マーケット市況情報

2025年11月05日 15時00分

週報(10/27~10/31)2025年11月05日 15時00分

1,620ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の下げを引き継ぎ軟調に推移して始まると、米中貿易摩擦解消への期待感の広がりを背景とした金相場の下落に追随し一時1,520ドル台半ばまで下落した。売り一巡後は29日から開かれるFOMCを前にしたポジション調整の買いが相場を押し上げ1,600ドルを回復すると売り買い交錯する展開となり、同値近辺を推移した。注目されていたFOMCでは市場の予想通り0.25ポイントの利下げ実施を発表。これを受けて直後に上昇したものの、FRB議長が将来的な利下げに対しては慎重な姿勢を示したことが失望されて反落し、再び1,580ドル近辺まで下落した。週末には米中貿易交渉が良好な形で進んだことが好感され上昇したものの、ポジション調整売りが相場を押し下げ1,580ドル近辺で越週した。

4,110ドル近辺でスタートした先週の金相場は、29日から開かれるFOMCでの利下げへの期待が高まる中、米中貿易交渉の合意に対する楽観的見方の広がりから軟調に推移すると、節目となる4,000ドルを割り込み3,950ドル近辺まで下落、28日には週の最安値となる3,880ドル台半ばまで続落した。週央には、ポジション調整から買い戻されるも大台となる4,000ドルが新たな上値抵抗線となり上値の重い展開が続いた。FOMCでは市場の予想通り0.25ポイントの利下げが発表され4,000ドルを回復したが、FRB議長が将来的な利下げに対しては慎重姿勢を示したことで反落、再び4,000ドルを割り込み、3,930ドル近辺まで下落した。週末にかけては米中貿易交渉が急速に進展したものの、米ロ間での地政学的リスクの高まりが相場を下支えし4,000ドル近辺で越週した。

48.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、米中貿易交渉への楽観的な見方の広がりを背景とした金相場の下落への追随や、現物需要の逼迫が落ち着いたことにより下落すると、28日には45.50ドル近辺まで下落した。しかし、急激な下落に対しての買戻しや、FOMCを前にしたポジション調整から反発すると48.00ドルを回復、週末にかけても地政学的リスクを背景とした金相場の上昇に追随し48.40ドル台半ばで越週した。

152.90円近辺でスタートした先週の為替相場は、日米財務相会談での日本側への金融政策についての発言が材料視され152.00円を割り込むと29日には151.50円台半ばまで続落した。その後、FOMCでは市場の予想通り0.25ポイントの利下げを発表したが、会合後の会見でFRB議長が将来的な利下げに対しては慎重姿勢だったことがサプライズとなり153.00円台に乗せた。30日には日銀金融政策決定会合の現状維持が報告されると2月以来の154.50円近辺まで円安に傾き154.05円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
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