マーケット市況情報

2024年04月09日 19時00分

週報(4/1~4/5)2024年04月09日 19時00分

910ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初イースター休暇に伴い市場参加者が少ない中、米3月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことで米長期金利が上昇し、ドル高を背景に一時890ドル近辺まで下落するも、中東情勢の緊張が高まったことによる金相場の上昇に追随し反発した。その後発表された米2月耐久財受注が市場予想を下回ったことによるドル安も追い風となり930ドル近辺まで上昇した。週後半にかけてもパウエルFRB議長の発言内容を材料視したドル売りから940ドルまで続伸した。週末には利益確定の売りから910ドル台半ばまで値を下げたものの、引けにかけては金相場の上昇に追随し930ドル台半ばで越週した。

2,240ドル近辺でスタートした先週の金相場は、アジア時間に2,260ドル台半ばまで上昇するも、イースター休暇明けの米国時間では利益確定の売りに押され、2,230ドル近辺まで下落した。その後中東情勢の緊張感の高まりにより2,300ドルを伺う水準まで一時上昇したが、週後半は米雇用統計の発表を前に利益確定の売りが優勢となり、2,270ドル近辺に下落した。週末は注目されていた米雇用統計が市場予想を上回ったものの、中東情勢の緊迫化や投機的な買いが相場を押し上げ2,330ドル近辺まで上昇して越週した。

25.00ドル台半ばでスタートした先週の銀相場は、金相場の急騰に対する出遅れ感から買い優勢の展開が続き、週後半にかけて上げ幅を拡大し、昨年から度々上値を抑えられてきた26.00ドルの節目を抜け、27.30ドル近辺まで上昇した。週末は米雇用統計を前に利益確定の売りに押され、26.30ドル近辺まで下落したが、 同指標発表後は中東情勢の緊迫化を背景とした金相場の急伸に追随し27.40ドル台近辺に上昇して越週した。

151.30円近辺でスタートした先週の為替相場は、前週に行われたパウエルFRB議長の発言内容が意識されるなか、米3月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことでドル買いが進み151.80円近辺までドル高が進行した。週央こそ同値近辺を維持して推移するも、米3月ADP雇用者数が市場予想を上回ったことでドルは一時152.00円近辺まで上昇した。しかし、同日発表された米3月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで打ち消す展開となり、ドルは151.60円近辺まで下落した。週後半にかけては、米貿易収支が市場予想を下回ったことで151.20円近辺まで円高となると、週末には米雇用統計の結果を背景にドル買いの展開が進み151.60円台半ばで越週した。


略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
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