マーケット市況情報

2023年11月21日 17時00分

週報(11/13~11/17)2023年11月21日 17時00分

840ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初より上昇基調での推移となると、市場予想を下回る米インフレ指標を背景に、FRBの利上げが終了したとの見方が強まる中で堅調な米株式市場に追随し底堅く推移した。その後も複数の米インフレ指標が市場予想を下回ったことで、投資家が米国のインフレは終息したとの見方を強めたことで堅調な推移となるも、900ドル近辺では売りも散見されて890ドル近辺から900ドル近辺での狭いレンジでの推移となった。週末にかけて、FRB高官らの発言を受けて900ドルを上回る局面もあったものの、利益確定売りに押されて890ドル台中盤で越週した。

1,930ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初米インフレ指標の発表を前に様子見姿勢が広がり動意薄となった。注目されていた米CPIが市場予想を下回ったことで米債券利回りが低下すると、買い優勢の展開となり1,970ドル台に上昇した。週央にかけては上げ幅を縮小する局面があったものの、週後半は米雇用関連指標の悪化を受けてFRBの利上げ停止観測が強まり、1,990ドル台まで上昇した。週末にかけても2024年の利下げを期待した米債券利回りの低下を背景に底堅く推移し、同値近辺で越週した。

22.20ドル台からスタートした先週の銀相場は、週初こそ手掛かり難から小幅なレンジで推移するも、その後は米CPIが市場予想を下回ったことを契機とした金相場の上昇に連れ高となり、23.10ドル台に上昇した。週央から週後半にかけても総じて金相場に追随する展開で、一時は24.10ドル台まで上昇する場面も見られた。週末は利益確定売りに押されて上げ幅を縮小し、23.70ドル台で越週した。

151.50円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初米CPI等のインフレ指標の発表を前に152.00円を試す展開となるも、本邦政府による介入への警戒感から上値の重い推移となった。注目されていた米CPIは市場予想を下回ったことで米インフレの鎮静化の印象を強める結果となり、ドル安が急速に進む中で円も買われて150.40円近辺までドルが下落した。その後は急速に進んだ円高に対する買い戻しから151.50円近辺まで再び円安が進行するも、米新規失業保険申請数が市場予想を上回ったことで来年にはFRBが利下げを行うとの憶測が広がり、下落した米金利を背景に円は買われて再び150.50円近辺まで円高に推移した。週末には複数のFRB高官がさらなる利上げには否定的な発言をしたことで米債券利回りが低下する中でドル安が進み、149.30円近辺まで一時下落するも、引けにかけてはドルが買い戻され149.60円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 CPI: 消費者物価指数
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