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マーケット市況情報
2023年11月08日 18時00分
2023年10月の貴金属市況2023年11月08日 18時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,831.85ドルでスタートした10月のドル建て金相場は月初、米政府機関の閉鎖が回避されたことや、米9月ISM製造業景況指数などが市場予想を上回る結果だったことで軟調な展開となると、4日には月間最安値の1,818.95ドルまで下落した。その後発表された米9月雇用統計では、雇用者数は強い内容だったものの、賃金の伸びが鈍化したことでドルが弱含み1,850ドル近辺まで反発した。月半ばから後半にかけては、中東情勢が緊迫化し地政学的リスクが台頭したことで選好されると、急速に下値を切り上げ1,970ドル近辺まで上昇した。月末にかけては、FRB議長の講演内容などを材料に米利上げ観測が強まった一方、中東情勢の緊迫した状態が継続したことで1,980ドル近辺で揉み合いが続いた。しかし月末には、同地域の緊張感が更に高まったことで買い進められ、30日と31日には月間最高値の1,997.60まで上昇した。節目の2,000ドルを前にやや上値が重くなると、31日ロンドン時間午後には1,996.90ドルで終了した。
■円建て金相場
8,937円でスタートした10月の円建て金相場は月初、軟調なドル建て相場に加え、為替相場が円高方向に進んだことで、6日には月間最安値の8,747円まで下落した。その後はドル建て相場が底堅く推移し、円安に進んだことで、30日には月間最高値の9,685円まで上げ幅を拡大した。月末31日には、為替相場が円高に進んだことで値を下げると9,614円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
906ドルでスタートした10月のプラチナ相場は月初、米政府機関の閉鎖回避によるドル高やFRB高官の発言を受けた金融引き締め長期化観測を材料に急速に下げ幅を拡大すると、6日には月間最安値の858ドルまで下落した。その後は安値を拾う動きや、米雇用統計の結果を受けたドル安から一時900ドル近辺まで反発したものの、米9月消費者物価指数を受けた金融引き締め長期化観測を嫌気した売りから870ドル近辺まで下落した。その後も900ドルを挟み売り買いが交錯する展開が続いたものの、米株価が反発したことや中東情勢の悪化を背景に上昇する金相場に連れ高となり、月末31日には月間最高値の940ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
4,460円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建て相場の下落に加え為替相場が円高に進んだことで6日には月間最安値の4,226円まで下げ幅を拡大した。その後は、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場も円安方向に進んだことで値を伸ばし、月末31日には月間最高値の4,562円で終了した
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
21.620ドルでスタートした10月のドル建て銀相場は月初、良好な米経済指標を材料にドル高が進むと値を下げ、3日には月間最安値の21.055ドルまで下落した。その後は安値を拾う動きや、米9月雇用統計の結果を受けたドル安から22.00ドル近辺まで反発した。月半ばから後半にかけては、中東情勢の緊迫化から上昇する金相場に追随し徐々に下値を切り上げると、20日には月間最高値の23.215ドルまで値を伸ばした。月末にかけては利食い売りや米利上げ観測が強まったことで一時22.50ドル近辺まで反落したものの、中東情勢がより悪化したことを材料に値を伸ばす金相場に連れ高となり、月末31日には23.200ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
109.00円でスタートした10月の円建て銀相場は月初、ドル建て金相場の下落と為替相場の円高を受け、6日には月間最安値の103.20円まで急落した。しかしその後は、ドル建て相場が反発し月末にかけて底堅く推移したことや、為替相場も円安が進行したことで上昇すると、月末31日には月間最高値の114.90円で終了した。
■為替
149.79円でスタートした10月の為替相場は月初、節目の150円を前に円を買い戻す動きが強まると、米9月雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことなどもあいまって、10日には月間最安値の148.60円まで下落した。その後は、米9月消費者物価指数が市場予想を上回る結果となったことで、金利先高感が強まるとドル買いが旺盛となり149.80円近辺まで上昇した。その後は、150円を前に売り買いが交錯する展開が継続する中で、米長期金利が低下したことで149.50円近辺まで下落する場面もみられたが、中東情勢の緊迫が強まると主要通貨に対してドルが買われる展開となり、27日には月間最高値の150.38円まで上昇した。同水準では日本政府・日銀による為替介入も意識され上値の重い展開となると、月末に開催される日銀金融政策決定会合で長短金利操作の修正が議論される可能性との報から円買い戻しの動きが強まり、月末31日には149.51円で終了した。
略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,831.85ドルでスタートした10月のドル建て金相場は月初、米政府機関の閉鎖が回避されたことや、米9月ISM製造業景況指数などが市場予想を上回る結果だったことで軟調な展開となると、4日には月間最安値の1,818.95ドルまで下落した。その後発表された米9月雇用統計では、雇用者数は強い内容だったものの、賃金の伸びが鈍化したことでドルが弱含み1,850ドル近辺まで反発した。月半ばから後半にかけては、中東情勢が緊迫化し地政学的リスクが台頭したことで選好されると、急速に下値を切り上げ1,970ドル近辺まで上昇した。月末にかけては、FRB議長の講演内容などを材料に米利上げ観測が強まった一方、中東情勢の緊迫した状態が継続したことで1,980ドル近辺で揉み合いが続いた。しかし月末には、同地域の緊張感が更に高まったことで買い進められ、30日と31日には月間最高値の1,997.60まで上昇した。節目の2,000ドルを前にやや上値が重くなると、31日ロンドン時間午後には1,996.90ドルで終了した。
■円建て金相場
8,937円でスタートした10月の円建て金相場は月初、軟調なドル建て相場に加え、為替相場が円高方向に進んだことで、6日には月間最安値の8,747円まで下落した。その後はドル建て相場が底堅く推移し、円安に進んだことで、30日には月間最高値の9,685円まで上げ幅を拡大した。月末31日には、為替相場が円高に進んだことで値を下げると9,614円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
906ドルでスタートした10月のプラチナ相場は月初、米政府機関の閉鎖回避によるドル高やFRB高官の発言を受けた金融引き締め長期化観測を材料に急速に下げ幅を拡大すると、6日には月間最安値の858ドルまで下落した。その後は安値を拾う動きや、米雇用統計の結果を受けたドル安から一時900ドル近辺まで反発したものの、米9月消費者物価指数を受けた金融引き締め長期化観測を嫌気した売りから870ドル近辺まで下落した。その後も900ドルを挟み売り買いが交錯する展開が続いたものの、米株価が反発したことや中東情勢の悪化を背景に上昇する金相場に連れ高となり、月末31日には月間最高値の940ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
4,460円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建て相場の下落に加え為替相場が円高に進んだことで6日には月間最安値の4,226円まで下げ幅を拡大した。その後は、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場も円安方向に進んだことで値を伸ばし、月末31日には月間最高値の4,562円で終了した
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
21.620ドルでスタートした10月のドル建て銀相場は月初、良好な米経済指標を材料にドル高が進むと値を下げ、3日には月間最安値の21.055ドルまで下落した。その後は安値を拾う動きや、米9月雇用統計の結果を受けたドル安から22.00ドル近辺まで反発した。月半ばから後半にかけては、中東情勢の緊迫化から上昇する金相場に追随し徐々に下値を切り上げると、20日には月間最高値の23.215ドルまで値を伸ばした。月末にかけては利食い売りや米利上げ観測が強まったことで一時22.50ドル近辺まで反落したものの、中東情勢がより悪化したことを材料に値を伸ばす金相場に連れ高となり、月末31日には23.200ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
109.00円でスタートした10月の円建て銀相場は月初、ドル建て金相場の下落と為替相場の円高を受け、6日には月間最安値の103.20円まで急落した。しかしその後は、ドル建て相場が反発し月末にかけて底堅く推移したことや、為替相場も円安が進行したことで上昇すると、月末31日には月間最高値の114.90円で終了した。
■為替
149.79円でスタートした10月の為替相場は月初、節目の150円を前に円を買い戻す動きが強まると、米9月雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことなどもあいまって、10日には月間最安値の148.60円まで下落した。その後は、米9月消費者物価指数が市場予想を上回る結果となったことで、金利先高感が強まるとドル買いが旺盛となり149.80円近辺まで上昇した。その後は、150円を前に売り買いが交錯する展開が継続する中で、米長期金利が低下したことで149.50円近辺まで下落する場面もみられたが、中東情勢の緊迫が強まると主要通貨に対してドルが買われる展開となり、27日には月間最高値の150.38円まで上昇した。同水準では日本政府・日銀による為替介入も意識され上値の重い展開となると、月末に開催される日銀金融政策決定会合で長短金利操作の修正が議論される可能性との報から円買い戻しの動きが強まり、月末31日には149.51円で終了した。
略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会