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マーケット市況情報
2005年02月08日 16時09分
2005年1月の貴金属市況2005年02月08日 16時09分
価格ベース
金 US$ London Fixing 円建 税抜参考小売価格
プラチナ US$ N.Y.F.M 円建 〃
金(Gold)
■海外金相場
1月の金相場は、為替市場においてそれまでの一方的なドル安/ユーロ高の流れに対しややドル高方面での調整が入った事を背景に、軟調地合の中430ドル近辺でスタートしました。 NYの先物市場であるCOMEXにおける投機家の買持ち玉数は12月末の時点で引き続き300トン程度と比較的高いレベルを保っていた事もあり、投機家の手仕舞い売りを誘発し10日には420ドル近辺まで下落しました。その間、7日に発表された12月の米雇用統計において景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数の増加が15.7万人増(予測18万人増)と予測を下回った事が引き金となり一時的に金相場は値を切り返す場面も見受けられましたが、ほぼ押し並べて投機家の手仕舞い売りに軟調な地合となりました。
しかし12日には11月の米国貿易収支が過去最高となる603億円の赤字となった事から、ドル売り/ユーロ買いが活発化。加えて原油価格は再び上昇基調に向かい1バレル=45ドルを上回った事などを背景として、金は中旬にかけて一時430ドル近辺まで上昇しました。その後は「米国が早期にドル金利引き上げを行なう」との観測から、金は上値を抑えられる展開となり、21日にかけて420ドル~425ドルの往来相場となり比較的値動きに乏しい相場展開が続きました。
その後月末にかけては旧正月を2月に控えた中国やインド等からの、現物需要の高まりを背景として、25日には一時430ドル近辺まで上昇。月末にかけて425ドル~430ドルのレンジで比較的底固い相場展開で越月しました。 昨年1年の押し並べての上昇相場と比較すると、月を通してやや様子見気分の強い、調整色の濃い月となりました。又 COMEXにおける投機家の買持ち玉数は手仕舞いの売りに100トン程度まで減少しており、1月下旬の価格上昇(420ドル~425ドル→425ドル~430ドルへの取引レンジ上昇)は中国・インド等からの現物需要の盛り上がりに支えられた事を裏付ける結果となりました。
■為替相場
ドル・円為替相場は、103円近辺でスタートしましたが、それまでの一方的なドル安/ユーロ高の流れに対しややドル高方面での調整が入った事に連動して7日には105円台を一時回復するなど、当初やや行き過ぎ感のあった円高基調での取引に是正が掛かる展開となりました。しかしその後、 12月の米雇用統計において景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数の増加が予測を下回った事や11月の米国貿易収支が過去最高となる603億円の赤字となった事等から米国経済に対する先行き不安が再燃する事となり、市場は中長期的なドル安の傾向は変わらずと判断。12日に103円台を割り込むと13日には年初のレベルとほぼ同等となる102円台まで円高が進む事となりました。その後、米国のドル政策金利の早期引き上げ観測に円高の流れは一時休止の形となりましたが、ドルが大きく買い戻されるまでの材料とはならず、102円~103円台での比較的円高圏での揉み合い相場が続き越月しました。月を通じて見ますと、一時的に105円台まで円安が進んだものの、概ね102円~103円台での往来相場となりました。
■国内金相場
国内金円建て相場は、ドル建て金価格の値動きを踏襲し、軟調地合ながら430ドル近辺を保っていた月初に1,477円と月間の最高値を付けた後、ドル建て価格の下落に伴い17日に月間の最安値となる1,433円まで下落するまで、底値を徐々に切り下げました。それ以降は、現物需要の高まりを受けてドル建て価格が徐々に上昇傾向に向かう中、円建て価格も1,463円近辺まで上昇して越月しました。 月を通じて、構図としては、下落→底打ち→2/3戻しと言う事になり、ドル建て相場同様やや調整色の濃い展開となりました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1月のプラチナ相場は860ドル台でスタートしましたが、前月末からの軟調な地合を受け継ぎ、TOCOMを中心とした投機家の手仕舞い売りが旺盛で5日には840ドル台中盤まで下落しました。その後11日にかけて850ドル以下での軟調地合での取引が続きましたが、12日には一転投機家が買い手に回った事から860ドル台を回復。その後21日にかけて終始860ドル台での取引が続きました。現物需給のバランスとはかけ離れた高値圏での取引となっている感の強いプラチナ相場は、この間完全に先物市場における思惑売買に価格が支配される展開となりました。その後更なる思惑買いに24日には870ドル台を回復。月末にかけては高値圏を維持し870ドル~875ドルでの取引で越月しました。下旬は、先物市場における思惑売買も、新規の材料難から手詰まりの様相となり、取引量が減少する傾向となりました。逆にその取引量の減少が少量の買いの価格に大きく影響し870ドル以上での高値圏での越月を導きました。
■国内プラチナ相場
一方国内円建て価格は、ドル建て価格が概ね月初安→月末高の傾向を保った事から、その値動きを踏襲する形となりました。月初に月間の最安値とほぼ同等の2,879円をつけた後、徐々に底値を切り上げ7日には2,900円台を回復。その後ドル建て価格が860ドル台での持ち合い相場となった事から2,870円台~2,920円台での往来相場となりました。月末には、ドル建て価格の上昇も手伝い1,430円台と月間の最高値まで上昇して越月しました。
金 US$ London Fixing 円建 税抜参考小売価格
プラチナ US$ N.Y.F.M 円建 〃
金(Gold)
■海外金相場
1月の金相場は、為替市場においてそれまでの一方的なドル安/ユーロ高の流れに対しややドル高方面での調整が入った事を背景に、軟調地合の中430ドル近辺でスタートしました。 NYの先物市場であるCOMEXにおける投機家の買持ち玉数は12月末の時点で引き続き300トン程度と比較的高いレベルを保っていた事もあり、投機家の手仕舞い売りを誘発し10日には420ドル近辺まで下落しました。その間、7日に発表された12月の米雇用統計において景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数の増加が15.7万人増(予測18万人増)と予測を下回った事が引き金となり一時的に金相場は値を切り返す場面も見受けられましたが、ほぼ押し並べて投機家の手仕舞い売りに軟調な地合となりました。
しかし12日には11月の米国貿易収支が過去最高となる603億円の赤字となった事から、ドル売り/ユーロ買いが活発化。加えて原油価格は再び上昇基調に向かい1バレル=45ドルを上回った事などを背景として、金は中旬にかけて一時430ドル近辺まで上昇しました。その後は「米国が早期にドル金利引き上げを行なう」との観測から、金は上値を抑えられる展開となり、21日にかけて420ドル~425ドルの往来相場となり比較的値動きに乏しい相場展開が続きました。
その後月末にかけては旧正月を2月に控えた中国やインド等からの、現物需要の高まりを背景として、25日には一時430ドル近辺まで上昇。月末にかけて425ドル~430ドルのレンジで比較的底固い相場展開で越月しました。 昨年1年の押し並べての上昇相場と比較すると、月を通してやや様子見気分の強い、調整色の濃い月となりました。又 COMEXにおける投機家の買持ち玉数は手仕舞いの売りに100トン程度まで減少しており、1月下旬の価格上昇(420ドル~425ドル→425ドル~430ドルへの取引レンジ上昇)は中国・インド等からの現物需要の盛り上がりに支えられた事を裏付ける結果となりました。
■為替相場
ドル・円為替相場は、103円近辺でスタートしましたが、それまでの一方的なドル安/ユーロ高の流れに対しややドル高方面での調整が入った事に連動して7日には105円台を一時回復するなど、当初やや行き過ぎ感のあった円高基調での取引に是正が掛かる展開となりました。しかしその後、 12月の米雇用統計において景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数の増加が予測を下回った事や11月の米国貿易収支が過去最高となる603億円の赤字となった事等から米国経済に対する先行き不安が再燃する事となり、市場は中長期的なドル安の傾向は変わらずと判断。12日に103円台を割り込むと13日には年初のレベルとほぼ同等となる102円台まで円高が進む事となりました。その後、米国のドル政策金利の早期引き上げ観測に円高の流れは一時休止の形となりましたが、ドルが大きく買い戻されるまでの材料とはならず、102円~103円台での比較的円高圏での揉み合い相場が続き越月しました。月を通じて見ますと、一時的に105円台まで円安が進んだものの、概ね102円~103円台での往来相場となりました。
■国内金相場
国内金円建て相場は、ドル建て金価格の値動きを踏襲し、軟調地合ながら430ドル近辺を保っていた月初に1,477円と月間の最高値を付けた後、ドル建て価格の下落に伴い17日に月間の最安値となる1,433円まで下落するまで、底値を徐々に切り下げました。それ以降は、現物需要の高まりを受けてドル建て価格が徐々に上昇傾向に向かう中、円建て価格も1,463円近辺まで上昇して越月しました。 月を通じて、構図としては、下落→底打ち→2/3戻しと言う事になり、ドル建て相場同様やや調整色の濃い展開となりました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1月のプラチナ相場は860ドル台でスタートしましたが、前月末からの軟調な地合を受け継ぎ、TOCOMを中心とした投機家の手仕舞い売りが旺盛で5日には840ドル台中盤まで下落しました。その後11日にかけて850ドル以下での軟調地合での取引が続きましたが、12日には一転投機家が買い手に回った事から860ドル台を回復。その後21日にかけて終始860ドル台での取引が続きました。現物需給のバランスとはかけ離れた高値圏での取引となっている感の強いプラチナ相場は、この間完全に先物市場における思惑売買に価格が支配される展開となりました。その後更なる思惑買いに24日には870ドル台を回復。月末にかけては高値圏を維持し870ドル~875ドルでの取引で越月しました。下旬は、先物市場における思惑売買も、新規の材料難から手詰まりの様相となり、取引量が減少する傾向となりました。逆にその取引量の減少が少量の買いの価格に大きく影響し870ドル以上での高値圏での越月を導きました。
■国内プラチナ相場
一方国内円建て価格は、ドル建て価格が概ね月初安→月末高の傾向を保った事から、その値動きを踏襲する形となりました。月初に月間の最安値とほぼ同等の2,879円をつけた後、徐々に底値を切り上げ7日には2,900円台を回復。その後ドル建て価格が860ドル台での持ち合い相場となった事から2,870円台~2,920円台での往来相場となりました。月末には、ドル建て価格の上昇も手伝い1,430円台と月間の最高値まで上昇して越月しました。