マーケット市況情報

2024年11月19日 16時00分

週報(11/11～11/15)2024年11月19日 16時00分

970ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、米国市場が祝日休場の中、前週末までの下落相場に対する安値拾いの買いから一時990ドル近辺まで上昇したものの、トランプ氏の大統領選勝利に伴う米国経済の復調期待を背景としたドル高により960ドル近辺まで反落した。その後もドル高を材料に底値を探る展開が続くと、13日の米CPI発表後に一段安となり930ドル台後半まで続落した。週末にかけては急激な下落に対する買い戻しにより反発し940ドル台半ばで越週した。

2,670ドル台中盤でスタートした先週の金相場は、前週行われた米大統領選挙でトランプ氏が勝利したことを背景に、投機資金が金から他のリスク商品へ流出し2,600ドル近辺まで下落した。その後発表された米CPIは市場予想通りの結果ではあったものの、伸び率が前月から加速したことで再び底値を探る展開となり、一時2,540ドル近辺まで続落した。週後半にかけては過度な下落に対しての買い戻しから反発し2,570ドル台半ばで推移した後、週末にはFRB高官による将来的な利下げに対して慎重姿勢を示す発言が材料視され2,560ドル台に反落し越週した。

31.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、金相場の下落を嫌気し30.50ドル近辺まで下落すると、ドル高も下押し要因となり一時30.20ドル近辺まで続落した。その後、安値拾いの買いにより31.00ドル近辺まで回復したものの、週後半に発表された米新規失業保険申請件数の下振れなどを背景としたドル高の影響により27.80まで値を下げた。週末には安値拾いの買いから反発し30.30ドル台半ばで越週した。

152.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、米国市場が祝日休場の中、次期トランプ政権への移行を背景としたドル高から154.00円を突破し、その後発表された米CPIは市場予想と一致する結果ではあったものの、伸び率が前月から加速したことを受けて155.60円近辺までドルが続伸する展開となった。その後、トランプ氏が続々と発表する経済対策に対する期待感を背景に156.60円台前半までドル高に推移するも、週末には急激な上昇に対する調整が入り154.40円近辺で越週した。


略語注釈
CPI: 消費者物価指数
FRB:米連邦準備制度理事会
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