マーケット市況情報

2023年09月20日 14時00分

週報(9/11~9/15)2023年09月20日 14時00分

890ドル台中盤からスタートした先週のプラチナ相場は、週初より対ユーロでのドル安を背景に底堅い展開での推移となると、週央には900ドルの節目を突破する展開となった。その後は米CPIの上昇率が低下したことを受けてFRBの利上げが終了するのではないかとの観測や、米経済のリセッション懸念の後退を受けて米株式市場が上昇する中で買われると、週末にかけてもその勢いは継続し、930ドル近辺で越週した。

1,920ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、前週末に報道された植田日銀総裁の発言を受けた早期のマイナス金利解除観測が浮上したことにより、円高・ドル安が進行し、この動きが対ユーロでのドル売りにも波及する中、1,930ドル近辺まで上昇した。買い一巡後は利益確定の売りに押され、1,910ドル台に下落した。週央に発表された8月の米CPIへの市場の反応は限定的で、小幅なレンジでの推移が続いた。その後は一時1,900ドル台まで下落したものの、週末は低調な米経済指標を背景にドルが弱含みとなったことで買い戻され、1,920ドル台中盤で越週した。

22.90ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、対ユーロでのドル安を手掛かりとした買いが入り、23.20ドル近辺まで上昇した。その後は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小する展開となったが、週後半には一時22.30ドル台まで値を崩したものの、売り一巡後は金相場の上昇を眺めて買い戻され、23.20ドル台まで上昇して越週した。

146.80円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初こそ前週末の植田日銀総裁の発言を背景に円を買い戻す動きが強まり146.00円近辺まで買われる展開となるも、円高も⾧くは続かず、ドル買いの基調に戻った。水曜日の米CPI発表を前にドルは147.00円を超えたものの、上昇の勢いは鈍り、発表された米CPIやECB理事会の内容も方向感を作るに至らず、 147.00円近辺から147.50円近辺のレンジでの推移となった。週末の金曜日に発表された米経済指標が低下したことで、米金利引き上げの終局感が高まる中でも対円でドルは買われ、147.80円近辺で越週した。


略語注釈
CPI: 消費者物価指数
FRB:米連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行
  • 「地金・コイン・RE:TANAKA」の
    店舗での取引に関するお問い合わせ

    0120-76-4143
    9:00~17:00(土日・祝日も受付)
  • 「田中貴金属 総合口座」、
    「純金積立」に関するお問い合わせ

    0120-43-5610
    9:00~17:00(土日祝・年末年始除く)

ご注意ください!田中貴金属の社名を利用した投資などの勧誘にご注意ください。