マーケット市況情報

2024年06月18日 17時00分

週報(6/10~6/14)2024年06月18日 17時00分

970ドル台前半でスタートした先週のプラチナ相場は、欧州議会における極右政党の躍進を背景に欧州の政治的混乱が懸念され、ユーロ安・ドル高が進んだことで売り優勢の展開となり、950ドル近辺に下落した。週央は5月の米CPIの下振れに伴うドル安を背景とした買いにより970ドル台前半まで上昇したものの、FOMC後はドルの反発を受けて上値を抑えられ、960ドル近辺に下落した。週後半は一段安となり940ドル台半ばまで下落した後、週末は方向感に乏しく950ドルを挟んで推移したが、引けにかけては金相場の上昇に追随し960ドル台前半で越週した。

2,290ドル台前半でスタートした先週の金相場は、前週末の急落に対する反動から買いが先行し2,310ドル台前半に上昇した後、欧州政治の混乱に対する警戒感からユーロ安・ドル高となったことで上値の重い展開となった。週央に発表された5月の米CPIは市場予想を下回り、ドル安が進んだことを受けて2,330ドル台半ばまで上昇したが、その後のFOMCで政策金利の据え置きが決定されたほか、パウエルFRB議⾧が早期利下げに慎重な姿勢を示し、ドルが強含みとなったことで上げ幅を縮小した。週後半は前日からの流れを引き継いで軟調に推移し、一時2,300ドル近辺まで下落したものの、週末は欧州の政治不安等を背景に資金逃避的な買いが優勢となり、2,330ドル台半ばで越週した。

29.20ドル台前半でスタートした先週の銀相場は、金相場の上昇に連れ高となり29.80ドル近辺に上昇したが、買い一巡後は欧州政治の混乱に対する警戒感からユーロ安・ドル高が進んだことにより上値を抑えられ、29.10ドル台半ばに下落した。週央から週後半にかけては、米CPIやFOMCの結果を受けた金相場の値動きに追随し、30.20ドル近辺まで上昇した後は一転して売りが膨らみ、28.70ドル台半ばまで値を崩した。週末は金相場の上昇を受けて買い戻しの動きが広がり、29.40ドル台前半で越週した。

156.80円近辺でスタートした先週の為替相場は、米CPIやFOMCを控えて様子見ムードが広がる中、小幅な値動きとなり157.00円を挟んで推移した。週央に発表された5月の米CPIは市場予想を下回り、155.70円台後半まで円高・ドル安に振れた後、FOMCでの政策金利据え置き決定やパウエルFRB議⾧の発言を受けてドルが買い戻され、156.60円近辺に上昇した。週後半は157.00円を挟んで小動きとなった後、週末の日銀金融政策決定会合で国債買い入れの減額方針が決定されたが、具体策は次回会合に先送りとなったことで円売りが優勢となり、157.40円台前半で越週した。


略語注釈
CPI: 消費者物価指数
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
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