で越月しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、ドル建て相場が大きく上昇した6日に月間最高値となる3,311円を付けました。その後はドル建て相場が1,000ドルの大台へ向けて上昇する一方で著しく円高が進んだことから、円建て価格は相殺される形となり、中旬に掛けては3,100~3,200円台で推移しました。ドル建て相場が大幅下落した21日に月間最安値となる2,972円を付けると、その後は2,900~3,000円台に切り下げてのレンジ相場となり、3,008円で終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
2,162ドルで始まった3月のプラチナは、引き続き南アフリカでの電力不足問題による需給逼迫感や堅調な金及び原油価格になびいて投機資金が流入し、4日には月間最高値となる2,276ドルまで上昇しました。しかし7日に南アフリカエネルギー省が電力供給が安定してきたことを理由に鉱山での電力消費量を90%から95%に引き上げると発表すると、大幅下落し10日には1,947ドルまで急落しました。しかし原油価格が100ドル台を維持して推移したことや、金価格の反発を受けて2,000ドル台を回復したものの、材料で尽くし感から利食い売りも出やすく、イースター休暇を控えて金相場が急落すると20日には月間最安値となる1,823ドルまで急落しました。この間NY先物市場の投機筋の買い持ちポジションも月初と較べて30%も減少しましたが、欧州で上場されているプラチナETFは僅かながら残高を増加させました。
その後月末に掛けては月間最高値から400ドル以上もの下げとなったことから投機筋のみならず実需筋の買いも入って反発し、2,000ドルの大台を回復して2,040ドルにて終了しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、ドル建て相場が高値圏で推移した初旬に円建て相場も高値圏で推移し、6日に月間最高値となる7,589円を付けました。その後はドル建て価格が一転大きく反落し、更に円高基調となったことから下げ基調が加速し、21日に最高値から約25%の下落となる6,040円を付けました。その後はドル建て価格が反発したことや、為替相場もやや落ち着きを取り戻したことでやや値を戻し、6,562円で越月しました。
以上