マーケット市況情報

2023年10月11日 16時00分

週報(10/2~10/6)2023年10月11日 16時00分

910ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、米債券利回りの上昇やドル高を背景に売られる展開となって、週を通じて下落基調で推移し、850ドル近辺まで続落した。しかし金曜日に発表された米雇用統計が市場予想を上回ったことから、他の主要国と比較して米経済の堅調さが示された格好となり、安値拾いの買いが見られて上昇し、880ドル近辺で越週した。

1,850ドル近辺でスタートした先週の金相場は、良好な米経済指標やFRB 高官の発言を背景に金融引き締め長期化への警戒感が強まる中、米長期金利の上昇やドル高を背景に売り優勢の展開で1,810ドル台に下落した。その後は米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が広がり、1,820ドル台で小動きとなった。週末は9月の米雇用統計が市場予想を上回り、米長期金利の上昇やドル高が進んだことから1,810ドル台に下落したが、売り一巡後は買い戻され1,830ドル台で越週した。

22.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、米長期金利の上昇やドル高を受けて金とともに売りに押され、週央にかけて20.70ドル台まで下落した。売り一巡後は米雇用統計の発表を控えて、20.70ドル近辺から21.20ドル近辺のレンジで推移した。週末は9月の米雇用統計が堅調な内容となったことで米長期金利の上昇やドル高が進み、売りに押される場面も見られたが、その後は金相場の反発を手掛かりに上昇し、21.50ドル近辺で越週した。

149.40円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初こそ前週までのドル買い円売りの方向感が継続して150.00円近辺まで上昇するも、3日には急速な円高が進んで一時147.50円近辺をつけた。その後ドルは149円台を回復するも、米長期金利の上昇や米雇用統計の発表を前に上値の重い展開での推移となり、148.20円近辺まで下落した。注目されていた米雇用統計は市場予想を上回る良好な結果であったことから、FRBの金融引き締め策の長期化が意識されたことで円売りが進行し、ドルは149.50近辺まで上昇して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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