マーケット市況情報

2023年10月31日 13時00分

週報(10/23～10/27)2023年10月31日 13時00分

900ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、同値近辺で揉み合いが続いたあとは、弱い欧州経済市場を嫌気した売りから880ドル近辺まで下落した。週央から週末にかけては、市場予想を上回る米経済指標を材料に買い戻しの動きが強まり910ドル近辺まで回復するも、その後は買い支える材料もなく上値の重い展開となり、900ドル近辺で越週した。

1,970ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、これまでの上昇に対する利食い売りから1,950ドル近辺まで下落した。週央から週後半にかけては中東情勢緊迫化への警戒感から1,990ドル近辺まで上昇するも、良好な米経済指標を受けFRBによる金融引き締め長期化観測の高まりから米長期金利が上昇すると1,970ドル台近辺まで下落した。売り一巡後は買い戻されると、週末にかけては再び中東情勢の悪化を材料に買いが膨らみ、2,000ドル近辺まで上昇して越週した。

23.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、金相場の下落に追随して弱含む展開となると22.70ドル近辺まで下落した。週央にかけては新規材料に乏しく、22.70ドル台近辺から22.90ドル近辺の小幅なレンジで推移した。週後半は、金相場の上昇を眺め一時23.10ドル近辺まで上昇するも、米金融引き締め長期化観測を背景に22.40ドル近辺まで急落した。週末にかけては、中東の地政学リスクが高まる中、金相場の上昇に連れ高となり23.10ドル近辺まで買い戻されて越週した。

150.00円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米長期金利が急速に低下したことを受けドル売りが強まると149.40円近辺まで下落した。その後は、米購買担当者景気指数の上振れを好感しドルが買い戻されるも、節目の150円を前に為替介入への警戒感が高まり上値の重い展開となった。週央から後半にかけては、良好な米経済指標を材料に再びドル買いが活発化し150円を突破すると、一時150.60円近辺まで急騰し年初来高値をつけたあとは、再び為替介入への警戒感から軟調な展開となった。週末にかけては、米物価関連の指標が市場予想通りの結果となり、米インフレ鈍化が意識される中でドルが売られ149.60円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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