マーケット市況情報

2025年07月01日 15時00分

週報(6/23~6/27)2025年07月01日 15時00分

【プラチナ】
1,250ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、押し目買いが入り1,300ドル台を回復し、その後もドル安を背景に週央には1,360ドル台前半に上昇した。週後半も堅調地合いを維持して1,400ドルを突破、週末には一時1,430ドル台半ばまで上げ幅を拡大した。買い一巡後は、1,400ドル台を付けた達成感や週末を控えたポジション調整の売りに押され、1,340ドル台前半に下落して越週した。

【金】
3,370ドル台半ばでスタートした先週の金相場は、前週21日に米国がイラン核施設を空爆し中東情勢の緊張が一段と高まったほか、FRB高官の発言をきっかけとした米早期利下げ観測を背景に買いが先行し、3,390ドル近辺に上昇した。その後はイラン・イスラエルの停戦合意を受けて地政学リスク緩和への期待が広がり、3,330ドル近辺まで下落した。週後半にかけては、市場予想を下回る米経済指標が目立ったほか、米大統領が次期FRB議長の早期指名を検討との報道を背景に利下げ期待が広がりドル安が進んだことから、3,340ドル台後半に上昇した。週末は前日までの上昇を受けて利益確定の売りが優勢となり、3,270ドル台半ばに下落して越週した。

【銀】
36.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、方向感が定まらず36.00ドルを挟んで売り買いが交錯した後、中東の停戦合意を背景に金相場が下落したことに連れ安となり、35.30ドル台半ばまで下落した。売り一巡後は、金相場と同様にドル安を受けた買いが入り、週後半には36.70ドル台後半まで上昇する場面も見られた。週末は金相場の下落やドル高を嫌気した売りに押され、36.00ドル近辺で越週した。

【為替】
146.70円台前半でスタートした先週の為替相場は、イスラエル・イラン紛争をめぐる米国の軍事介入を背景に一時148円台まで円安・ドル高に振れたが、その後は停戦に向けた動きやFRB高官による7月の利下げ示唆を受けてドル売りが強まり、146.10円近辺に下落した。日本時間24日早朝に米国が両国の完全停戦を発表するとドルは一段安となり、144.90円台前半まで下落した。週央には日銀が公表した6月の金融政策決定会合における主な意見がハト派寄りであったことから円売り・ドル買いが進み、145.80円台後半に上昇した。週後半は米年内利下げ観測や次期FRB議長をめぐる思惑からドル売りが優勢となり、143.80円台半ばまで下落した。週末は5月の米PCEが市場予想を上回ったことからドルが買い戻され、144.60円台後半で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
PCE:個人消費支出
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