マーケット市況情報

2024年12月18日 10時00分

週報(12/9~12/13)2024年12月18日 10時00分

930ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、中国政府による景気刺激策に対しての実需の復調期待感から堅調に推移し一時950ドル台半ばまで上昇するも、直近高値の960ドルを前に利食い売りに上値を抑えられ940ドル近辺まで反落した。その後、独自材料の乏しさから940ドルを挟んでのレンジ相場が形成された。12日には投機筋の買いから一時950ドル台前半まで上昇するも、米物価指数の結果や対ユーロでのドル高により上値を抑えられ930ドル近辺まで下落すると、週末も米株価の下落に嫌気する展開となり920ドル近辺で越週した。

2,640ドル台半ばでスタートした先週の金相場は、8日に発生したシリアでの反政府勢力による首都制圧に対しての現大統領亡命報道を背景とした中東情勢の混乱への警戒感から上昇した。加えて中国政府の金購入再開報道が相場を押し上げる材料となり2,660ドル近辺まで上昇し、それまで流出していた投機資金が金に再流入したことで2,700ドル近辺まで続伸した。その後、一時反落したものの、米国で発表された新規失業保険申請件数がおよそ2カ月ぶりの高水準だったことが警戒され2,720ドル近辺まで上昇した。しかし米PPIが発表されると、市場予想を上回ったことですぐに反落し2,680まで下落した。週末は、今週開催のFOMCを前にしたポジション調整の売りから軟調に推移し2,650ドル台半ばで越週した。

31.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、中東情勢を警戒した金相場の上昇に対しての割安感から資金が流入、32.00ドル近辺まで急騰した。その後、売り買いが交錯し週後半まで32.00ドルを挟んでのレンジ相場が形成されたものの、12日には金相場の下落に嫌気し週初水準の31.00ドル近辺まで下落した。週末も金相場の下落に嫌気する展開となり30.50ドル近辺で越週した。

149.90円近辺でスタートした先週の為替相場は、中国政府による景気刺激策への期待感から円安・ドル高に推移すると、米長期金利の上昇も下支え材料となりドルは151.00円近辺まで上昇した。その後、米CPIが概ね市場予想通りの内容となるなか、ECB定例理事会で追加利下げ観測が強まるとドルが対ユーロで上昇し、ドル円相場も152.50円近辺まで上昇した。12日に行われたECBでは予想通り追加利下げの実施により、再び対ユーロでのドル高が意識され152.60円まで続伸すると、週末もドル高の流れは継続したために上昇し153.70円近辺で越週した。


略語注釈
PPI:生産者物価指数
FOMC:米連邦公開市場委員会
CPI:消費者物価指数
ECB:欧州中央銀行
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