マーケット市況情報

2024年11月12日 15時00分

週報(11/4~11/8)2024年11月12日 15時00分

990ドル台前半でスタートした先週のプラチナ相場は、前週からの軟調な地合いを引き継ぎ980ドル近辺に下落したが、売り一巡後は安値拾いの買いが入り1,000ドルの節目を回復した。週央の米大統領選後は他の貴金属相場と同様に軟化し960ドル台後半に下落したものの、週後半はFOMCでの追加利下げ決定に伴うドル安を受けて買い戻され990ドル台後半に上昇した。週末は一時1,000ドル近辺まで上げ幅を拡大する場面も見られたが、その後は自動車業界の業績不振が報じられたことで需要減退への警戒感から売りが膨らみ、970ドル台後半に下落して越週した。

2,740ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、米大統領選を前に売り買いが交錯し、2,730ドル近辺から2,750ドル近辺のレンジで推移したが、週央は米大統領選におけるトランプ前大統領の勝利が伝えられ、当初の接戦予想に反し早期決着となったことから利益確定の売りが膨らみ、2,650ドル台後半まで急落した。週後半はFOMCで0.25%の追加利下げが決定され、ドル安が進んだことを好感した買いが入り2,710ドル近辺まで急反発となったが、週末は翌週に米祝日を控えて利益確定の売りが優勢となり、2,690ドル台前半で越週した。

32.40ドル台後半でスタートした先週の銀相場は、米大統領選を前に方向感に乏しく32.30ドル近辺から32.80ドル近辺の小幅なレンジで推移した後、週央は金相場と同様に米大統領選通過で利益確定の売りが優勢となり30.90ドル近辺まで急落した。
週後半から週末にかけても金相場の値動きに追随し、一時32.10ドル台前半まで値を戻したものの、買い一巡後は再び軟化し31.30ドル台後半で越週した。

152.20円台前半でスタートした先週の為替相場は、米大統領選を控えてポジション調整中心の値動きに終始した。週央は米大統領選でトランプ前大統領が勝利し、同氏の掲げる政策がインフレを加速させるとの思惑から米長期金利の上昇が進み、154.60円台後半まで円安・ドル高に振れた。週後半はFOMCで0.25%の追加利下げが決定されたことを受けて、前日のドル高に対する調整が入り152.90円近辺にドルが下落した。週末は米長期金利の上昇が一服したことからドルが売られやすい地合いとなり、152.60円台半ばに下落して越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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