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マーケット市況情報
2026年05月13日 17時00分
2026年4月の貴金属市況2026年05月13日 17時00分
価格ベース 金 プラチナ 銀 US$建:市価 円建:参考小売価格(税抜・月内の営業日における全価格) 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
4,700ドル近辺でスタートした4月のドル建て金相場は、米国・イスラエルとイランを巡る中東情勢の不透明感に左右される展開となった。月初は地政学的リスクを背景とした安全資産需要が意識される一方、米ISM製造業景況指数や米雇用統計が市場予想を上回ったことで米景気の底堅さが確認され、ドル高・米金利上昇が上値を抑える形となり、4,600ドル近辺まで下落する場面も見られた。
その後、8日に米国とイランの停戦合意が報じられると、過度なリスク回避の動きがいったん後退したものの、ドル安の進行や中東情勢を巡る先行き不透明感は根強く、金相場には再び買いが入り、4,800ドル台まで上昇した。中旬には、米・イラン協議の進展期待と停滞懸念が交錯する中、10日の米CPI上振れを受けた金利上昇圧力に上値を抑えられる一方で地政学的リスクを意識した買いも入り、17日には一時4,880ドル近辺まで上昇する場面も見られた。
下旬には米金利上昇を嫌気した売りやETFからの資金流出も重なり、金相場は上値の重い展開となった。29日のFOMCでは政策金利の据え置きが決定されたものの、中東情勢を巡る不確実性やインフレ警戒感が意識されドル高が進むこととなり、月末にかけて一時4,520ドル台まで下落。その後は安値拾いの買いや前日までの下落に対する買い戻しが入り、4,630ドル近辺で越月した。
■円建て金相場
24,223円でスタートした4月の円建て金相場は、方向感に乏しい展開となったものの、中旬には米国・イラン間の協議による停戦期待の高まりからドル安となり、16日には月間最高値24,907円を付けた。しかし、月後半はFRBによる年内の利下げ観測が後退したことで軟調な推移となったほか、原油価格高騰や中東情勢の先行き不透明感を背景としたドル高が金相場を押し下げ、月間最安値となる23,616円で月を終えた。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,960ドルから1,990ドル近辺でスタートした4月のドル建てプラチナ相場は、中東情勢や原油価格の動向に加え、米経済指標や金利動向にも左右される展開となった。月初はイースター休暇を前に市場参加者が限られる中、ドル高やリスク回避の動きが重しとなり、一時1,900ドル近辺まで下落した。
その後、米雇用統計の上振れにより米景気の底堅さが確認されたことに加え、8日に米国とイランの停戦合意観測が報じられると、過度なリスク回避の巻き戻しが進み、プラチナ相場は2,090ドル近辺まで反発した。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る不透明感や米CPI上振れを受けたインフレ懸念が意識される一方、ドル安や景気底堅さへの期待を背景に買いが強まり、17日には一時2,160ドル近辺まで上昇する場面も見られた。
しかし下旬に入ると、米・イラン協議の停滞やホルムズ海峡封鎖長期化への懸念から原油価格が上昇し、インフレ懸念を背景に米利下げ観測が後退してプラチナ相場は反落した。29日には一時1,880ドル近辺まで下押ししたものの、月末にかけてはポジション調整や前日までの下落に対する買い戻しが入り、1,960ドル近辺で越月した。
■円建てプラチナ相場
10,290円でスタートした4月の円建てプラチナ相場は、月初から堅調に推移し10,500円の水準を上回ると、中東での停戦交渉に期待が高まり16日には月間最高値となる11,177円を付けた。その後は横ばいの推移となったが、月末にかけてはドル高や5月初旬の各国祝日を控えたポジション調整の売りから一時は10,000円を下回る水準まで売り込まれ、最終的には10,074円で月を終えた。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
75.00ドル台前半でスタートした4月のドル建て銀相場は、総じて金相場に追随しつつも、米経済指標やドル相場、金利動向に振らされる展開となった。月初は中東情勢の不透明感を背景に買いが先行したものの、米ISM製造業景況指数や米雇用統計の上振れを受けてドル高が進行したことで上値は抑えられ、一時70.00ドル近辺まで下落した。
その後、8日に米国とイランの停戦合意が報じられると、リスク回避の巻き戻しやドル安を背景に買いが優勢となり、銀相場は反発に転じた。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る思惑に左右される中、米CPI上振れを受けた金利上昇圧力が意識される一方、ドル安進行や地政学的リスクを背景とした金相場の上昇に連れて買いが強まり、17日には一時82.00ドル台後半まで上昇する場面も見られた。
しかしその後は、急伸に対する利益確定売りに押され、上値を切り下げる展開となった。下旬に入ると、ホルムズ海峡を巡る緊張の高まりや原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が再燃し、FRBの利下げ観測が後退。金相場の軟調推移も重しとなり、銀相場は再び売りが優勢となった。29日には一時71.00ドル台まで下落したものの、月末には前日までの下げに対する買い戻しが入り、73.00ドル台後半で越月した。
■円建て銀相場
390.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、月初から方向感の出にくい展開となり、2日に月間最安値367.20円を付けた。その後は金価格の上昇に伴い急騰すると、16日に月間最高値となる428.00円を付けた。月末にかけては他貴金属と同様にドル高を嫌気して値を崩し、389.10円で月を終えた。
■為替
158円台後半でスタートした4月のドル円相場は、中東情勢を巡る不透明感や米経済指標の底堅さを背景に、月初からドル買いが優勢となった。米ISM製造業景況指数や米雇用統計が市場予想を上回ったことで米景気の底堅さが確認され、米金利上昇とともにドル円は159円台へ上昇。その後も原油価格の上昇や中東情勢の緊張を背景とした有事のドル買いが入り、一時160.00円台に到達する場面も見られた。
8日には米国とイランの停戦合意観測が伝わると、有事のドル買いが巻き戻され、ドルは158円台前半まで急落したが、停戦合意の実効性やホルムズ海峡を巡る不透明感が意識され、再びドルに買いが入りやすい展開となった。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る発言や報道に相場が振らされる中、協議進展期待が高まる局面では円高方向へ、緊張が高まる局面ではドル高方向へ振れるなど、不安定な値動きが続いた。
下旬に入ると、米・イラン協議の停滞や原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が高まり、FRBの利下げ観測が後退したことでドル買いが優勢となった。29日のFOMCでは政策金利の据え置きが決定され、市場への影響は限定的だったものの、米金利上昇や原油高を背景としたドル買い地合いは継続し、30日には一時160.00円台後半まで上昇した。しかしその後、政府・日銀による円安けん制や為替介入とみられる動きからドルは156円台半ばまで急落。最終的には156円台後半で越月した。
略語注釈
ISM:全米供給管理協会
CPI:消費者物価指数
ETF:上場投資信託
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
金(Gold)
■ドル建て金相場
4,700ドル近辺でスタートした4月のドル建て金相場は、米国・イスラエルとイランを巡る中東情勢の不透明感に左右される展開となった。月初は地政学的リスクを背景とした安全資産需要が意識される一方、米ISM製造業景況指数や米雇用統計が市場予想を上回ったことで米景気の底堅さが確認され、ドル高・米金利上昇が上値を抑える形となり、4,600ドル近辺まで下落する場面も見られた。
その後、8日に米国とイランの停戦合意が報じられると、過度なリスク回避の動きがいったん後退したものの、ドル安の進行や中東情勢を巡る先行き不透明感は根強く、金相場には再び買いが入り、4,800ドル台まで上昇した。中旬には、米・イラン協議の進展期待と停滞懸念が交錯する中、10日の米CPI上振れを受けた金利上昇圧力に上値を抑えられる一方で地政学的リスクを意識した買いも入り、17日には一時4,880ドル近辺まで上昇する場面も見られた。
下旬には米金利上昇を嫌気した売りやETFからの資金流出も重なり、金相場は上値の重い展開となった。29日のFOMCでは政策金利の据え置きが決定されたものの、中東情勢を巡る不確実性やインフレ警戒感が意識されドル高が進むこととなり、月末にかけて一時4,520ドル台まで下落。その後は安値拾いの買いや前日までの下落に対する買い戻しが入り、4,630ドル近辺で越月した。
■円建て金相場
24,223円でスタートした4月の円建て金相場は、方向感に乏しい展開となったものの、中旬には米国・イラン間の協議による停戦期待の高まりからドル安となり、16日には月間最高値24,907円を付けた。しかし、月後半はFRBによる年内の利下げ観測が後退したことで軟調な推移となったほか、原油価格高騰や中東情勢の先行き不透明感を背景としたドル高が金相場を押し下げ、月間最安値となる23,616円で月を終えた。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,960ドルから1,990ドル近辺でスタートした4月のドル建てプラチナ相場は、中東情勢や原油価格の動向に加え、米経済指標や金利動向にも左右される展開となった。月初はイースター休暇を前に市場参加者が限られる中、ドル高やリスク回避の動きが重しとなり、一時1,900ドル近辺まで下落した。
その後、米雇用統計の上振れにより米景気の底堅さが確認されたことに加え、8日に米国とイランの停戦合意観測が報じられると、過度なリスク回避の巻き戻しが進み、プラチナ相場は2,090ドル近辺まで反発した。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る不透明感や米CPI上振れを受けたインフレ懸念が意識される一方、ドル安や景気底堅さへの期待を背景に買いが強まり、17日には一時2,160ドル近辺まで上昇する場面も見られた。
しかし下旬に入ると、米・イラン協議の停滞やホルムズ海峡封鎖長期化への懸念から原油価格が上昇し、インフレ懸念を背景に米利下げ観測が後退してプラチナ相場は反落した。29日には一時1,880ドル近辺まで下押ししたものの、月末にかけてはポジション調整や前日までの下落に対する買い戻しが入り、1,960ドル近辺で越月した。
■円建てプラチナ相場
10,290円でスタートした4月の円建てプラチナ相場は、月初から堅調に推移し10,500円の水準を上回ると、中東での停戦交渉に期待が高まり16日には月間最高値となる11,177円を付けた。その後は横ばいの推移となったが、月末にかけてはドル高や5月初旬の各国祝日を控えたポジション調整の売りから一時は10,000円を下回る水準まで売り込まれ、最終的には10,074円で月を終えた。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
75.00ドル台前半でスタートした4月のドル建て銀相場は、総じて金相場に追随しつつも、米経済指標やドル相場、金利動向に振らされる展開となった。月初は中東情勢の不透明感を背景に買いが先行したものの、米ISM製造業景況指数や米雇用統計の上振れを受けてドル高が進行したことで上値は抑えられ、一時70.00ドル近辺まで下落した。
その後、8日に米国とイランの停戦合意が報じられると、リスク回避の巻き戻しやドル安を背景に買いが優勢となり、銀相場は反発に転じた。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る思惑に左右される中、米CPI上振れを受けた金利上昇圧力が意識される一方、ドル安進行や地政学的リスクを背景とした金相場の上昇に連れて買いが強まり、17日には一時82.00ドル台後半まで上昇する場面も見られた。
しかしその後は、急伸に対する利益確定売りに押され、上値を切り下げる展開となった。下旬に入ると、ホルムズ海峡を巡る緊張の高まりや原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が再燃し、FRBの利下げ観測が後退。金相場の軟調推移も重しとなり、銀相場は再び売りが優勢となった。29日には一時71.00ドル台まで下落したものの、月末には前日までの下げに対する買い戻しが入り、73.00ドル台後半で越月した。
■円建て銀相場
390.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、月初から方向感の出にくい展開となり、2日に月間最安値367.20円を付けた。その後は金価格の上昇に伴い急騰すると、16日に月間最高値となる428.00円を付けた。月末にかけては他貴金属と同様にドル高を嫌気して値を崩し、389.10円で月を終えた。
■為替
158円台後半でスタートした4月のドル円相場は、中東情勢を巡る不透明感や米経済指標の底堅さを背景に、月初からドル買いが優勢となった。米ISM製造業景況指数や米雇用統計が市場予想を上回ったことで米景気の底堅さが確認され、米金利上昇とともにドル円は159円台へ上昇。その後も原油価格の上昇や中東情勢の緊張を背景とした有事のドル買いが入り、一時160.00円台に到達する場面も見られた。
8日には米国とイランの停戦合意観測が伝わると、有事のドル買いが巻き戻され、ドルは158円台前半まで急落したが、停戦合意の実効性やホルムズ海峡を巡る不透明感が意識され、再びドルに買いが入りやすい展開となった。中旬にかけては、米・イラン協議を巡る発言や報道に相場が振らされる中、協議進展期待が高まる局面では円高方向へ、緊張が高まる局面ではドル高方向へ振れるなど、不安定な値動きが続いた。
下旬に入ると、米・イラン協議の停滞や原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が高まり、FRBの利下げ観測が後退したことでドル買いが優勢となった。29日のFOMCでは政策金利の据え置きが決定され、市場への影響は限定的だったものの、米金利上昇や原油高を背景としたドル買い地合いは継続し、30日には一時160.00円台後半まで上昇した。しかしその後、政府・日銀による円安けん制や為替介入とみられる動きからドルは156円台半ばまで急落。最終的には156円台後半で越月した。
略語注釈
ISM:全米供給管理協会
CPI:消費者物価指数
ETF:上場投資信託
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会



