マーケット市況情報

2024年06月11日 18時00分

週報(6/3~6/7)2024年06月11日 18時00分

1,040ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は週初上昇して始まるも、米国で発表された各経済指標が概ね市場予想を下回る結果となったことを嫌気する展開となり1,020ドル近辺まで下落した。その後も米耐久財受注等の経済指標が市場予想を下回ったことで米国経済への先行き不透明感が意識され、節目となる1,000ドルを割り込み990ドル近辺まで続落した。その後、連日の下落に対しての安値拾いの買いが散見され1,000ドルを回復したが、週末に発表された米雇用統計の結果を材料とした早期利下げ観測の後退を背景に970ドル近辺まで下落し越週した。

2,320ドル台半ばでスタートした先週の金相場は、米国で発表されたPMIが市場予想を上回ったもののISM製造業景気指数等、他の経済指標が市場予想を下回ったことが材料視されドル安となり2,350ドル近辺まで上昇した。しかし、利益確定売りに上値を抑えられ週初水準まで値を落とした。その後、週末に発表される米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が市場予想を下回ったことによるドル安から2,360ドル近辺まで上昇した。週末にかけても軒並み市場予想を下回る結果が示される米経済指標に対して、早期利下げへの見方が強まったために2,380ドル近辺まで続伸するも、注目されていた米雇用統計が市場予想を大きく上回る結果となったことで早期利下げ観測が後退、2,310ドル近辺まで下落し越週した。

30.40ドル台半ばでスタートした先週の銀相場は、週初こそ売り買い交錯する展開でスタートするも、金相場が下落すると追随する展開となり29.50ドル近辺まで下落した。その後、安値拾いの買いから30.00ドルを回復すると、軒並み低調な米経済指標の結果を背景としたドル安からの金相場の上昇に追随し31.00ドルまで上昇した。しかし週末に発表された米雇用統計の結果を背景とした金相場の下落に嫌気した売りに追随し29.30ドル台後半で越週した。

157.30円近辺でスタートした先週の為替相場は、米5月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで米金利が低下、156.00円を割り込むまで下落する展開となった。加えて、本邦による国債購入減額に関する観測報道や市場予想を下回る米経済指標の結果を背景に154.50円近辺まで続落した。その後、押し目買いから156.00円を回復すると、半導体銘柄を中心とした米株価の上昇を背景に156.50円近辺までドルが上昇し、週末に発表される米雇用統計の結果を前に様子見ムードが漂い同値近辺を推移した。同指標が発表されると市場予想に反して大きく上回る結果が示されたことがサプライズとなったためにドルが買い進まれ156.80ドル近辺で越週した。


略語注釈
PMI:購買担当者景気指数
ISM:全米供給管理協会
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
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