マーケット市況情報

2023年12月12日 17時00分

週報(12/4~12/8)2023年12月12日 17時00分

930ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初より上値の重い展開で推移すると、前週のFRB当局者による米金利に対する発言を受けた早期の利下げ期待が米経済の先行き不透明感を高めて、一時は900ドルの節目を割り込んだ。その後もECBによる利下げ観測も先行き懸念を補強する材料とみられ、880ドル台後半まで続落した。週末にかけては安値拾いの買いや、米株式市場の反発に加え、米雇用統計が市場予想を上回ったことで過度に悲観的な先行き見通しが後退する中で買われて910ドル台中盤で越週した。

2,070ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、取引の薄いアジア時間朝方に騰勢を強め、2,135ドル近辺まで急伸し史上最高値を更新した。その後は利益確定の売りに押され、2,010ドル台に下落した。週央は米民間雇用関連指標が冴えない結果となり、米長期金利の低下とドル安が進んだことで買い戻しの動きが優勢となり、2,020ドル台に上昇すると、週後半は米雇用統計の発表を控えて小幅な値動きにとどまった。週末は11月の米雇用統計が堅調な内容となり、早期利下げ観測が後退したことで売りが膨らみ、2,000ドル近辺まで下落して越週した。

25.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、金相場の最高値更新を受けて買いが先行し、25.70ドル台に上昇したが、その後は利益確定の売りに押され、24.00ドル台に下落した。週央は金相場の反発を眺めて24.30ドル台まで上昇したものの、買い一巡後は再び売りが優勢となり、週後半にかけて23.70ドル台に下落した。週末は堅調な米雇用統計を受けて金相場が下落したことに連れ安となり、23.00ドル近辺に下落して越週した。

146.40円近辺からスタートした先週の為替市場は週初、前週末に発表された米経済指標が市場予想を下回ったことで、FRBによる利下げの見通しが後退したことからドル買い基調となり、ドルは147.30円近辺まで上昇した。その後は週末の米雇用統計を待つ中で147.00円近辺から147.20円近辺の狭いレンジでの推移となるも、木曜日の本邦参院財政金融委員会での日銀総裁の発言が、現在の緩和的な金融政策の修正観測を呼ぶと、円高が急速に進行し、ドルは一時143.00円に迫る勢いで下落した。週末にかけては急速な円高に対する反動からドルの買い戻しが進むと、注目の米雇用統計も市場予想を上回ったことで堅調な米労働市場が意識される中、米利下げ見通しが後退したことも追い風にドルは145.00円近辺まで上昇して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行
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