マーケット市況情報

2023年12月05日 16時00分

週報(11/27～12/1)2023年12月05日 16時00分

930ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週末の引けにかけての急騰に対する利食い売りから910ドル台中盤まで下落した。しかし28日に発表された米消費者信頼感指数がおよそ4カ月ぶりに改善されたことにより、米国経済への楽観ムードが材料視され950ドル近辺まで上昇した。その後、7-9月期の米GDP改定値が上方修正されたことでドルが買い進まれると、930ドル近辺まで反落した。週末にはFRB議長が会見で今後の利上げに対して慎重姿勢を示したことでドル安となり940ドル近辺で越週した。

2,000ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週央にかけて米債券利回りの低下を受けてドルが売られたことで2,040ドル近辺まで上昇すると、週後半まで売り買い交錯する展開となり2,040ドルを挟んで推移した。週末は米経済指標が市場予想を下回ったことに加え、パウエルFRB議長の発言が追加利上げに対してハト派的な発言をしたことでドル安が進行したために2,070ドル台中盤まで上昇し越週した。

24.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、FRBが来年前半にも利下げに着手するとの思惑が広がる中、金相場の上昇に連れ高となり、週央から週後半にかけて25.40ドル近辺まで上昇した。その後は利益確定の売りに押される場面も見られたが、週末はパウエルFRB議長の発言を受けて米長期金利の低下に伴うドル安を背景とした金相場の上昇に連れ高となり、25.40ドル台中盤で越週した。

149.50円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことを背景にドルが下落し149.00円を割り込むと、FRB理事による会見でのハト派な発言が材料視され、米長期金利が低下した流れから147.50円近辺まで続落した。その後も底値を探る展開となり、一時146.80円近辺まで値を下げたが、米国で発表された7-9月期GDP(改定値)が上方修正されたことで148.00円を回復した。しかし、米ベージュブックで米国経済の景気減速懸念が指摘されると、再び147.00円まで値を戻した。週末にかけては米地区連銀総裁が追加利上げに関して強気な姿勢を示したことで再び148.00円を回復するも、FRB議長が会見で将来的な利上げに対して慎重姿勢を示したことでドル安に転じ、146.80円台中盤にて越週した。


略語注釈
GDP: 国内総生産
FRB:米連邦準備制度理事会
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