マーケット市況情報

2025年05月27日 16時00分

週報(5/26~5/30)2025年05月27日 16時00分

【プラチナ】
1,090ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、欧米市場が祝日に伴い薄商いとなる中、米大統領が6月1日に実施するとしていた欧州への追加関税を延期することを発表し、米国株式市場の上昇を受けドル高となり1,070ドル台前半まで下落した。週央には一時買い戻される展開となったものの、米国で発表された経済指標が概ね市場予想を上回ったことや、5月に行われたFOMCの議事要旨では利下げへの見方が後退する内容が発表されたことで再び1,070ドル近辺まで下落した。週末も底値を探る展開となり1,050ドル台半ばまで続落し越週した。


【金】
3,360ドル近辺でスタートした先週の金相場は、欧米市場の祝日に伴い薄商いとなる中、米国が対欧州向けの関税発動の延期を発表し、欧米間の貿易摩擦激化懸念が和らいだことで米国株価が上昇したほか、ドル高を受けて3,300ドルを割り込むまで下落した。週後半もFOMC議事要旨の中で、追加利下げに対しては慎重姿勢が示されたことを材料に3,240ドル近辺まで続落した。週末にかけて安値拾いの買いが相場を押し上げ3,330ドル近辺まで反発するも、引けにかけては再び反落し3,290ドル台半ばで越週した。


【銀】
33.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、欧米市場の祝日に伴い目立った動きがなかったものの、祝日開けは米国が欧州に対しての追加関税の延期を発表したことを背景としたドル高から32.80ドル近辺まで下落した。週央には一時週初の水準まで値を戻したものの、金相場の下落を嫌気して再び底値を探る展開となり32.60ドル近辺まで下落した。週末にかけて33.40ドルを回復したものの反落し、32.90ドル台後半で越週した。


【為替】
142.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、欧米市場が祝日に伴い薄商いとなる中でレンジ相場が形成されるも、本邦財務省による国債発行の見直しへの報道を材料にドルは144.00円近辺まで上昇した。週央こそ同値近辺を推移したものの、29日には米国際貿易裁判所によるトランプ関税の一部差し止め命令を背景としたドル買いから146.30円近辺まで急騰した。一巡後は米1-3月のGDPや雇用関連の経済指標が市場予想を下回ったために一転してドル売りが優勢となり144.00円を割り込んだ。週末にかけて同値近辺を維持し144.10円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
GDP:国内総生産
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