マーケット市況情報

2024年12月10日 17時00分

週報(12/2~12/6)2024年12月10日 17時00分

940ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、新規材料に乏しく小幅な値動きとなったが、その後はドル安や金相場の上昇を好感した買いが入り960ドル近辺に上昇した。週央は前日の上昇に対する反動から一時930ドル台前半まで下落するも安値からは切り返し、週後半は940ドルを挟んで売り買いが交錯する展開となった。週末は11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、引けにかけてドル高となったことを受けて売りに押され930ドル半ばで越週した。

2,640ドル台半ばでスタートした先週の金相場は、米ISM製造業景況感指数の上振れでドル高が進んだことから売りが先行したものの、週央に発表された米ISM非製造業景況感指数などの経済指標が市場予想を下回り、米長期金利の低下やドル安が進んだことを好感して買い戻され2,650ドル台後半に上昇した。週後半から週末にかけては米雇用統計を控えたポジション調整の売りに押され一時2,610ドル台後半まで下落したが、その後は反発し2,640ドルを挟んでの推移となった。週末に発表された米雇用統計は概ね良好な結果と受け止められ、ドル高が進んだことで上値を抑えられる格好となったものの、12月の米利下げ観測は維持されたために買い戻しの動きも見られ2,640ドル近辺で越週した。

30.40ドル台半ばでスタートした先週の銀相場は、金相場と同様に軟調に推移したが、売り一巡後は買い戻しの動きが優勢となり、週央にかけて31.40ドル台前半まで上昇した。週後半は米雇用統計を前に様子見姿勢が広がるなか、31.20ドルを挟んで売り買いが交錯する展開となり、週末の同統計発表後はドル高を嫌気した売りに押され31.10ドル台前半で越週した。

149.70円台半ばでスタートした先週の為替相場は、ドル買いが先行したもののFRB高官のハト派発言を受けて下落に転じ、その後の韓国戒厳令報道を受けたリスク回避の動きが広がったことでドルは148.80円近辺に値を下げた。週央は日銀が年内の追加利上げを見送る可能性があるとの報道から151.20円近辺までドルが上昇した後、低調な米経済指標を受けて150.10円近辺まで軟化するも、パウエルFRB議長が米景気に楽観的な見方を示したことで反発し150.60ドル台半ばに値を戻した。週後半は米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から150円を挟んで小動きとなり、週末の同統計発表直後は米長期金利の低下を受けて下落したものの、引けにかけて持ち直し150.10円近辺で越週した。


略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会
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