マーケット市況情報

2024年05月08日 16時00分

週報(4/29~5/3)2024年05月08日 16時00分

930ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、週初主要な経済指標がなかったものの、対ユーロでのドル安や投機筋の買いが先行したことで950ドル近辺まで上昇したが利益確定の売りに上値を抑えられ930ドル台半ばまで反落する展開となった。その後、週末に発表される米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が市場予想を上回ったものの、他の経済指標が軒並み低調だった事を受けてドル安が先行し960ドル近辺まで上昇した。週末にかけては、3日に発表される米雇用統計の結果を見定めたいとの思惑が広がり目立った動きはなかったものの、発表後は市場予想を下回る結果に起因したドル安から970ドル近辺まで上昇、引けにかけては利益確定の売りにより反落し960ドル近辺まで下落し越週した。

2,340ドル台近辺でスタートした先週の金相場は週初、FOMCを控えて小幅な値動きとなったが、その後は米雇用関連指標がインフレ圧力の強さを示す結果となり、ドル高が進んだことで売りが膨らみ、2,280ドル台前半まで下落した。週央のFOMCでは政策金利の据え置きが決定されたが、市場ではパウエルFRB議長の発言が懸念していたほどタカ派的ではないとの見方が広がった為にドルが軟化したことで2,320ドル台半ばまで上昇した。週後半は米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑からポジション調整の売りに押され、2,300ドル近辺に下落した。週末は米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて一時2,300ドル台後半に反発したものの、その後は利益確定の売りに押され2,300ドル近辺で越週した。

27.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、FOMCを前に動意薄となったが、その後はドル高に伴う金相場の下落を嫌気した売りに押され、26.20ドル台半ばまで下落した。週央のFOMC後はパウエルFRB議長の発言を受けたドル安により買いが入り、26.80ドル台後半まで値を戻した。週後半から週末にかけては米雇用統計を控えたポジション調整の売りに押され26.00ドル近辺まで下落した。同指標発表後は内容が冴えない結果となったことで26.70ドル台前半まで上昇する場面も見られたが、買い一巡後は金相場の下落に連れ安となり、26.40ドル台半ばで越週した。

158.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、本邦祝日休場につき市場参加者が限定的だったなかで1990年以来の160.20円近辺まで円安が進行し直後に円買い介入と思われる動きが見られたことで154.90円近辺まで急落したが、直ぐに156.00円を回復した。その後も月末のドル買いから再び158.00円まで上昇するも、米4月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで157.00円近辺まで下落すると、再び市場介入とも思われる円買いが入った為に一時152.00円近辺まで急落した。週末にかけては円の戻り売りにより156.00円を回復したものの、市場介入を警戒した円高により152.00円近辺まで下落すると、週末も同値近辺を推移し越週した。


略語注釈
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
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