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マーケット市況情報
2007年02月09日 19時15分
2007年1月の貴金属市況2007年02月09日 19時15分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1月の金相場は当初ファンド筋の買いを背景として強気地合の中640ドル以上の価格帯でスタートしましたが、米国における暖冬の影響から原油相場が約1ヵ月半ぶりの安値となる1バレル = 50ドル台半ばまで下落したことから、金相場はその後軟調地合に転換。8日には610ドルを割れ、月間の最安値となる608.30ドルまで下落しました。しかし、市場には「600ドルを当面の下値抵抗線」とする意識も根強く、610ドル割れの場面ではインドや中東それに中国からの実需要も旺盛である事から値を戻し、その後は610ドル台を堅持しました。中旬にかけては出直り相場の様相を呈し、確実に底値を切り上げる展開となり15日に620ドル台を回復すると、18日には630ドル台越え、25日に月間の最高値となる651.75ドルに上昇するまで緩やかながら確実な上昇を示しました。この間、為替市場においてはドル高、原油市場においては目立った回復が見られない中、金相場は上昇した事となり、今までのドル為替相場に反比例・原油相場に正比例する金相場とは明らかに違うトレンドに移行。金相場自体の地合の強さを改めて認識する結果となりました。その後は「650ドルを越えた」と言う心理的高値感、加えて月末に米国連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていると言う事もあり650ドルを挟んで売り買いが交錯する展開となり650.50ドルにて越月しました。
■為替相場
ドル円為替相場は、昨年末に日銀が追加利上げを見送った事や、米国12月の雇用統計で非農業部門での雇用者数が前月比20.6万人増加するなど米国景気の底堅さを示す結果となった事などを受けドル高・円安基調でスタートしました。結果 年初118円台の後半で始まりましたが、その後底値を切り上げる形でドルが上昇し、12日には120円台を回復しました。更に18日に行われた日銀の金融政策決定会合では、円の追加利上げが見送られ、福井総裁自ら追加利上げ見送りに票を投じた事が報じられると、ドルは更に上昇度合を強め約1年1ヶ月振りとなる121円台まで買い進まれました。しかし、下旬になると2月9日、10日に開催される先進7カ国財務相・蔵相会議(G7)の開催を前に、各国関係者が牽制球を投げ合う展開になると、円に関してもドイツ・シュタインブリュック財務相が円安批判を表明したり、米 ポールソン財務長官が「円を非常に、非常に注目している」等と発言。120円以上ではやや市場に円安行過ぎ感もあったことから、その後は120円台後半から121円台での揉み合い相場を形成して越月しました。月末にかけてやや行き足は鈍ったものの、月を通じて概ねドル高・円安のトレンドを維持しました。
■国内金相場
国内円建て金相場は、ドル建て金価格とドル・円為替相場が逆相関関係で円建て金価格の値動きの幅が限られると言う展開に終止符。ドル建て金価格が強気な展開であったにも関わらず、為替市場においてドル高・円安の展開となった事から右肩上がりの相場つきとなりました。月初2,403円でスタートした後、原油価格の下落に追随してドル建て金価格が月間の最安値を記録した8日の翌9日に月間の最安値となる2,371円まで下落。しかし、下落幅は限定的で、その後ドル建て金相場の上昇、加えて為替市場におけるドル高・円安の進行により、円建て金価格は右肩上がりの相場展開となり、月末に月間の最高値となる2,555円に達するまでほぼ間断なく、買い進まれました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1月のプラチナ相場は、「ロシア・プーチン大統領がプラチナの輸出割当の書類にサインをしていない。(最終的にはサインされた模様)」との報から1月分の船積みが遅れるとの観測が広まり1,130ドル台と、12月末の堅調地合を維持してのスタートとなりました。その後は追加の強気材料が無かった事や、原油安を背景に他の品種が軟調な地合となった事から下げに転じ8日には月間の最安値となる1,112ドルまで下落しました。しかし1,100ドル近辺では相当量の実需が控えているとの思惑から買いが入ると上昇基調に転換。10日には月初レベルを上回る1,140ドル台まで上昇すると、16日にはプラチナ生産量で世界第3位の南アロンミン社が不具合を起こした溶鉱炉の修繕を理由に07年上半期のプラチナ販売見通しを40%引き下げた事を背景に買いが集まり1,160ドル近辺まで上昇しました。その後は高値感から一進一退の展開が続きましたが、23日の一般教書で米国ブッシュ大統領が打ち出した代替燃料の利用拡大が燃料電池の技術促進とプラチナ需要の潜在的増加を伺わせる等、大局的にプラチナ相場は堅調を維持。25日には月間の最高値となる1,180ドルに達するなど、強気地合のうちに1,169ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建てプラチナ相場は、基本的に金相場と同様の値動きとなり、月初から若干の調整を挟んだ後、ドル建てプラチナ価格の上昇と為替相場における円安を背景として値を伸ばす展開となりました。結果 月初4,361円でスタートした後、9日に月間の最安値となる、4,334円まで小幅下落。しかしその後は底値を切り上げる展開が続き24日には 4,678円と月間の最高値まで上昇しました。その後は一部手仕舞い売りもあり、揉まれる展開となりましたが、4,656円と高値圏を維持しての越月となりました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1月の金相場は当初ファンド筋の買いを背景として強気地合の中640ドル以上の価格帯でスタートしましたが、米国における暖冬の影響から原油相場が約1ヵ月半ぶりの安値となる1バレル = 50ドル台半ばまで下落したことから、金相場はその後軟調地合に転換。8日には610ドルを割れ、月間の最安値となる608.30ドルまで下落しました。しかし、市場には「600ドルを当面の下値抵抗線」とする意識も根強く、610ドル割れの場面ではインドや中東それに中国からの実需要も旺盛である事から値を戻し、その後は610ドル台を堅持しました。中旬にかけては出直り相場の様相を呈し、確実に底値を切り上げる展開となり15日に620ドル台を回復すると、18日には630ドル台越え、25日に月間の最高値となる651.75ドルに上昇するまで緩やかながら確実な上昇を示しました。この間、為替市場においてはドル高、原油市場においては目立った回復が見られない中、金相場は上昇した事となり、今までのドル為替相場に反比例・原油相場に正比例する金相場とは明らかに違うトレンドに移行。金相場自体の地合の強さを改めて認識する結果となりました。その後は「650ドルを越えた」と言う心理的高値感、加えて月末に米国連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていると言う事もあり650ドルを挟んで売り買いが交錯する展開となり650.50ドルにて越月しました。
■為替相場
ドル円為替相場は、昨年末に日銀が追加利上げを見送った事や、米国12月の雇用統計で非農業部門での雇用者数が前月比20.6万人増加するなど米国景気の底堅さを示す結果となった事などを受けドル高・円安基調でスタートしました。結果 年初118円台の後半で始まりましたが、その後底値を切り上げる形でドルが上昇し、12日には120円台を回復しました。更に18日に行われた日銀の金融政策決定会合では、円の追加利上げが見送られ、福井総裁自ら追加利上げ見送りに票を投じた事が報じられると、ドルは更に上昇度合を強め約1年1ヶ月振りとなる121円台まで買い進まれました。しかし、下旬になると2月9日、10日に開催される先進7カ国財務相・蔵相会議(G7)の開催を前に、各国関係者が牽制球を投げ合う展開になると、円に関してもドイツ・シュタインブリュック財務相が円安批判を表明したり、米 ポールソン財務長官が「円を非常に、非常に注目している」等と発言。120円以上ではやや市場に円安行過ぎ感もあったことから、その後は120円台後半から121円台での揉み合い相場を形成して越月しました。月末にかけてやや行き足は鈍ったものの、月を通じて概ねドル高・円安のトレンドを維持しました。
■国内金相場
国内円建て金相場は、ドル建て金価格とドル・円為替相場が逆相関関係で円建て金価格の値動きの幅が限られると言う展開に終止符。ドル建て金価格が強気な展開であったにも関わらず、為替市場においてドル高・円安の展開となった事から右肩上がりの相場つきとなりました。月初2,403円でスタートした後、原油価格の下落に追随してドル建て金価格が月間の最安値を記録した8日の翌9日に月間の最安値となる2,371円まで下落。しかし、下落幅は限定的で、その後ドル建て金相場の上昇、加えて為替市場におけるドル高・円安の進行により、円建て金価格は右肩上がりの相場展開となり、月末に月間の最高値となる2,555円に達するまでほぼ間断なく、買い進まれました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1月のプラチナ相場は、「ロシア・プーチン大統領がプラチナの輸出割当の書類にサインをしていない。(最終的にはサインされた模様)」との報から1月分の船積みが遅れるとの観測が広まり1,130ドル台と、12月末の堅調地合を維持してのスタートとなりました。その後は追加の強気材料が無かった事や、原油安を背景に他の品種が軟調な地合となった事から下げに転じ8日には月間の最安値となる1,112ドルまで下落しました。しかし1,100ドル近辺では相当量の実需が控えているとの思惑から買いが入ると上昇基調に転換。10日には月初レベルを上回る1,140ドル台まで上昇すると、16日にはプラチナ生産量で世界第3位の南アロンミン社が不具合を起こした溶鉱炉の修繕を理由に07年上半期のプラチナ販売見通しを40%引き下げた事を背景に買いが集まり1,160ドル近辺まで上昇しました。その後は高値感から一進一退の展開が続きましたが、23日の一般教書で米国ブッシュ大統領が打ち出した代替燃料の利用拡大が燃料電池の技術促進とプラチナ需要の潜在的増加を伺わせる等、大局的にプラチナ相場は堅調を維持。25日には月間の最高値となる1,180ドルに達するなど、強気地合のうちに1,169ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
国内円建てプラチナ相場は、基本的に金相場と同様の値動きとなり、月初から若干の調整を挟んだ後、ドル建てプラチナ価格の上昇と為替相場における円安を背景として値を伸ばす展開となりました。結果 月初4,361円でスタートした後、9日に月間の最安値となる、4,334円まで小幅下落。しかしその後は底値を切り上げる展開が続き24日には 4,678円と月間の最高値まで上昇しました。その後は一部手仕舞い売りもあり、揉まれる展開となりましたが、4,656円と高値圏を維持しての越月となりました。
以上