マーケット市況情報

2023年12月19日 13時00分

週報(12/11~12/15)2023年12月19日 13時00分

920ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、12日から開かれるFOMCの結果を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きはなく910ドル近辺から930ドル近辺のレンジ相場を形成する展開となった。そして、注目されていた会合では3会合連続で金利が据え置かれたことに加え、議長発言でもインフレが緩和方向にあるとの発言から、政策判断はハト派色が濃いと受け止められたことによりドル安が進行し940ドル近辺まで上昇すると、後半にかけても続伸する展開を見せ970ドル近辺まで推移した。しかし、週末は米地区連銀総裁が利下げに対して慎重姿勢を示したことでドルが買い戻され950ドル台中盤に下落して越週した。

2,000ドル近辺でスタートした先週の金相場は、利益確定の売りが優勢となり週央にかけて1,970ドル近辺まで下落した。週後半は12日から開かれたFOMCにおいて3会合連続で金利が据え置かれたほか、24年には3回の利下げが示唆されたことで、米長期金利の低下とドル安が進む中、買い戻しの動きが広がり2,040ドル近辺まで上昇した。週末は米地区連銀総裁が市場の早期利下げ観測を牽制したことによるドル高を受けて売り優勢の展開となり、2,020ドル台中盤まで下落して越週した。

23.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、金相場の下落を眺めて売り優勢の展開が続き、週央にかけて22.60ドル近辺まで下落した。週後半はFOMCの発表がハト派的な内容と受け止められ、金相場が急伸したことに連れ高となり24.10ドル台に上昇した。週末は米地区連銀総裁の発言をきっかけに利下げへの期待感に対して冷や水を浴びせられた形となったことで、金相場の下落に連れ安となり23.90ドル近辺で越週した。

144.90円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初こそ米長期債利回りの動きを足掛かりに146.50円近辺でドルが上昇したものの、13日に発表されるFOMCの政策金利の発表を見定めたいとの思惑の広がりにより145.00円近辺から146.00円近辺のレンジ相場を形成した。その後、注目されていた会合では3会合連続で政策金利が据え置かれたほか、2024年に3回の利下げを行う見通しが示されたためにドルは143.00円近辺まで下落し、その後も続落する展開となり一時141.00円をつけた。しかし、週末には米地区連銀総裁が米国における利下げに対して慎重姿勢を示したことが材料視されたためにドルが買い戻され142.20円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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