マーケット市況情報

2025年08月19日 14時00分

週報(8/11~8/15)2025年08月19日 14時00分

【プラチナ】
1,330ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、米国が中国からの輸入品に対する追加関税の一部延期を発表したことでドル高となり1,300ドル近辺へ下落した。相場が下落したことによる割安感で1,340ドル近辺へ買い戻された後は、金相場と同様に上値が重たい展開となり1,340ドル近辺での推移となった。その後米CPIが市場予想通りの結果となると、米金利低下に伴うドル安により週央にかけて1,350ドル近辺へ上昇した。週末は米ロ首脳会談を意識した投機筋による買いが入り一時1,360ドル台半ばへ続伸したが、引けにかけてはやや売りが優勢となり1,340ドル台半ばで越週した。

【金】
3,390ドル台後半でスタートした先週の金相場は、米中関税延期に関する報道を背景に利益確定売りが先行し、3,350ドル近辺へ下落した。その後は3,350ドル近辺で売り買いが交錯したが、米国の追加関税を巡る不透明感が意識される中で、米大統領が金を関税対象外とする方針を表明すると、一時3,330ドル近辺へ下落した。日本時間12日21時ごろには、米CPIの結果が発表され市場の予想通りの結果となると、米金利が低下し週央までに3,370ドル近辺へ反発する展開となった。しかし週後半に発表された米PPIが市場予想を大幅に上回ると、FRBによる利下げへの期待感が後退し米金利が上昇、3,330ドル台半ばへ反落した。週末は米露首脳会談を控える中で方向感が定まらず3,340ドル近辺で越週した。

【銀】
38.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、金相場と同様に売りが先行する展開となり、37.60ドル近辺へ下落した。その後買い戻されて一時38.00ドル近辺へ反発したが、米国の追加関税を巡る不透明感が意識される中で、米大統領より表明された、金を関税対象外とする方針が銀相場へも波及して、再び37.60ドル近辺へ反落した。週央は金相場に追随して買い優勢の展開となり38.60ドル近辺へ大きく上昇した。週後半は米PPIが市場予想を大きく上回る結果を受けたドル高から軟調な推移となり38.00ドル近辺へ下落した。引けには金相場と同様に方向感の定まらない展開となり38.00ドル近辺で越週した。

【為替】
147.60円近辺でスタートした先週の為替相場は、米国が中国の輸入品に対する追加関税の一部延期を発表したことでドル買い優勢となり、148.30円台前半まで上昇した。その後、米CPIの結果が市場の予想通りとなったため、一時147.80円後半へ反落した。週央は米財務長官が「日本の利上げが遅れている」と発言したことを受けて円安是正圧力への思惑が広がり、147.40円台前半へ続落した。週後半は米PPIが市場予想を上回る結果だったことを背景に、利下げ期待感が後退してドルが買われ、147.70円台後半まで上昇した。週末は米露首脳会談を控えて上値の重い展開となり、147.20ドル近辺に下落して越週した。


略語注釈
CPI:消費者物価指数
PPI:生産者物価指数
FRB:米連邦準備制度理事会
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