マーケット市況情報

2023年11月07日 15時00分

週報(10/30~11/3)2023年11月07日 15時00分

900ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、米長期債利回りの低下によるドル安を背景に上昇すると、投機筋の買いも加わったことで930ドル近辺まで上昇した。また、地政学的リスクの顕在化懸念を背景とした金相場の上昇にも追随し940ドル台中盤まで続伸する展開となった。その後、利食い売りやISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことが材料視され920ドル台中盤まで値を下げた。週後半にかけても一時910ドル近辺まで値を下げたものの、週末に発表された米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことを背景としたドル安から上昇し、940ドル台中盤で越週した。

2,000ドル台前半でスタートした先週の金相場は、利益確定の売りが先行したものの、中東情勢の緊迫化を背景に下げ渋る展開となり、1,980ドル台で推移した。しかし、週央に発表された米雇用関連の経済指標が市場予想を上回ったことで米金融引き締めへの警戒感が高まり、一時1,970ドル近辺まで下落するも、売り一巡後は買い戻され、1,980ドル台まで反発した。週末は10月の米雇用統計で雇用者数の伸び率が縮小し、FRBが年内の追加利上げを見送るとの見方が広がり、米長期金利の低下やドル安が進んだことで一時2,000ドル台を突破したものの、引けにかけては上げ幅を縮小し、1,990ドル台中盤で越週した。

23.10ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、買いが先行し23.50ドル近辺まで上昇したが、買い一巡後は利益確定の売りが優勢となり、週央にかけては22.50ドル台後半まで下落した。週後半は安値拾いの買いにより一時23.10ドル近辺まで反発したものの買いは続かず、再び売りに押され週末にかけて22.60ドル近辺に下落した。しかし、10月の米雇用統計発表後は金相場の上昇を眺めて買いが膨らみ、23.20ドル近辺まで上昇して越週した。

149.70円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、日銀による政策修正や介入への警戒感から様子見ムードが漂ったものの、日銀によるイールドカーブコントロールの再修正が行われるとの報道を背景に一時148.80円近辺までドルが下落した。しかし、31日の金融政策決定会合の結果は警戒されていたよりも穏健な内容だったことで一転して円安が加速し、151.50円近辺までドルが上昇する展開となった。その後、過度な円安に関して本邦財務官のけん制発言や、ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受けて151.00円を割り込み150.50円近辺までドルが下落した。週末にかけては米雇用統計の結果を見定めたいとの思惑の広がりから様子見ムードが漂うも、発表後は市場予想を下回ったことが材料視され149.30円台中盤までドルが下落し越週した。


略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会
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