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マーケット市況情報
2007年11月08日 20時16分
2007年10月の貴金属市況2007年11月08日 20時16分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M. 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
10月の金相場は、745.25ドルで寄り付いた後、投機筋の利食い売りにより下落し、4日には月間最安値となる725.50ドルをつけました。その後、9月の米雇用統計が比較的良好だったことによる米国のサブプライム住宅ローン問題の一服感と、原油高などのインフレ懸念などでもみ合いが続き、売り買いが交錯する展開となりました。しかし、10日に740ドルを超えると、米景気先行きの警戒感の再燃による主要通貨に対するドル安や、上昇を続ける原油価格を材料に投機筋の買いが旺盛となり、16日に760ドルを超えるまで上げ調子が続きました。米景気の先行き不安を背景とした株価急落などから値を下げる場面も見られましたが、再び760ドルを超えると、金価格の上昇基調はその後さらに加速し、29日には当月最高値となる792.50ドルをつけました。月末にかけて、31日に決定される米連邦公開市場委員会の金利政策発表を前に利益を確定する動きも見られましたが、780ドル台の高値を維持したまま越月することとなりました。10月は、ユーロがドルに対して最高値となる1ユーロ=1.444米ドルをつけるなど、月中からのドルの下落と、一時最高値の1バレル94ドルをつけた原油の上昇に牽引される展開でした。
■為替相場
ドル円為替相場は、米景気の好況感からドル高を基調とし、114円台後半でスタートしました。10月中旬まで、米株高や、9月の小売売上高、雇用統計など、予想を上回る好調な経済指標を背景に、米経済の先行きを楽観視してドルを買う動きが中心となり、月中には117円台後半まで円安が進む展開となりました。その後、19日に開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議にて、ユーロ高、ドル安への言及がなかったことや、シティバンクが65億ドル、メリルリンチが89億ドルなどの赤字決算発表が相次いだことをきっかけに、米国のサブプライム住宅ローン問題の再燃から景気への警戒感が広がり、一時一ヶ月半振りの水準となる113.25円をつけるドル安となりました。その後円は114円台まで反落しましたが、ドル安基調は変わらず、来月1日に発表される米連邦公開市場委員会の政策金利の発表まで114円台で推移し、越月しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、月初に2,771円で寄り付き、金ドル建て相場につられて一旦2,749円まで値を下げましたが、その後堅調に推移し、19日には2,877円まで上昇しました。19日に開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議にて、ユーロ高、ドル安への言及がなかったことから急激にドル安となると、22日には前日比で50円以上値を下げる場面もありましたが、その後は金ドル建て相場とほぼ平行して上昇し、越月となりました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,380ドル近辺でスタートすると、前月の一方的な上昇基調に対して過熱感が高まっていたこともあり、投機筋の手仕舞い売りがでて軟調地合となり4日には月間の最安値となる1,352ドルまで下落しました。しかし、投機筋の買いがサポートとなり下げ止まると、9日にかけては高値警戒感の売りと投機筋の買いが交錯して1,365ドルを挟んでもみあう展開となりました。その後、月中にかけて原油相場がトルコ・イラク情勢の不安などから90ドルを目指す展開となったことから、投機筋の買い意欲が増進。12日に節目となる1,400ドルを抜けました。その後、17日に起きた南ア白金鉱山会社大手のアングロプラチナで落盤による死亡事故を受けて、安全面の理由から3つの縦坑を閉じ、同社の白金生産が1日あたり最大1,300オンス(約40kg)減少する事が報じられると、供給不安を背景として当座の地金を抑える動きが活発となり、また上昇に乗じた思惑買いも入り1,450ドル中盤まで上昇しました。需給逼迫への懸念から18日にはリースレートも7%台まで上昇しました。その後、買いの一巡と同時に利食い売りが出たことや、24日に上記鉱山会社での再開が報じられたことから軟調となり1,440ドル近辺に下落しました。リースレートも5%台まで急落しました。金相場が急騰し800ドルを目指す展開となると、投機筋の買いがプラチナ市場にも波及し29日には月間の最高値となる1,462ドルに上昇しました。しかし、金相場が800ドルを前に失速したことなどから、再び投機筋の利食い売りが活発となり1,440ドル近辺に下落して越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建相場は、5,178円でスタートした後、前月末までの上昇に対する手仕舞い売りなどから3日には月間最安値となる5,085円まで下落したものの、その後は月中にかけて原油価格の上昇や南ア鉱山会社での安全懸念などを材料とした買いにドル建てプラチナ相場が右肩上がりとなったことから、19日には月中最高値となる5,442円まで上昇しました。しかし、月後半にかけてサブプライム住宅ローンがらみの米景気減速懸念が再燃すると、対主要通貨でのドル安が加速し、相対的に円高が進行。ドル建て価格の上昇がやや頭打ちとなったこともあり、月末にかけては5,300円~5,400円近辺での往来相場となりました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M. 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
10月の金相場は、745.25ドルで寄り付いた後、投機筋の利食い売りにより下落し、4日には月間最安値となる725.50ドルをつけました。その後、9月の米雇用統計が比較的良好だったことによる米国のサブプライム住宅ローン問題の一服感と、原油高などのインフレ懸念などでもみ合いが続き、売り買いが交錯する展開となりました。しかし、10日に740ドルを超えると、米景気先行きの警戒感の再燃による主要通貨に対するドル安や、上昇を続ける原油価格を材料に投機筋の買いが旺盛となり、16日に760ドルを超えるまで上げ調子が続きました。米景気の先行き不安を背景とした株価急落などから値を下げる場面も見られましたが、再び760ドルを超えると、金価格の上昇基調はその後さらに加速し、29日には当月最高値となる792.50ドルをつけました。月末にかけて、31日に決定される米連邦公開市場委員会の金利政策発表を前に利益を確定する動きも見られましたが、780ドル台の高値を維持したまま越月することとなりました。10月は、ユーロがドルに対して最高値となる1ユーロ=1.444米ドルをつけるなど、月中からのドルの下落と、一時最高値の1バレル94ドルをつけた原油の上昇に牽引される展開でした。
■為替相場
ドル円為替相場は、米景気の好況感からドル高を基調とし、114円台後半でスタートしました。10月中旬まで、米株高や、9月の小売売上高、雇用統計など、予想を上回る好調な経済指標を背景に、米経済の先行きを楽観視してドルを買う動きが中心となり、月中には117円台後半まで円安が進む展開となりました。その後、19日に開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議にて、ユーロ高、ドル安への言及がなかったことや、シティバンクが65億ドル、メリルリンチが89億ドルなどの赤字決算発表が相次いだことをきっかけに、米国のサブプライム住宅ローン問題の再燃から景気への警戒感が広がり、一時一ヶ月半振りの水準となる113.25円をつけるドル安となりました。その後円は114円台まで反落しましたが、ドル安基調は変わらず、来月1日に発表される米連邦公開市場委員会の政策金利の発表まで114円台で推移し、越月しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、月初に2,771円で寄り付き、金ドル建て相場につられて一旦2,749円まで値を下げましたが、その後堅調に推移し、19日には2,877円まで上昇しました。19日に開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議にて、ユーロ高、ドル安への言及がなかったことから急激にドル安となると、22日には前日比で50円以上値を下げる場面もありましたが、その後は金ドル建て相場とほぼ平行して上昇し、越月となりました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,380ドル近辺でスタートすると、前月の一方的な上昇基調に対して過熱感が高まっていたこともあり、投機筋の手仕舞い売りがでて軟調地合となり4日には月間の最安値となる1,352ドルまで下落しました。しかし、投機筋の買いがサポートとなり下げ止まると、9日にかけては高値警戒感の売りと投機筋の買いが交錯して1,365ドルを挟んでもみあう展開となりました。その後、月中にかけて原油相場がトルコ・イラク情勢の不安などから90ドルを目指す展開となったことから、投機筋の買い意欲が増進。12日に節目となる1,400ドルを抜けました。その後、17日に起きた南ア白金鉱山会社大手のアングロプラチナで落盤による死亡事故を受けて、安全面の理由から3つの縦坑を閉じ、同社の白金生産が1日あたり最大1,300オンス(約40kg)減少する事が報じられると、供給不安を背景として当座の地金を抑える動きが活発となり、また上昇に乗じた思惑買いも入り1,450ドル中盤まで上昇しました。需給逼迫への懸念から18日にはリースレートも7%台まで上昇しました。その後、買いの一巡と同時に利食い売りが出たことや、24日に上記鉱山会社での再開が報じられたことから軟調となり1,440ドル近辺に下落しました。リースレートも5%台まで急落しました。金相場が急騰し800ドルを目指す展開となると、投機筋の買いがプラチナ市場にも波及し29日には月間の最高値となる1,462ドルに上昇しました。しかし、金相場が800ドルを前に失速したことなどから、再び投機筋の利食い売りが活発となり1,440ドル近辺に下落して越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建相場は、5,178円でスタートした後、前月末までの上昇に対する手仕舞い売りなどから3日には月間最安値となる5,085円まで下落したものの、その後は月中にかけて原油価格の上昇や南ア鉱山会社での安全懸念などを材料とした買いにドル建てプラチナ相場が右肩上がりとなったことから、19日には月中最高値となる5,442円まで上昇しました。しかし、月後半にかけてサブプライム住宅ローンがらみの米景気減速懸念が再燃すると、対主要通貨でのドル安が加速し、相対的に円高が進行。ドル建て価格の上昇がやや頭打ちとなったこともあり、月末にかけては5,300円~5,400円近辺での往来相場となりました。
以上