マーケット市況情報

2024年11月26日 16時00分

週報(11/18～11/22)2024年11月26日 16時00分

940ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、金相場の上昇を背景とした買いが先行し970ドル台半ばまで上昇したが、買い一巡後は上値が重くなり週央から週後半にかけては960ドル近辺から970ドル近辺での往来相場となった。週末も手掛かり材料に乏しく同レンジで推移した後、引けにかけてはやや買いが優勢となり970ドル台半ばで越週した。

2,570ドル台前半でスタートした先週の金相場は、ウクライナ情勢をめぐる不透明感が強まったことに加え、安値拾いの買いが入り2,610ドル台前半に上昇した。支援国からの武器供与を受けたウクライナが攻勢を強め、ロシアとの戦闘激化が懸念されたことを背景に上昇基調を維持し2,640ドル近辺に続伸した。週央以降もロシアによる弾道ミサイル発射の報道等を受けてロシア・ウクライナ間の緊張が高まる中、安全資産としての買いが相場を押し上げ、2,710ドル近辺まで上げ幅を拡大して越週した。

30.30ドル台後半でスタートした先週の銀相場は、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に金相場が上昇したことに連れ高となり31.40ドル台前半まで上昇した。買い一巡後は利益確定の売りに上値を抑えられ、週央から週後半にかけては30.70ドル近辺から31.20ドル近辺のレンジで推移したが、週末は金相場の上昇を眺めてやや買い戻しの動きが優勢となり、31.30ドル近辺で越週した。

154.20円近辺でスタートした先週の為替相場は、植田日銀総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことから155.20円台後半まで上昇した後、ウクライナ情勢緊迫化への警戒感から前日までの円売り・ドル買いが巻き戻され一時153円台に踏み込むも、FRBが12月会合で追加利下げを見送るとの思惑やトランプ次期米大統領の掲げる政策でインフレが再燃するとの見方から再びドル高基調に転じ、週央には155.80円台半ばに上昇した。週後半は植田日銀総裁やFRB高官の発言を背景に改めて日米金融政策の方向性の違いが意識されたほか、ロシアによる弾道ミサイル発射の報道を受けてリスク回避の動きが強まったことでドルの上値が重くなり154.50円台半ばに下落した。週末には11月の米PMI速報値が市場予想を上回ったことで反発し、154.80円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
PMI:購買担当者景気指数
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