マーケット市況情報

2024年05月21日 16時00分

週報(5/13~5/17)2024年05月21日 16時00分

990ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、投機筋の買いにより1,000ドル台を回復し、その後も米CPI等の結果を受けたドル安や、金相場の上昇を眺めて買い優勢の展開が続き、週央にかけて1,070ドル近辺まで上げ幅を拡大した。週後半は手掛かり材料に乏しく、1,070ドルを挟んでの推移となったが、週末は金相場の急騰や中国の景気刺激策に対する期待感から買いが入り、1,080ドル台半ばで越週した。

2,360ドル近辺でスタートした先週の金相場は、米物価関連指標の発表を前にインフレ高止まりが警戒されるなか、ドル高を嫌気した売りに押され2,330ドル台半ばに下落した。その後は4月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったものの前月の結果が下方修正され、ドルが弱含みとなったことで買い戻される格好となり、2,360ドル近辺まで値を戻した。週央は4月の米CPIが前月比で市場予想を下回ったほか、米小売売上高も冴えない結果となり、米利下げ期待を背景にドル安が進んだことで2,390ドル台半ばに上昇した。週後半は利益確定の売りに押され2,370ドル台前半に下落したが、週末は根強い米利下げ期待を背景に買い優勢の展開となり2,400ドルを突破、引けにかけて上げ幅を拡大し2,410ドル台半ばで越週した。

28.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、金相場の下落に連れ安となり28.00ドル近辺に下落したものの、4月の米卸売物価指数を受けたドル安を手掛かりに買い戻され、28.60ドル台後半まで上昇した。週央は4月の米CPIの上昇率が前月比で鈍化したほか、米小売売上高が軟調な結果となり、ドル安が進んだことを受けて29.80ドル近辺まで上昇した。週後半は利益確定の売りに上値を抑えられたものの、週末は金相場の急騰を眺めて買いが膨らみ、31.00ドル近辺まで上昇して越週した。

155.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、米インフレ高止まりへの警戒感が燻る中、ドル買いが先行し156.60円近辺まで上昇した。その後は4月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったものの、前月の結果が下方修正されたことで上値を抑えられ、156.40円を挟んでの推移となった。週央は4月の米CPIの伸びが前月比で鈍化し、米利下げ期待を背景としたドル売りが膨らんだことで154.80円近辺に下落した。週後半も円高・ドル安の流れが継続し、アジア時間には一時153.60円近辺まで下落する場面も見られたが、その後はドルが買い戻され155.40円台前半に反発した。週末はFRB高官から利下げに慎重な発言が出たことでドルが底堅く推移し、155.70円近辺で越週した。


略語注釈
CPI:消費者物価指数
FRB:米連邦準備制度理事会
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