マーケット市況情報

2024年06月04日 16時00分

週報(5/27~5/31)2024年06月04日 16時00分

1,030ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、米英祝日で薄商いとなる中、金相場の上昇を眺めて1,060ドル近辺まで上昇した。買い一巡後は利益確定の売りに押され1,040ドル台後半に下落したが、その後は金相場の上昇に連れられ1,060ドル台半ばに上昇した。週央は金相場と同様にドル高を嫌気した売りに上値を抑えられ、週後半も軟調な展開が続いたことで1,020ドル台半ばまで下値を切り下げた。週末は安値拾いの買いが入り1,050ドル近辺まで上昇した後、金相場の下落に追随し1,020ドル台半ばまで下落したが、引けにかけてはドル安や米株高を好感した買いに支えられ、1,040ドル台前半で越週した。

2,330ドル台半ばでスタートした先週の金相場は、英米祝日に伴い市場参加者も限られる中、イスラエルとエジプトの武力衝突で中東情勢緊迫化への警戒感から買いが先行し、2,360ドル近辺まで上げ幅を拡大した。週央はFRB高官から利下げ開始に慎重な発言が相次いだほか、米国債の入札が低調であったことから米⾧期金利が上昇し、ドル高が進んだことで2,330ドル台半ばまで下落した。週後半は一時2,320ドル台半ばまで下落したものの、売り一巡後は米GDP改定値の悪化を受けたドル安を手掛かりに買い戻しの動きが広がり、2,350ドル近辺まで反発した。週末は米PCEコア価格指数の結果が概ね市場予想に沿った内容となったことを背景にインフレ再燃への警戒感が和らぎ、米⾧期金利の低下やドル安が進んだことで買いが先行したものの、引けにかけては利益確定の売りが膨らみ2,320ドル台後半で越週した。

30.40ドル台半ばでスタートした先週の銀相場は、中東情勢の先行き不透明感を背景とした金相場の上昇に連れ高となり、31.80ドル台前半に上昇した。その後も買い優勢の展開が続き、32.30ドル近辺まで上げ幅を拡大した。週央から週後半にかけては、FRB高官の発言をきっかけとした利下げ期待の後退等により、ドル高が進んだことで売りが膨らみ31.10ドル近辺まで下落した。週末は金相場の下落を受けて軟調に推移し、30.30ドル近辺で越週した。

157.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、英米祝日で小幅な値動きで推移した後、5月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことでドル買いが優勢となり、157.20円近辺に上昇した。週央はFRB高官の発言をきっかけとした利下げ期待の後退や、米国債の入札不調により米⾧期金利が上昇したことでドル高が進み、157.70円近辺まで上昇した。週後半は1-3月期の米GDP改定値が速報値から下方修正されたことを受けて156.60円近辺まで円高・ドル安に振れた。週末はドル買いが先行し157.30円台前半に上昇した後、米PCEコア価格指数の結果を受けてインフレ再燃への警戒感が後退し156.60円台半ばまで下落したが、引けにかけては再びドル買いが優勢となり157.30円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
GDP:国内総生産
PCE:個人消費支出
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