マーケット市況情報

2025年05月13日 16時00分

週報(5/5~5/9)2025年05月13日 16時00分

【プラチナ】
960ドル台前半でスタートした先週のプラチナ相場は、方向感に乏しく小動きとなった後、金相場の急伸を受けた買いが入り990ドル近辺に上昇した。その後はドル高が進んだことから上値が重くなり、週後半には970ドル台半ばに下落したが、週末は金相場の反発を好感して買い優勢の展開となり1,000ドル超の水準で越週した。

【金】
3,240ドル近辺でスタートした先週の金相場は、米長期金利の低下やドル安に加え、米関税政策をめぐる不透明感から買いが先行し3,300ドル台を回復した。日本時間7日朝にはインドによるパキスタン攻撃の報道が伝わったことで一時3,430ドル近辺まで値を伸ばしたが、その後は米中貿易交渉の本格化による両国の関係改善期待やドル高を背景とした売りに押され、3,360ドル台半ばに下落した。週後半は米英の貿易協定締結などを受けてリスク回避の動きが後退したことから続落となり、3,300ドル近辺まで下げ幅を拡大した。週末は米中貿易協議への期待感から軟調な値動きとなる場面も見られたが、ドル安を手掛かりとした買いが入り3,330ドル近辺で越週した。

【銀】
32.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、金相場の上昇に追随して買いが先行し33.20ドル台前半まで上昇した。週央から週後半にかけてはドル高を背景とした売りに押され、週初からの上げ幅を失い32.30ドル近辺に下落した。週末はドル安や金相場の反発を受けて堅調に推移し32.70ドル台後半で越週した。

【為替】
144.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、3月の米貿易赤字が過去最大を記録したことや、米台貿易交渉で米国が台湾ドルの切り上げを求めたとの観測が広がり、アジア通貨買いが進む中でドル円相場も142.40円近辺まで円高・ドル安に振れた。週央はFOMCにおいて市場予想通り政策金利の据え置きが決定されたが、FRB議長が利下げに慎重な姿勢を示したほかインフレ再燃のリスクに言及したことがドル買いを促し、143.80円台半ばに反発した。週後半は米英の貿易協定締結を受けて一時146.20円近辺まで続伸したが、週末は米中貿易協議を控えたポジション調整の動きから上値が重くなり、145.30ドル台半ばに下落して越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
  • 「地金・コイン・RE:TANAKA」の
    店舗での取引に関するお問い合わせ

    0120-76-4143
    9:00~17:00(土日・祝日も受付)
  • 「田中貴金属 総合口座」、
    「純金積立」に関するお問い合わせ

    0120-43-5610
    9:00~17:00(土日祝・年末年始除く)

ご注意ください!田中貴金属の社名を利用した投資などの勧誘にご注意ください。