マーケット市況情報

2024年05月01日 17時00分

週報(4/22~4/26)2024年05月01日 17時00分

930ドル台半ばでスタートした先週のプラチナ相場は、中東情勢の緊迫化をめぐる過度な警戒感が後退し、金相場が下落したことで売り優勢の展開となり、900ドル台前半に下落した。週央にかけては安値拾いの買いが入り920ドル近辺まで反発したものの、週後半は1-3月期の米GDP速報値の下振れを背景とした景気減速懸念に圧迫され、一時900ドルの節目を試す水準まで下落した。その後は独自材料に欠ける中、金相場の上昇を眺めた買いが入り920ドル近辺で越週した。

2,390ドル近辺でスタートした先週の金相場は、イスラエルの攻撃に対しイラン側が抑制的な姿勢を示し、中東の地政学リスクに対する過度な警戒感が後退したことを受けて利益確定の売りが膨らみ、一時2,300ドルを割り込む場面も見られた。その後は4月の米購買担当者景気指数や1-3月期の米GDP速報値が市場予想を下回ったほか、3月の米個人消費支出価格指数の上振れを受けて、景気減速下のインフレというスタグフレーションへの警戒感からリスク回避的に買われる展開となり、2,340ドル台後半まで値を戻して越週した。

28.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、中東の地政学リスクに対する警戒感が和らぐ中、金相場が下落に転じたことに追随し、一時27.00ドルを割り込む水準まで下落した。その後は米経済指標がまちまちとなる中、金相場の反発を手掛かりとした買いが入り、週後半から週末にかけて27.70ドル近辺まで値を戻した。買い一巡後はやや上値が重くなり、27.20ドル近辺で越週した。

154.60円近辺でスタートした先週の為替相場は、米利下げの先送り観測を背景に円安・ドル高が進み、154.90円近辺にドルが上昇した。その後は本邦為替介入への警戒感等を背景に上値を抑えられる場面も見られた。週央は米GDPや米個人消費支出価格指数といった主要経済指標の発表を前に米長期金利が上昇する中、ドル買いが優勢となり155.40円近辺まで上昇した。週後半は1-3月期の米GDP速報値が市場予想を下回ったものの、3月の米個人消費支出価格指数の上振れによりインフレの高止まりが意識されてドル高が進み、155.60円台後半に上昇した。週末は日銀が金融政策の現状維持を決めた会合後、植田日銀総裁の発言が円安容認と受け止められたことでドルの上値を試す動きが加速し、158.30円台半ばで越週した。


略語注釈
GDP:国内総生産
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