マーケット市況情報

2007年09月10日 19時08分

2007年8月の貴金属市況2007年09月10日 19時08分

価格ベース
金 US$:London Fixing  円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M.  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
  8月の金相場は660ドル台で寄り付いた後、米国サブプライム住宅ローン問題が取り沙汰される中、金は比較的安全な投資先との認識から当初底堅い値動きを示し、8日には670ドル台中盤まで値を伸ばしました。しかし、9日には仏金融大手BNPパリバが、米国のサブプライム住宅ローンの焦付きを理由に、同社傘下の3つのファンド(総額16億ユーロ; 2,480億円相当)を凍結したとの報に、リスクの高い投資と認識される、株式・商品全般で売りが先行する形となりました。 金は本来比較的リスクの低い投資先と考えられているものの、商品の一つである事には変わりなく、全体の流れに逆らう事は出来ず、同日670ドル台を割り込むレベルまで下落しました。その後は、金融市場の流動性を確保する為、欧州中央銀行(ECB)・米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的に資金供給を行ったため、徐々に平静を保つ事となり、金相場も660ドル台での小幅往来を繰り返しました。しかし、16日には世界的な規模での株安が発生。 9月末満期のファンドの解約開始時期(多くのファンドは満期45日前から解約可能とされる。従って9月末満期のファンドの解約受付開始は8月16日)を向かえ大量の解約が出た模様で、株式市場での損失を補填するために多くの投資家が金市場でも手仕舞い売りを行う悪循環となり17日には一時650ドル近辺まで金価格は下落しました。しかしこの価格帯では中国・インドを中心に押し目の現物買いが旺盛となり、底打ち。元来ファンダメンタルズが比較的好調な金市場は、立直りも早く下旬は徐々に底値を切り上げる展開に移行。23日に660ドル台を回復すると月末には672ドルと月初価格を10ドル以上、上回っての越月となりました。

■為替相場
  ドル円為替相場は、全月末の流れを継承し円高地合の下、118円台でスタートしました。
前月から続く米サブプライム問題に端を発する、円キャリートレード解消の為のドル売り・円買いに加え、米労働省が3日発表した7月の雇用統計(季節調整済み)で、非農業部門の雇用者数は前月に比べて9万2000人増と雇用回復の目安といわれる15万人を割り込んだ事、格付け会社が米大手証券会社に対する格付け見通しを引き下げた事等から、月中旬にかけて120円以下の円高圏を維持。しかし、9日に仏金融大手BNPパリバが、米国のサブプライム住宅ローンの焦付きを理由に同社傘下の3つのファンドを凍結して以来、同問題は証券化市場の混乱に繋がり、金融機関の資金繰り懸念にまで発展。ECB・FRBといった金融当局は市場への資金供給により市場混乱の沈静化に努めましたが、リスクの高い資産からの逃避と言う大局的な流れに歯止めを掛ける事は出来ず、17日の東京時間には円は一時111円台まで買い進まれました。その後 NY時間に入りFRBが金融市場の流動性確保を目的として米公定歩合の0.5%引き下げ(6.25%→5.75%)を即日実施。市場はこれを好感し、米欧の株式市場が上昇した事から、ドル円為替相場はドル買/円売傾向に転換。その後も行過ぎた円高の調整の意味もあり、ジリジリとした円安歩調となり、115円〜117円程度での往来相場のうちに越月しました。

■国内金相場
  国内円建て相場は、比較的値動きの穏やかであった金ドル建て相場よりも、極めて荒い値動きとなったドル円為替相場の動向に大きく左右されました。月初2,564円で寄り付いた後、堅調な足取りで9日には月間の最高値となる2,616円まで上昇。しかし、その後は為替市場が円高方向に触れた事が主因となり17日に月間の最安値となる2,394円まで下落。この間は金ドル建て相場も比較的軟調であり、円高プラス金ドル建て相場安のダブル安となった事から200円を上回る大幅な下落となりました。その後は為替相場での円高に目先歯止めが掛かった事から、緩やかな上昇基調となる月末2,507円で越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
  1,270ドル台中盤でスタートした後、当初底堅い値動きを示す金相場に追随する形で上昇し、6日には月間の最高値となる1,296ドルまで上昇しました。しかし、1,300ドル近辺では高値感から買いが細る事となり、その後9日にかけては1,280ドル台での往来に終始。米サブプライム・ローン問題は金融市場に与える影響が深刻化すると、プラチナ市場でも手仕舞いの売りが殺到し、17日には1,240ドルを割り込むレベルまで売り込まれました。その後は、値頃感から自動車触媒用・ガラス装置用と見られる買いが入り底値感が台頭。金が回復基調に転じた事もあり、プラチナ価格も徐々に底値を切り上げる展開になると、28日には1,250ドル台を回復。月末にかけては一部投機家の買戻しの動きもあり1,260ドル台後半まで値を伸ばし越月しました。

■国内プラチナ相場
  国内円建て相場は、4,978円で寄付いた後、当初ドル建て価格の上昇と為替市場における円高が相殺される形となり、4,950円〜4,990円台の狭いレンジを維持しました。しかしその後の急激な円高、加えてドル建て価格の下落もあり10日から17日にかけて急落。17日には月間の最安値となる4,530円まで下落した事により、下落幅は400円近くにまで拡大しました。その後は徐々に底値を切り上げる形で月末には4,758円まで回復して越月しましたが、月初と比べ200円以上安い価格レベルであり完全な回復には尚時間を要する状態での引けでした。

以上
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