マーケット市況情報

2004年12月03日 09時13分

2004年11月の貴金属市況2004年12月03日 09時13分

価格ベース
金 US$ London Fixing 円建 税抜参考小売価格
プラチナ US$ 〃 円建   〃


金(Gold)

■海外金相場

11月の金相場は「米景気の先行き不透明感」「米大統領選挙を控えてリスク回避手段」「歴史的高値追いの原油価格」と言う金に対する支援材料に支えられ、1月に記録した本年の最高値である428.20ドルとほぼ同等の高値圏でスタートしました。しかし2日に米国大統領選挙が終了すると、当面の買い材料の一つであった「米大統領選挙を控えてのリスク回避手段」が払拭された形となり、3日には一時420ドルを割れるレベルまで下落しました。又時を同じくしてそれまで高値追いの展開を続けてきた原油相場が調整局面を向かえ1バレル= 50ドルを割り込むと言った事も金相場に対して弱気材料として作用しました。しかし5日にはブッシュ大統領の再選を受けて、既存の米国における経済政策路線が継続されるとの予測から、貿易赤字/財政赤字(双子の赤字)の拡大懸念が台頭し、米ドルがユーロに対して弱含み基調となると、金相場は急反発し430ドルを上回りました(1988年12月以来の高値)。 同日には米景気の指標となる10月の雇用統計で非農業部門の就業者数が33.7万人増と予想を上回り比較的好調な結果となりましたが、金相場への影響は限定的でした。その後、10日に発表された米国9月の貿易赤字が予想を下回った事や12日に発表された米国10月の小売売上高が予想を上回る好調であった事、加えて10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利(FFレート)誘導値を0.25%引き上げ2.00%とした事から利益確定の売りが出ました。しかし一方で、パレスチナ自治政府のアラファト議長の訃報に中東情勢の悪化が懸念された事や中期的な米国経済の先行き不安が払拭されていない事等から買いも入り中旬にかけて430ドル台での揉み合いを続けました。その後17日には米ドルがユーロに対して最安値を更新した事が呼び水となり金相場は440ドルに達すると、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「海外勢の一時的な米国資産離れもやむなし」とする発言をした事により米国のドル安容認論が強まり、金相場は25日に450ドル台まで上昇しました。その後は高値感から現物需要の減少を呼び売り買いが交錯する形で450ドル台前半での往来を繰り返しました。11月を通じ基本的に金相場は上昇基調にありましたが、NYの先物市場であるCOMEXの投機家の買持ち玉数も月末にかけて遂に400トンを超えやや過熱感が台頭しました。


■為替相場

ドル・円為替相場は初旬から中旬にかけてはドルがユーロに対して弱含み基調に推移したにも係わらず105円〜106円台での往来相場に終始しました。 この間、円がユーロの様に堅調にならなかった背景には、本邦第3四半期のGDPが下方修正されるなど本邦の経済にも腰折れ感が出始めた事や、本年1月〜3月にかけて、本邦金融当局の必死のドル買い/円売り介入により死守した事から、円高値としての105円が心理的抵抗線として作用したものと見られます。しかし米国のドル安容認論が強まる中、17日にユーロがドルに対して最高値を更新すると、円為替も一気に104円台前半まで買い進まれました。その後もグリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「海外勢の一時的な米国資産離れもやむなし」とする発言をした事等から円高基調での取引となり、24日には遂に102円台に突入しました。月末にかけてはやや戻し103円台での取引となりましたが、月を通じて総じて円高基調での推移となりました。


■国内金相場

国内金円建て相場は、ドル建て金価格が上昇基調を保った一方で円為替が円高傾向となった事から相殺される形となりドル建て金相場に比して限定的な値動きに留まりました。 しかしドル建て金価格の上昇は円高を上回る勢いで進行した為、傾向としてはやや右肩上がりの上昇相場を形成しました。結果 月初1,512円で始まると4日に1,507円と月間の最安値をつけた後、徐々に価格を切り上げ月末1,548円と月間最高値で越月しました。


プラチナ(Platinum)

■海外プラチナ相場

11月のプラチナ相場は830ドル台で始まった後、相変わらず現物需給における材料が乏しい中、TOCOMを中心とした投機家の技術的売買に価格が先導される形となりました。結果上旬は、それまでのレンジを踏襲し830ドル〜850ドル台での往来相場に終始しました。しかし12日の東京時間にはTOCOMにおいてファンド筋と見られる投機的買いに一気に880ドル近辺まで上昇。その後17日の東京時間まで870ドル台を保ちましたが、19日には860ドル台まで反落しました。この間16日に英国ジョンソンマッセイ社の「プラチナ中間報告 2004」が発表され、プラチナ市場に関して「5年間にわたる供給不足の過程を経て2004年に需給均衡への軌道を辿りつつある。年初(2004年)から10月までの大半では、思惑買いがプラチナ価格の強力な支援材料となった。」と報告された事も一部投機家の手仕舞い売りを誘う結果となりました。下旬以降は高値追いを続ける金相場に追随して一時的に値を切り上げる場面も見受けられましたが、基本的には850ドル台〜860ドル台での往来相場に終始しました。

■国内プラチナ相場

 一方国内円建て価格は、為替相場が円安圏での推移となっていたものの、ドル建て相場が830ドル近辺で推移していた初旬4日に2,896円と月間の最安値をつけました。その後ドル建て価格が870ドル以上の高値圏であり、円為替も急激な円高傾向の始まる前であった、16日に11月唯一となる3,000円以上の3,026円まで上昇しました。その後は為替相場における円高の進行に加え、ドル建て価格もやや下落した事から徐々に底値を切り下げましたが、遂に4日の月間最安値2,896円を下回ることなく、2,933円にて越月しました。
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