マーケット市況情報

2023年08月29日 15時00分

週報(8/21~8/25)2023年08月29日 15時00分

910ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初こそ軟調な展開となるも、BRICSサミットにおいて中国の習主席が中国経済は不況への耐性があり長期成長は変わらないと発言したことを受けて買われると、週央にかけても欧米株式市場の続伸を受けて底堅い推移で930ドル近辺まで上昇した。その後も追加利上げは不要との複数の米連邦銀行総裁の発言等から上昇基調で推移すると、金曜日にジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利上げ長期化を示唆する発言をするも、経済指標によって判断するという従来の立場を崩さなかったことから上昇した米株式市場に追随して940ドル台中盤まで上昇して越週した。

1,890ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、安値拾いの買いから1,900ドル近辺まで上昇した。週央から週後半にかけては、低調な米経済指標を受けて米長期金利の上昇が一服したほか、ドル安を手掛かりに買い優勢の展開となり1,920ドル台に上昇し、その後はジャクソンホール会議を控えた様子見から1,920ドルを挟んで小動きの展開となった。週末は同会議でのパウエルFRB議長の発言をきっかけに米利上げ長期化への警戒感が広がり、米長期金利の上昇やドル高が進んだことで1,905ドル近辺まで下落したが、売り一巡後は買い戻されて1,910ドル台中盤で越週した。

22.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、金相場の反発を眺めて23.20ドル台に上昇した。週央にかけては米長期金利の低下やドル安を受けて24.30ドル台まで値を伸ばすも、週後半にかけてはジャクソンホール会議を前に様子見姿勢が広がり動意薄となった。週末は同会議でのパウエルFRB議長の発言がタカ派的な内容と受け止められたことで金相場に連れ安となって24.00ドル近辺まで下落するも、その後は買い戻されて24.20ドル台で越週した。

145.30円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初より欧米債券利回りの上昇から円金利の低さが意識されたとみられる円売りの展開で一時146.30円近辺までドルが急伸するも、本邦政府による為替介入が警戒されたことで円は徐々に下げ幅を取り戻し、週初の水準まで戻した。週央、欧米各国の経済指標が軒並み悪化したことで、主要通貨に対するドル安の進行から円も買われる展開となり、144.50円近辺まで急落した。その後はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言を待つ展開となる中、複数の米金融当局者の発言から米債券利回りが上昇するなかで円相場は146.00円近辺まで下落し、金曜日にはパウエルFRB議長が利上げを示唆したことでさらに円売りが進行し、146.40円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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