マーケット市況情報

2024年05月28日 16時00分

週報(5/20~5/24)2024年05月28日 16時00分

1,080ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初金相場の上昇に牽引され1,100ドルを試みるも、年初来高値に対しての利益確定売りに上値を抑えられ反落を始めると、米長期金利の上昇に伴うドル高も加わり1,060ドル近辺まで下落した。その後も、FRB各高官等が軒並み利下げに対して慎重姿勢を示したことでドル高が進行し底値を探る展開が続いた。週後半は一時反発の兆しを見せたものの、米PMIが市場予想を上回ったこと等によるドル高から底値を探る動きが続いた。週末は前日までの下落に対しての安値拾いの買いから反発し1,040ドル近辺で越週した。

2,420ドル近辺でスタートした先週の金相場は、前週末19日に発生したイラン大統領が搭乗するヘリが墜落し死亡したとの報道により中東情勢への緊張感の高まりが懸念されたことで2,450ドル近辺まで上昇するも、高値への試みが一服すると反落を始め、週初水準まで下落した。その後週後半まで目立った動きはなかったものの、22日に発表されたFOMC議事要旨が市場の予想以上にタカ派的な内容だったことでドル高となり2,380ドル近辺まで値を下げると、週末にかけても米大手半導体メーカーの決算が市場予想を大きく上回ったことを好感した米株価の上昇や、米PMIが市場予想を上回ったために下値を探る展開となり2,330ドル近辺まで続落した。しかし、週末には安値拾いの買いから反発し2,340ドル近辺で越週した。

31.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末に起きたイラン大統領のヘリ墜落事故を背景とした金相場の上昇に牽引され32.50ドル近辺まで上昇すると、週央まで32.00ドルを挟んでのレンジ相場が形成された。その後、FOMCの議事要旨が市場予想以上に利下げに対して否定的な内容だったことからドルが買い進まれ31.00ドル近辺まで下落すると、週末にかけても底値を探る展開となり30.00ドル近辺まで続落した。しかし、週末には金相場の上昇に追随し30.30ドル台で越週した。

155.60円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初FRB高官が相次いで利下げに対して慎重姿勢を示すとともに、タカ派的な発言がなされたことでドルは156.00円近辺まで上昇すると、その後も早期利下げに対して慎重姿勢を示す発言が目立ったことで156.50円近辺まで円安が進行した。
加えて、5月に行われたFOMCの議事要旨でインフレが減速しつつも早期利下げには慎重との見方がタカ派ととらえられ156.50円近辺まで続伸した。週後半にかけては、好調な米株式市場や市場予想を上回る米経済指標の結果を背景にドルは157.00円近辺まで上昇すると、欧米市場が祝日休場に入ることから薄商いとなり同値近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
PMI:購買担当者景気指数
FOMC:米連邦公開市場委員会
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