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マーケット市況情報
2025年07月15日 16時00分
週報(7/7~7/11)2025年07月15日 16時00分
【プラチナ】
1,405ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の引けにかけての上昇に対する利益確定売りやドル高を背景に1,350ドル近辺まで下落した。その後、1,390ドル近辺まで反発したものの、米大統領が上乗せ関税の導入期限について8月1日以降の延長は行わないとの発言により、前週までの柔軟姿勢が一転したことへの警戒感を背景とするドル高から1,340ドル台後半まで下落した。しかし、米大統領が銅に関しても50%の関税を課す方針を示したことで1,370ドルを回復した。週後半にかけて再び底値を探る展開となり1,350ドルを割り込むも、週末には投機筋の買いが相場を再び押し上げたために上昇し1,405ドル近辺で越週した。
【金】
3,340ドル近辺でスタートした先週の金相場は、投機筋の売りから3,300ドルを割り込むまで下落したものの、米大統領の対日関税率発表に伴いドル高が進む中で、金相場は安全資産としての買いが先行し3,340ドルを回復した。その後再び3,290ドル近辺まで値を下げたものの、8日に米大統領が銅に対して50%の関税を課す方針を示したことで3,310ドル近辺まで上昇すると、週後半も米大統領の発言を警戒した買いが継続し、3,330ドル近辺まで続伸した。週末に、カナダに対して35%の関税を課すことを表明したことで、インフレ率上昇に対するリスク回避先として買い進まれ3,360ドル近辺で越週した。
【銀】
37.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末の引けにかけての急伸に対する利食い売りから軟調に推移すると、金相場の下落にも嫌気する展開となり一時36.20ドル近辺まで下落した。しかし押し目買いや金相場の反発にけん引され36.60ドルを回復、36.80ドル台半ばまで上昇した。その後、再び底値を探る展開となり36.40ドル近辺まで一時値を下げるも、米大統領による銅への関税が発表されたことが下支え材料となり36.60ドルを挟んでのレンジ相場が形成された。週後半には銅への高関税に対する銀への波及を警戒した投機筋の買いが流入すると、37.00ドルを突破し、週末も米国による対カナダへの追加関税を背景とした金相場の上昇に追随し38.40ドル近辺まで急伸して越週した。
【為替】
144.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、米大統領が各国に対して関税の通知を開始したことを受けてドル高に推移し、日本に対しては25%の関税を課す旨が発表され146円台まで上昇した。その後は目立った材料がないながらも米金利上昇を背景に上げ幅を拡大しドルは147.00円まで上昇したが、急激な上昇に対しての買戻しから146.00円を割り込む水準まで下落すると、週後半まで146.00円から146.50円のレンジ相場が形成された。週末はアメリカが対カナダへの追加関税やEUへの新税率を通知する旨の発表を背景に円安が進行し147.40円台半ばで越週した。
略語注釈
EU:欧州連合
1,405ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の引けにかけての上昇に対する利益確定売りやドル高を背景に1,350ドル近辺まで下落した。その後、1,390ドル近辺まで反発したものの、米大統領が上乗せ関税の導入期限について8月1日以降の延長は行わないとの発言により、前週までの柔軟姿勢が一転したことへの警戒感を背景とするドル高から1,340ドル台後半まで下落した。しかし、米大統領が銅に関しても50%の関税を課す方針を示したことで1,370ドルを回復した。週後半にかけて再び底値を探る展開となり1,350ドルを割り込むも、週末には投機筋の買いが相場を再び押し上げたために上昇し1,405ドル近辺で越週した。
【金】
3,340ドル近辺でスタートした先週の金相場は、投機筋の売りから3,300ドルを割り込むまで下落したものの、米大統領の対日関税率発表に伴いドル高が進む中で、金相場は安全資産としての買いが先行し3,340ドルを回復した。その後再び3,290ドル近辺まで値を下げたものの、8日に米大統領が銅に対して50%の関税を課す方針を示したことで3,310ドル近辺まで上昇すると、週後半も米大統領の発言を警戒した買いが継続し、3,330ドル近辺まで続伸した。週末に、カナダに対して35%の関税を課すことを表明したことで、インフレ率上昇に対するリスク回避先として買い進まれ3,360ドル近辺で越週した。
【銀】
37.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末の引けにかけての急伸に対する利食い売りから軟調に推移すると、金相場の下落にも嫌気する展開となり一時36.20ドル近辺まで下落した。しかし押し目買いや金相場の反発にけん引され36.60ドルを回復、36.80ドル台半ばまで上昇した。その後、再び底値を探る展開となり36.40ドル近辺まで一時値を下げるも、米大統領による銅への関税が発表されたことが下支え材料となり36.60ドルを挟んでのレンジ相場が形成された。週後半には銅への高関税に対する銀への波及を警戒した投機筋の買いが流入すると、37.00ドルを突破し、週末も米国による対カナダへの追加関税を背景とした金相場の上昇に追随し38.40ドル近辺まで急伸して越週した。
【為替】
144.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、米大統領が各国に対して関税の通知を開始したことを受けてドル高に推移し、日本に対しては25%の関税を課す旨が発表され146円台まで上昇した。その後は目立った材料がないながらも米金利上昇を背景に上げ幅を拡大しドルは147.00円まで上昇したが、急激な上昇に対しての買戻しから146.00円を割り込む水準まで下落すると、週後半まで146.00円から146.50円のレンジ相場が形成された。週末はアメリカが対カナダへの追加関税やEUへの新税率を通知する旨の発表を背景に円安が進行し147.40円台半ばで越週した。
略語注釈
EU:欧州連合