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マーケット市況情報
2008年01月09日 21時03分
2007年12月の貴金属市況2008年01月09日 21時03分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M. 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
784ドル近辺でスタートした12月の金相場は、原油価格が1ヶ月ぶりに90ドル台を割り込んだことや、対米ドルでユーロが下落したことを材料に一時780ドル割れまで下がりました。しかしこのレベルでは纏まった現物買いも見られ底堅い展開となりました。11日の米連邦準備制度理事会(FRB)で利下げが0.50%となる観測が台頭し800ドル台まで反発したものの、実際には各0.25%の利下げに留まり、また14日に発表された米消費者物価指数(CPI)が予想外に好調であったことから次第に売り込まれる展開となり、実需筋が下値を拾う展開となりました。しかし21日になって南ア大手金鉱山会社のAnglo Ashanti社がヘッジポジションを完全に買い戻すというニュースが入ると、これを材料に810ドル台まで大きく反発しました。その後はクリスマス休暇に入って売り買いが閑散となった中、26日にはトルコによるイラク北部クルド人自治区への空爆による原油高や、27日に総選挙を間近に控えたパキスタンでブット元首相が暗殺され核保有国における政情不安といった新たな地政学的要因から一時840ドルを越えるレベルまで上昇しました。その後は利食い売りにより下げる場面もあったものの、発表された米新築住宅販売件数が12年ぶりの低い水準となったことでドルが頭の重い展開となり、836.50ドルにて越月しました。
■為替相場
111.20円前後でスタートした12月のドル円為替相場は11日のFRBによる米ドル金利の引き下げが確実視される中、ドル安が進行し110円を割り込む展開で始まりましたが、米政府が信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で借り手救済策を打ち出し、欧米中央銀行による協調資金供給が発表されると、ドルが買い戻される展開となりました。更に14日に発表された米卸売物価指数34年ぶりの高い伸び率となった一方で、日銀短観が予想よりも低調であったことからドル買い/円売りが進み113円近辺まで円安が進行しました。その後も米証券大手がシンガポール政府系ファンドから出資を受ける可能性が報道され米株式市場が大幅高となると、円売りが強まり、114.10円近辺まで続落しました。しかし27日にパキスタンでブット元首相が暗殺され、更に米耐久財受注額が市場予想を大きく下回った為、ドル売りが優勢となり、111.65円まで急伸して終了しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、前半はドル建て価格の上昇を円高で相殺する形で推移しましたが、下旬になって金ドル建て相場の大きな変動に左右されました。月初に月間最安値となる2,831円で寄り付いた後、中旬までは2,800円後半~2,900円台前半で推移していましたが、下旬になって金ドル建て相場の急上昇により、27日には月間最高値となる3,050円を付けました。その後は更なる金ドル建て相場の上昇を円高により相殺し、3,046円で越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,442ドルで始まった12月のプラチナ相場は、南ア鉱山にて相次ぐ操業事故に対して、南ア全国鉱山労働者組合(NUM)が4日に安全確保の徹底化を要求するストライキの実施を決めたことなどを材料に1,470ドルまで上昇して始まりました。ストライキは1日に限定されたもので、その後は軟調な金価格になびく展開となり、1,460ドル台まで下落する場面もありましたが、その後はファンド筋及びETFと思われる買いにより1,480ドルを伺う展開となりました。中旬に入ると実需筋のリースもしくはファンド筋の買いに起因すると思われるリースレートの上昇に伴って一気に1,500ドル超えを示現し、一時1,530ドルまで上昇しました。クリスマス休暇が近づき商いが閑散となるとやや軟調に転じましたが、27日にパキスタンでブット元首相が暗殺され金価格が大幅上昇すると、それになびいたプラチナ価格も史上最高値となる1,544ドルまで上昇しました。その後は利食い売りが優勢となり、1,530ドルまで反落して越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、プラチナドル建て相場が月を通して上昇傾向を辿ったことから大きく上昇しました。月初に月間最安値となる5,191円で始まった後、27日に月間最高値となる5,705円をつけるまでほぼ一貫として上昇し、5,658円で越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M. 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
784ドル近辺でスタートした12月の金相場は、原油価格が1ヶ月ぶりに90ドル台を割り込んだことや、対米ドルでユーロが下落したことを材料に一時780ドル割れまで下がりました。しかしこのレベルでは纏まった現物買いも見られ底堅い展開となりました。11日の米連邦準備制度理事会(FRB)で利下げが0.50%となる観測が台頭し800ドル台まで反発したものの、実際には各0.25%の利下げに留まり、また14日に発表された米消費者物価指数(CPI)が予想外に好調であったことから次第に売り込まれる展開となり、実需筋が下値を拾う展開となりました。しかし21日になって南ア大手金鉱山会社のAnglo Ashanti社がヘッジポジションを完全に買い戻すというニュースが入ると、これを材料に810ドル台まで大きく反発しました。その後はクリスマス休暇に入って売り買いが閑散となった中、26日にはトルコによるイラク北部クルド人自治区への空爆による原油高や、27日に総選挙を間近に控えたパキスタンでブット元首相が暗殺され核保有国における政情不安といった新たな地政学的要因から一時840ドルを越えるレベルまで上昇しました。その後は利食い売りにより下げる場面もあったものの、発表された米新築住宅販売件数が12年ぶりの低い水準となったことでドルが頭の重い展開となり、836.50ドルにて越月しました。
■為替相場
111.20円前後でスタートした12月のドル円為替相場は11日のFRBによる米ドル金利の引き下げが確実視される中、ドル安が進行し110円を割り込む展開で始まりましたが、米政府が信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で借り手救済策を打ち出し、欧米中央銀行による協調資金供給が発表されると、ドルが買い戻される展開となりました。更に14日に発表された米卸売物価指数34年ぶりの高い伸び率となった一方で、日銀短観が予想よりも低調であったことからドル買い/円売りが進み113円近辺まで円安が進行しました。その後も米証券大手がシンガポール政府系ファンドから出資を受ける可能性が報道され米株式市場が大幅高となると、円売りが強まり、114.10円近辺まで続落しました。しかし27日にパキスタンでブット元首相が暗殺され、更に米耐久財受注額が市場予想を大きく下回った為、ドル売りが優勢となり、111.65円まで急伸して終了しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、前半はドル建て価格の上昇を円高で相殺する形で推移しましたが、下旬になって金ドル建て相場の大きな変動に左右されました。月初に月間最安値となる2,831円で寄り付いた後、中旬までは2,800円後半~2,900円台前半で推移していましたが、下旬になって金ドル建て相場の急上昇により、27日には月間最高値となる3,050円を付けました。その後は更なる金ドル建て相場の上昇を円高により相殺し、3,046円で越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,442ドルで始まった12月のプラチナ相場は、南ア鉱山にて相次ぐ操業事故に対して、南ア全国鉱山労働者組合(NUM)が4日に安全確保の徹底化を要求するストライキの実施を決めたことなどを材料に1,470ドルまで上昇して始まりました。ストライキは1日に限定されたもので、その後は軟調な金価格になびく展開となり、1,460ドル台まで下落する場面もありましたが、その後はファンド筋及びETFと思われる買いにより1,480ドルを伺う展開となりました。中旬に入ると実需筋のリースもしくはファンド筋の買いに起因すると思われるリースレートの上昇に伴って一気に1,500ドル超えを示現し、一時1,530ドルまで上昇しました。クリスマス休暇が近づき商いが閑散となるとやや軟調に転じましたが、27日にパキスタンでブット元首相が暗殺され金価格が大幅上昇すると、それになびいたプラチナ価格も史上最高値となる1,544ドルまで上昇しました。その後は利食い売りが優勢となり、1,530ドルまで反落して越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、プラチナドル建て相場が月を通して上昇傾向を辿ったことから大きく上昇しました。月初に月間最安値となる5,191円で始まった後、27日に月間最高値となる5,705円をつけるまでほぼ一貫として上昇し、5,658円で越月しました。
以上