マーケット市況情報

2025年02月18日 16時00分

週報(2/10~2/14)2025年02月18日 16時00分

970ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の下落に対しての買戻しから反発して始まると、金相場の上昇に追随し1,000ドルを目指す展開となった。しかし、大台への壁は厚く超えられないことへの失望売りから反落し980ドル近辺まで値を落とした。その後も、FRB議長の発言内容を背景としたドル高から一時値を下げたものの、米国で発表された経済指標が市場予想を上回ったことによる米国経済の底堅さへの見方が下支え材料となると、米大統領が相互関税を課す大統領令に署名する意向を受けた金相場の上昇に追随し、再び1,000ドルを目指す展開となった。週末にかけては一時的に1,000ドルを超えたものの、利食い売りや欧米株価の下落に嫌気し980ドル台半ばへ下落して越週した。

2,860ドル近辺でスタートした先週の金相場は、前週末発表された米雇用統計の結果を反映しての買いや、鉄鋼・アルミへの関税賦課の発表による関税政策への警戒感に伴う市場の流動性懸念から堅調に推移し2,900ドル近辺まで上昇すると、11日には投機筋の買いが相場を押し上げ最高値となる2,940ドルを付けた。しかし、同日利食い売りから急落し2,900ドルを割り込むと、米国で発表された各経済指標が軒並み好調だったことが材料視されたために投機資金が再び流出し2,860ドル近辺まで値を落とした。その後、米大統領が諸外国に対して相互関税を課す大統領令に署名するとの報道が出ると、リスク回避の買いから反発し2,900ドルを回復した。週末にかけては米相互関税が即時発動しないとの見方が広がりドル安となったために2,930ドル近辺まで上昇すると、欧米株式市場の下落も材料視され2,940ドル近辺まで再び上昇したものの、週末による手じまい売りが相場を押し下げ2,880ドル台半ばで越週した。

31.70ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初金相場の上昇に追随し上昇を始めるも、FRB議長による利下げについて急ぐ必要はない旨の発言が材料視されたことや、最高値を付けた金相場の利食い売りに嫌気したために31.20ドル近辺まで一時下落した。その後、押し目買いから反発すると、週央には米大統領が諸外国に対して相互関税を課す大統領令に署名するとの報道を材料に32.30ドル近辺まで上昇し、週末にはこれまでの金相場の上昇に対しての出遅れ感を巻き返すように急騰するも、週末の引けにかけての利食い売りが相場を押し下げ32.20ドル近辺で越週した。

151.40円近辺でスタートした先週の為替相場は、米国での関税政策報道を背景とした警戒感からも往来相場となるも、本邦が祝日休場に入った11日にはFRB議長の発言内容を背景としたドル買いから、ドルは152.50円近辺まで上昇した。その後も上昇基調が維持されるなか、米国で発表された経済指標が軒並み好調なことをうけて154.80円近辺まで続伸した。しかし急激な上昇に対する調整から下落すると、米大統領が発表していた相互関税政策に関して即時実行されないとの見方の広がりが相場を押し下げる材料となりドルは152.50円近辺まで下落した。週末も米小売売上高が市場予想を下回ったことで円買い・ドル売りが加速する展開となり152.30円台半ばで越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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