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マーケット市況情報
2025年06月10日 17時00分
週報(6/2~6/6)2025年06月10日 17時00分
【プラチナ】
5月下旬以降の最安値水準となる1,050ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末に米大統領が中国との貿易交渉に際し不満を示したことで上値の重い展開となるも、週央に発表された米民間雇用指標が市場予想を下回ったことからドル売りが強まり、プラチナ相場は急速に反発に転じることとなった。この場面で下値を確認した安心感から投機家の買いが入りやすい展開となると、5日には節目となっていた1,100ドルを抜けて上昇した。その後は投機筋の損失確定の買いも巻き込んで大きく上昇し、金曜日の雇用統計は民間指標の結果に反して市場予想を上回ったものの、影響は限定的となり1,175ドル近辺まで上昇して週を終えた。
【金】
3,340ドル近辺でスタートした先週の金相場は、米大統領の対中関税交渉に対しての不満を示す発言と関税問題の調整難航への警戒感から3,385ドル近辺まで上昇する場面が見られた。しかし、これらの報道に食傷気味の状況でもあり、早々に高値警戒感が出て投機筋に売られると3,350ドル近辺まで下落した。その後、5日に発表された米民間雇用指標が市場予想を大きく割り込むとドル安を背景に3,400ドルにタッチする場面も見られたが、翌日の雇用統計の発表を控える中ですぐに手じまい売りも膨らみ、再び3,350ドル台へと値を戻した。週末に発表された雇用統計は市場予想を超え、労働市場の堅調さを示す結果であったことが好感されドルが強含んだことから、金相場は下げ幅を拡大し3,310ドル近辺で週を終えた。
【銀】
33.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、直近の上値となっていた33.50ドルの節目を抜け、投機筋の損失確定の買いや金相場に比しての割安感などが意識された新規買いなどを巻き込んで急騰し34.50ドル近辺まで上昇した。急騰後も目立った調整が見られずに推移したが、5日の米民間雇用指標が市場予想を下回りドル安に市場が傾いた場面でさらに投機家の買いが膨らむ展開となり、一時36.00ドル台へと乗せる場面が見られた。米中貿易協議の調整難航も投機家の買い材料になったとみられる。週末発表された雇用統計は市場予想を上回ったことで、金相場が下落した動きに追随しやや下押しされたが、下げ幅は限定され35.95ドル近辺で越週した。
【為替】
前週のドル安から切り返し143.80円近辺でスタートした先週の為替相場は、総じて米雇用関連指標に振られる展開となった。4日に発表された米4月JOLTSは予想を大きく上回る求人件数が示され、雇用の底堅い情勢を好感して144円近辺まで円安ドル高が進んだが、5日の5月ADP雇用統計では約2年ぶりの低い結果が示され相場は反転した。142.70円近辺まで円高ドル安が進んだのちは、金曜日の雇用統計の発表を控えたポジション調整のドルの買い戻しから143円台へと値を戻した。その後は雇用統計の市場予想を超える結果を踏まえてドル高が進むと145円を試す展開となり、144.85円近辺で週を終えた。
略語注釈
JOLTS:雇用動態調査
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
5月下旬以降の最安値水準となる1,050ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末に米大統領が中国との貿易交渉に際し不満を示したことで上値の重い展開となるも、週央に発表された米民間雇用指標が市場予想を下回ったことからドル売りが強まり、プラチナ相場は急速に反発に転じることとなった。この場面で下値を確認した安心感から投機家の買いが入りやすい展開となると、5日には節目となっていた1,100ドルを抜けて上昇した。その後は投機筋の損失確定の買いも巻き込んで大きく上昇し、金曜日の雇用統計は民間指標の結果に反して市場予想を上回ったものの、影響は限定的となり1,175ドル近辺まで上昇して週を終えた。
【金】
3,340ドル近辺でスタートした先週の金相場は、米大統領の対中関税交渉に対しての不満を示す発言と関税問題の調整難航への警戒感から3,385ドル近辺まで上昇する場面が見られた。しかし、これらの報道に食傷気味の状況でもあり、早々に高値警戒感が出て投機筋に売られると3,350ドル近辺まで下落した。その後、5日に発表された米民間雇用指標が市場予想を大きく割り込むとドル安を背景に3,400ドルにタッチする場面も見られたが、翌日の雇用統計の発表を控える中ですぐに手じまい売りも膨らみ、再び3,350ドル台へと値を戻した。週末に発表された雇用統計は市場予想を超え、労働市場の堅調さを示す結果であったことが好感されドルが強含んだことから、金相場は下げ幅を拡大し3,310ドル近辺で週を終えた。
【銀】
33.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、直近の上値となっていた33.50ドルの節目を抜け、投機筋の損失確定の買いや金相場に比しての割安感などが意識された新規買いなどを巻き込んで急騰し34.50ドル近辺まで上昇した。急騰後も目立った調整が見られずに推移したが、5日の米民間雇用指標が市場予想を下回りドル安に市場が傾いた場面でさらに投機家の買いが膨らむ展開となり、一時36.00ドル台へと乗せる場面が見られた。米中貿易協議の調整難航も投機家の買い材料になったとみられる。週末発表された雇用統計は市場予想を上回ったことで、金相場が下落した動きに追随しやや下押しされたが、下げ幅は限定され35.95ドル近辺で越週した。
【為替】
前週のドル安から切り返し143.80円近辺でスタートした先週の為替相場は、総じて米雇用関連指標に振られる展開となった。4日に発表された米4月JOLTSは予想を大きく上回る求人件数が示され、雇用の底堅い情勢を好感して144円近辺まで円安ドル高が進んだが、5日の5月ADP雇用統計では約2年ぶりの低い結果が示され相場は反転した。142.70円近辺まで円高ドル安が進んだのちは、金曜日の雇用統計の発表を控えたポジション調整のドルの買い戻しから143円台へと値を戻した。その後は雇用統計の市場予想を超える結果を踏まえてドル高が進むと145円を試す展開となり、144.85円近辺で週を終えた。
略語注釈
JOLTS:雇用動態調査
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社