マーケット市況情報

2025年02月04日 16時00分

週報(1/27~1/31)2025年02月04日 16時00分

950ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、中国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことによる中国経済の先行き不透明感の台頭により軟調に推移するも、中国のAI新興企業がこれまでの欧米企業の優位性を崩すとの見方の広がりから米国株価が急落し、ドル安に転じたことが下支えとなった。その後29日に発表されるFRBの政策金利を見定めたいとの見方が高まり週央まで同値近辺を推移した。FOMCでは市場の予想通り金利の据え置きが決定されたが、会見では利下げスタンスが後退したとの見方が広がったことで米国株価が下落し、ドル安を材料に960ドル近辺まで上昇すると、週末にかけても上昇基調が維持され990ドル近辺で越週した。

2,770ドル近辺でスタートした先週の金相場は、中国のAI新興企業が発表した生成AIモデルが欧米企業を席巻するとの見方の広がりから、米大手半導体企業の株価が急落したほか、関連投資商品も下落したことで損失補填の売りに巻き込まれ2,730ドル近辺まで下落した。その後、安値拾いの買いから2,740ドルを回復すると、米国で発表された経済指標が軒並み市場予想を下回ったことを受けてドル安となったために2,760ドル近辺まで上昇した。29日にはFRBによる政策金利が発表されると、おおむね市場予想通りの内容だったが、その後の会見では将来的な利下げに対して慎重姿勢を示したことが材料視され一時2,740ドル台半ばまで下落した。しかし、米国で発表されたGDP(速報値)が市場予想を下回ったことに加え、米大統領が諸外国に高関税を課すとの発表がされたことでリスク回避として買い進まれ2,800ドル近辺まで上昇し越週した。

30.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、米国株価の急落による金相場の下落に追随し下値抵抗線となっていた30.00ドルを割り込み29.70ドル近辺まで下落するも、安値拾いの買いから反発し30.00ドルを回復した。その後も中国のAI新興企業が欧米企業を席巻することへの警戒感を背景とした米国株価の続落に伴うドル安から堅調に推移すると、週末にかけても米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことや米大統領による諸外国への高関税を課すことへの市場の混乱を懸念した金相場の上昇に追随し31.50ドル近辺まで上昇したが、週末は利益確定の売りに抑えられ31.30ドル近辺で越週した。

156.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、半導体関連株の急落を受けて153.70円近辺までドルが急落するも、米大統領が銅やアルミなどに高関税を検討しているとの報を受けたことで155.70円近辺まで上昇した。その後、29日に発表されるFRBによる政策金利の発表を前に様子見ムードが漂うも、結果は現状維持となり、おおむね市場予想通りの内容が示された。30日には日銀副総裁が追加利上げ検討を示唆する発言から154.50円近辺までドルが下落すると、米大統領が諸外国に対して関税実施の旨の発表を受けて154.00円を割り込むまで続落したが、週末は急激な円高に対しての調整により155.20円近辺まで上昇し越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
GDP: 国内総生産
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